そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

パーフェクト・リポート#2

http://www.fujitv.co.jp/PERFECTREPORT/
脚本:酒井雅秋 演出:石川淳一
小出くんを見るドラマかなあ‥‥と思ってたけど、1話目より面白いじゃん!脚本家のせいか?
1話目がキャラ紹介編としてもいきなりああいう派手っぽい事件を扱って、そのくせ中身は薄っぺら‥‥ってのを考えると、やり方間違ったっていうか、オチも含めて単に脚本家の力量不足かって感じはあるんだけど、あれうっかりすると視聴切っちゃってたよ?もうちょっと考えてほしいなあ。
ネタは地味でもドラマとして面白いものの方がいいに決まってんじゃん。フジに限らずドラマというものの作り方間違えてるよ。いや作りというかアピール方法か?しょっぱなに総理辞任問題って今あそこの劇中世界の総理大臣問題ってどうなってんだよ。赤坂って元政治部って設定に引っ掛けてるにしても、見せ方としてちょっと無理やり感というか、総理じゃなく大臣とか議員くらいにしときゃよかったのに。まあ単純に話がつまんなかっただけなんだけどね‥‥って言ったら終わっちゃうかw 迂闊な「いい話ネタ」は薄っぺらに見えて首締めるよなあ。
 
今回は誘拐事件ネタだけど、誘拐そのものでなくそれに絡んだ家族の遺恨の話で、蒼山(松雪泰子)が率いる遊軍の存在の意味としてちゃんと見せてたし、1話目でキャラの前振りはしてあるにしても適度に突っ込んで、というか気持ちの面でキャラを描いてるから蒼山にしても黄田(要潤)にしてもどうしてそういう行動をするのかってことがストレートに伝わってきたしね。
その上で今回はちゃんと黒井(平山浩行)が心無く腹黒くて、スクープのためなら他人を利用することも厭わずってとこがはっきり描かれてるから赤坂(小出恵介)が蒼山たちに情報を流す理由も、彼らを監視してる立場でありながらちゃんと赤坂自身のスクープのためと記者としての倫理とで納得できるし、その流れとして面白かった。
今回は動いてる主人公は蒼山だけど目線は赤坂だから、最後に赤坂が(事件に対してと黒井たち社会部に対して)”してやった”ってことでカタルシスにもなってるからかな。一話目からからちゃんとこういう流れで見せて欲しかったよなあ。ストーリー自体はスゴく面白かったんで別に突っ込むとこもないです。
オチとしてもそれ自体は報われなかったけど、彼の無念ははらされるような結末だったし、いい話として時計のエピも効いてるから今回の脚本は相当レベル高いよね。
他のキャラに関しても、緑(相武紗季)、紫村(小柳友)、桃井(遠藤雄弥)辺りはキャラ付けがよりはっきりして、その中で白石さん(小日向文世)がまだ読めない感じでどうなるのかなってとこかな。遊軍の方針も何となく分かってきたし。
ただこれがドラマとしてどういう展開をするのかはまだわかんないかな。せっかくキャラが立ったんだからありきたりな事件を解決して報道して終わりっていうんじゃないのが見たいなあ。蒼山の過去絡みでもうちょっと引くんだろうし。
でも2話目でちゃんと事件絡みで蒼山の思うところをはっきりさせたってのはよかったかもね。スクープには興味がない、真実を取りこぼさないことがまず第一‥‥にしたって、最後のスクープの報道のされ方は問題だと思うし。だって蒼山が傷ついたのってそこだよね?
ところで最後、黒いが赤坂の真意を問いただすところで梅野(森本亮治)の表情を抜いてるんだけどどういう意図が?今後もりもっちゃんのキャラはなんか重要な役どころに?(笑)
あと小出くんはもうちょっと記者っぽい喋り方してほしいなあ。滑舌云々より、普段報道系のニュースを見てるような人が見たらあれっと思うような違和感というか、そこは”演技で”カバーして欲しいところ(苦笑)