そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ジョーカー 許されざる捜査官#5

http://www.fujitv.co.jp/JOKER/index.html
脚本:武藤将吾 演出:土方政人
面白くなってきたなあ!まさかこういうふうに繋げていくとは。しかもオラァ土方さんの演出を初めてカッコいいと思いましたよ。カッコイイ画を撮ろうとする気合とか犯人(というか今回のターゲット)を憎々しげに見せる効果的なスロー演出とかかなりキター!って感じ。いやー面白かった。
話は展開自体、相当曖昧なところがあるんだけど気にならない。今回は武藤将吾、上手いなあ。こういうふうに転がすわけねー。
前回の椎名の事件を導火線としつつ、でも実は別にあの事件でなくてもいいんだよね。それはドラマ的にも、ターゲットになってしまった真の極悪人・弁護士の氷川(鈴木砂羽)にとってもさ。ただ前回のあの事件を見せることで今回特に触れられてない一家心中事件の理不尽さを想像させるってことだよなあ。まあそのせいでちょっとわかりにくくなってはいるけど。
というかこの氷川の極悪人っぷりがもうマンガ(笑)いねーよ、こんなあからさまな悪人。しかも認めないよ、普通はさ(笑)そういうところもまるきりマンガ。黒装束の伊達たちにあそこで自分がやりましたってこと言って、どうするつもりだったんだ?ああ、あとでヤクザ使って消すつもりだったのかな。
とにかくあすかのお兄さんの宮城刑事は丸山智己だったし、ターゲットは鈴木砂羽だし、もうこの番組のゲストの人選も神すぎる。なんてオレ好みすぎだ。共演経験も多すぎるw
そのくせ被害者ポジションの精神鑑定人が小須田さんとか微妙に地味で、奥さんもしかり。住んでる家も微妙に古い使い込まれた一軒家で、妙なリアリティを出してるのと好対照。すばらしいバランス感覚w
現実には氷川みたいな、自分で事件を作って利用しようとする弁護士いたら困るけどって意味でマンガでしかありえないんだけど、世の人権派弁護士のウサン臭さも見事に表してる感じ。ここのスタッフは人が悪いなあw
細かいところで突っ込みどころは多いんだけど、気にならないのはもうとにかくいい意味でマンガだからで、演出の力量とそれを理解してる役者陣の熱演で、このありえないおハナシがちゃんと成り立ってるんだよなあ。
まあオレがこの話がわかりにくかったと思ったのは、精神鑑定人の幸田さんがなんで美人局と奥さんの過去の事件くらいで自殺に追い込まれるのか理解出来ないってことなんだけど、でもそれも最後の写真でチャラ。もう泣ける (´Д⊂ヽ むしろ氷川のやり方に気がついたから逃げられないと思ったのかなあ、冒頭の一家心中事件があったからこそというか。奥さんが旦那はそんなことを考える人じゃないっても、それはその一家心中事件の内情を知らないからそういえるんであって、幸田さんはわかってたから一人で奥さん庇って逃げたんだよね。
んでもってやっぱり今回、伊達たちが裁く相手が事件を起こした犯罪者でなく、明らかに法を逆手にとってる悪人ってことだよね。弁護士だから法の使い方はわかってる、だから捕まるようなヘマはしないという相手に対して、初めてこの闇の裁きの意義がある話だったと思う。「警察が逮捕できないから」じゃなくて、もっと上のレベルの「法が裁けないから」こそ、伊達たちが私刑をやる理由があるということかと。
警察としては被害者を助けようとしてた、そもそも被害者がいるかどうかもわからない話だったはずなんだよね、事件じゃなかったから‥‥というところから、法を自分の出世の道具にして弱者どころか普通の人々を明らかに陥れているヒトデナシを闇に葬ったってことでは相当溜飲の下がる話だったし。やっぱりこの役に鈴木砂羽もってくるセンスがスバラシイ。こんな美しすぎる弁護士が一体どんな目に合わされるのかと思うと、今まで以上に空恐ろしいよ。
そして宮城刑事を殺したのは一体‥‥って明らかにこの展開だと井筒課長だけど、ミスリード狙ってるのかストレートにそうなのか、まだまだわからんなあ。
今回和むのは、来栖さん(平山浩行)はカマッてちゃんだったりツンデレたり、それだけでもうごっつあんって感じに超萌え(笑)毎回「勘違いすんな、別にお前のためじゃねえ」って言ってくれんかなあ(笑)
でもって仲間になったら久遠がいい感じに言うこと聞くようになっててちょっと意外だけど、伊達さんに「チョー弱え(笑)」の久遠の顔、イヤラシすぎてステキすぎるw