そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

Q10#7

http://www.ntv.co.jp/Q10/
脚本:木皿泉 演出:佐久間紀佳
この回、脚本がすごく切羽詰ってたんだっけ?
言いたいことは分かるけどストレートすぎ‥‥というか、それの羅列すぎて、すでに物語になってないです(苦笑)
いやわかるんだけどね、その言いたいこととか描きたいことは。演出もよく汲み取ってるよなあー(^_^;)真面目に思うんだけど、このドラマってどういう風に企画通ったんだろう?普通、通らないよなあ。
ちょっとばかりどこに行きたいのかわからなくなってきたんだけど、んーとまあ人は子どもを産んで次の世代へ繋げていく存在だってことだけど、Q10は繋がらないし、平太も繋げるつもりがない、というかそんなこと想像できない。平太がそれを想像できないのは「生きてないから」だと思うけど、「人は死ぬ」というあたり前のことすら当然のことと受け入れられず、何か別の世界のことのように現実感がないってことだよな。
冒頭の葬式帰りの家族たちが、普通に死んだことをネタにして会話してるのを宇宙人でも見るような目で見てる平太の違和感というか。
そこから短絡的にQ10を連れて逃げる、どっかに隠すって、何をしたいの、平太?
しかも逃げてもどうにもならない、どうするつもりもないって、ただ逃げることだけが目的で逃げてみたことで逃げたつもりになってる、逃げられるかもしれないと思うことの現実感の無さ‥‥みたいな?だって何から逃げてるのかもわかんないんだもんな平太。
『二人で、ここじゃない遠いところへ行く」
本当に、それだけ。
逃げた結果がQ10のところに戻りたかっただけってのは、だって平太はQ10が「世界」を見つけたところから「自分」が始まってるんだからQ10なしには今平太の世界は成り立たないってだけだよなー。「おかえり」と「ただいま」が同時に成り立つかどうかはわかんないけど。
てか、平太の中で「Q10のいる世界」=「自分の世界」が成り立ってるだけだよなーたぶん。だから余計にQ10がいない世界で生きることが想像できないんでは?隠しといて、それで、どうしようと?
 
それより謎すぎる影山と河合さん。
本当に「君たち一体何があったの?」とTVに向かって何度つぶやいたことか?(笑)
別れたにしてもあの状態が納得できない。オレの経験が乏しすぎるの?何をしたらああいう状態で「幸せに見える」映画を撮ろうと思うわけ?しかもどっちの提案かわかんないけど子供が生まれる新婚家庭の様子って、謎すぎる。ホントに君たち何があって別れたの?(苦笑)その映画を撮ることで君らに何が残るというの?そういう幸せがあったかもしれないっていうニセモノの思い出だけ?謎すぎるw
久保くんはまた一歩死に近づいたのかなあ‥‥まあ死ぬとは限ってないけど山本さんのことを好きになったせいで今まで以上に死を感じてると思うし。それは「自分は何も残せない」ってことだと思うけど、あの死んじゃった橋を作ってる人の、子供いないけど橋作ったからいいやっていう、結局自分が生きたっていう痕跡が残ればそれでもいいっていう悲しい考えのほうにいってるんだよなー。
でもそこで山本さんが手を握ってくれるってのがまた悲しいなあ。いやあのシチュなら握るだろうけど。だってきっと温かいんだぜ、あの手は。それって学校をやめてパン職人になった藤丘くんの初めて焼いたパンの温かさみたいなもんだよな。生きることは温かいことで、死ぬってことはきっと冷たいんだよ。Q10は体温あるんだっけ?ないとロボットだってバレちゃうか。
校長先生のエピソードも小川先生のエピソードも、柳教授の誕生日も指してるものは同じなんだろうけど、それに何を意味させようとしてるのか、そこに今回は物語がないのでさすがにわからないよ(苦笑)さすがにオレも今回は1回で見たらいいやって感じ。あとでまた見返すかもしれんけど。だって絵的に海辺の町を逃避行するQ10と平太の絵がキレイなんだもん。
で平太の私服はオレ好みにカワイかったし、夕暮れの中、なんとも言えない表情で電池切れのQ10を連れてさすらう平太があまりにも儚く美しく切なかったんでそれだけでいいや。それだけでいいの。(先週の締めのセリフかよ)

んで、富士野は本当に未来から来たっぽいけど本当に未来からきたの?まさか柳教授が嗅いだのはラベンダーの香り?ケン・ソゴル。時をかける少女?それともラグナスAD.2213@柴田昌弘(やっと思い出せた!)か? *1

*1:未来から精神だけタイムトラベルしてご先祖の内気な女性に憑依して、社交的にして彼氏を作らせて(作って?)未来に帰って行くけど‥‥っていう最後がちょっとした悲劇な短編。オレ柴田昌弘の80年代までのコミックスは殆ど持ってたはずなのにどうして今何もかも行方不明なんだろう‥‥ (ノ_-;)