そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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10年先も君に恋して#6「君のいる未来へ」(終)

http://www.nhk.or.jp/drama/10nen/
既婚者向けの(どっちかというと既婚者向けだよね、この話)ラブストーリーとしてはキレイに終わったし、面白かった!毎回のちょっとおかしな会話もすごく好みのやり取りだったんで、楽しかったし言うことないなあ。
まあちょっとね、最終回は里花目線で未来の博をどう思うかっていう話だったんで、博30があんまり出てなかったというか、お話的にはちょっとばかし部外者だったせいであんま出番がなかったのが残念。
あのまったく胡散臭いとこがない理数系好青年な内野さんもっと見たかった!あとそれ絡みでいろんなことはすっ飛ばしちゃったけど、細かいことはイイんだよってことか(苦笑)ストーリーが重要なわけじゃなく、そこで見せる気持ちのやり取りや変化が大事なんだもんな。
でも言うことないしとは言ったけど、何だかよく考えてみるとなんか引っかかってすっきりしないってとこがあんだよな。てかさ、オレはそうもこのドラマで、未来の博40が初心に戻るのは、過去の自分の気持ちを思い出すからだろうと思ってたんだよなー。未来の博が過去の自分に接近遭遇しそうになると体調を崩すって設定がある以上、最初からそれはないってことなんだろうけど。大森美香的に確信犯か、たまたまなのかはわかりませんが。
つまり、未来博が過去に戻って過去の自分たちを見ることで、昔の、里花が好きだった頃の自分の気持ちを思い出して未来での関係性を考えるのかと思ってたんだよね。そういう博目線の話かなと。
でもこのドラマでは未来から来た博40が過去の里花の姿を見て、やっぱり里花のことを好きだと思ったって話だったんだけど、それってつまり、未来では自分自身の選択を博のせいにして怒ってばかりの里花に愛情が感じられなくなってたんだけど、昔の里花を見て「やっぱりあの頃の君は可愛かったなあ‥‥ポワワン」と、恋心が再燃したってことなんだよね?(笑)
でも視点は里花=視聴者だから、表向きはそういう未来での自分たちの冷え切った関係を聞いた過去の里花が、自分の気持を確認するって話になってて、そこに未来でも変わらない、変わらないでいたいという自分の気持への希望を見出すっていう夫婦関係の話になってるんだよなあ。というかこれ、よくこういう風にまとめたよなー、大森美香、今回の話はすごく上手いなぁ。
というか結局里花視点だからすごく女性側のわがままが通ってるって意味でも心地良いっていうか(笑)、「たとえ喧嘩をしても続けていきたい、そんな私でも許してね、だって今こんなにも好きな気持は本当なんだから」っていう、一種の女性ごね得なファンタジーだもん(苦笑)
未来の博が今の自分を好きだと思ってくれるんなら、未来の自分のことも好きでいて欲しい、好きでいられるはずだって、未来に保険を掛けてるってことじゃん。ただそれは未来の博が希望したことでもあるけどね、だって彼は別れたくはないんだし。
博40が離婚してもしょうがないって思ってるのは、日高先生と浮気してると思ったってことと(日高先生が未だ結婚してないのがイカンのじゃないのか?)、自分をなじって怒る里花に耐えられないからだよね。つまり自分が里花を幸せに出来なかったってことが負い目になってるってことで。でも「里花のために」この結婚をなしにしようと過去にやってきたってことで、里花のことを好きで、10年後の未来でも彼女のことを思ってるのは本当なんだよね。
里花の方はよくありがちな別れを切り出す女性の心理というか、被害妄想で余裕がなくて旦那の言うことなんか聞いちゃいない状態というか(苦笑)だから博40が「我慢をすれば」ってことなんだよなあw それをも教授が言うように「少しのゆとりとユーモア」でなんとかなる程度ならいいんだけど、結局付き合い始めのお互いを好きだった気持ちを思い出して、ガマンできるんなら我慢するのが結婚生活ってことを言いたい話というか‥‥そういっちゃうと身も蓋もない?でもこういう話だって言うのが、すごく面白かったんだよな。自分的には。
あとまあちょっと、最後の手紙がよくわかんなかったというか、同じ里花なんだからあの内容で何かしら通じたってことなんだろうけど、弟のギターケースに入ってたってのは里花が入れたの?よくわかんなかったけど。それとも里花に手紙を託され、事情を理解した弟が未来の自分へ「最後の最後の指令」としてケースに隠しといた‥‥ってことなのかな?
まあどっちにしても、未来の里花がそれで博と付き合い始めた頃の気持ちを思い出して、離婚を思いとどまったっていうんなら、それはハッピーエンドってことでいいよな。だって運命の相手だったら、どうあっても一緒にいないとなあw

こういう役をやる上戸彩は本当にカワイイいし、今ままでなんか見た目の印象だけでバカっぽい役や出来ない子の役が多かったけど、やっぱ上手いんだよな。ふとした表情とかがすごく引き込まれるもん。
そして内野聖陽はインチキっぽいオッサンでも純情で爽やか好青年でもどっちでもいいけど、両方堪能できるこのドラマは大変お得でした(笑)もうこの二人は当て書きだよなあ、大森美香のw。トレンチコートはどう見てもハードボイルドかぶれにしか思えんけどな。
でも博40は比沙子先輩とけっこういい感じだったから、浮気とかしてない保証ってない気がするぞ。奥さんがあんな状態で嫌にならない男はいないと思うしw 10年前は純情なわりに意外と強引だったりするから、無くはないと思うなあ。二人で飲んでるとこも様になりすぎてるし。まーいろいろあったんだろうな (^_^;)
それはともかく、たぶんもうひと組の当て書きカップル、濱田先生夫妻の一生語られることのない、おそらくとんでもなくロマンチックでドラマチックであろう大恋愛な思い出と出会いの話が非常に興味ありますw 博と里花のカップルよりも濱田夫妻の方が理想的。いいなあ(笑)