- 作者: 進藤やす子
- 出版社/メーカー: 産業編集センター
- 発売日: 2010/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ダ・ヴィンチに載ってた広告見てちょっと気になったので購入。
基本的にこういうオシャレエッセイはよほど好みじゃないと買わないんだけど、この作者さんは絵が好みだったのとオシャレの方向性が近そうだったんで。
これくらい上手ければ見て覚えてそうなんだけどまったく知らなかったのは、たぶんこの人が仕事してる系統の雑誌(MOREとか美人百花とか?)を最近まったく読んでないからかなあ(苦笑)だってさすがにもう世代的に無理だもん。オレももう40代も半ばになりましたものでw
んで、この本は基本がイラストだから(しかも上手い)ある意味写真のコーディネートより応用効くし、見てて楽しかったです。全ページオールカラーのステキオシャレ本ですね。
作者がちょうど30代なかばらしいんでオイラとはほとんど一回り違うんですが、出没地域や興味あるブランドは相当かぶってるみたいなんで、参考になりやすいってのはあるかな。でもこれって普通の働いてる30代のリアルかなあ?(アイテムのお値段高すぎって意味で。ほらブランド名だけでお値段の予想ついちゃうからw)まあリアルでなくてもいいのか、ちょっと憧れるぅ〜くらいがいわゆる「等身大のオシャレ」ってもんだよなw
この作者さんとは好きブランドがかぶってて持ってるアイテムは似てても、こちらの方はややコンサバ傾向。同じ時代にオシャレに興味があっても年が一回り違うと通ってくる道がまったく違うのは興味深いなあと、略歴紹介ページとか見てて思ったりしたけど(笑)
オレは最近の愛読雑誌が「GISELe」っつーくらいセレブカジュアル、もしくは数年前に「InRed」が提唱してた表参道カジュアル傾向なので、だから参考にはなるけどちょっとだけファッション傾向が違ってるかな。たとえ同じ年代だとしてもこういうコンサバテイストにはならんと思う。同じように新宿伊勢丹大好きっこだけどな。
オレ基本的に新宿伊勢丹とZARAと六本木ヒルズのエストネーションがあればいいんだー。心に余裕があればルミネも見るけどね。あと最近はバーニーズの地下1階。
ちょっと気になったのは、洋服はイラストでもいいんだけど一枚でも著者近影写真があれば雰囲気がわかるのになあってことくらいかなー。この作者さんのコーディネートって、見て楽しいオシャレコーデだけど、実際にやるとかなり過剰にはなるのかな。「オシャレ」的にはこれくらいが「オシャレ」なんだろうけど、出来ればオシャレは引き算で行きたいのだ。オレは。(←年だから)
一応ネットでググッてみたらイラストレーターさんには珍しく当たり前に顔出し写真がたくさんあって、だったら本にも1枚載せといてくれれば‥‥と思ったよ。さすが自分でも自己顕示欲が強いというだけありますね(苦笑)
んでまあご本人見るに、(ご自分でもおっしゃってましたが)、ほどほど背が高くてスレンダーの”ごく普通の”体型、でも地味顔‥‥と。
これ、安野モヨコ先生もそうだけど、地味顔派手好きオシャレな人ってコンサバ好きだよね。
手っ取り早くモテ‥‥というより小奇麗ファッションに見えるってのはそうだけど、コンサバって20〜30代だと実際洋服揃えやすいと思うんだよね。なんでかというとその年代のOL向けでお手頃な価格帯のドメブラが沢山あるから。そりゃ世の勤め人の女性の殆どは20〜30代で会社員だろうから当然だと思うけどね。
だからオシャレに見せたければコンサバなんだけど、コンサバって面長地味顔でちょっとくらいスレンダーな方が似合うのよ。まあスレンダーは自主的な努力の賜物だけどw(たまに食べても太らないひとっているよねーやーねーw)
本人写真見たら、なんとなくこういう人だからこういうファッション傾向なのね〜という感じで納得したってだけだけど。
まああと「せっせと働きせっせと買い物」とはいうけど、よほど稼いでないとこの人みたいなワードローブは無理だなあ。確かに「参考にはなる」けど、それを安いブランドで揃えても単なる普通のOLファッションでしかなくて、「オシャレ」にはならないと思うんだよなー。
まあアラサーくらいなら、しかもこんな不況の時代になんて無理してブランド物買う必要ないんだけどさ。でもブランドものはオーラ出るからね。やっぱりそりゃバッグは「赤いバッグなら何でも」じゃなく、バレンシアガのファーストがいいに決まってる。オレも欲しい。新色のフランボワーズ色のヤツ(”ソルベ”かな)とかさ。(16万だったよ!今無理!しかも去年パートタイムの黒買ったし!)
読んでて、ああいいよなーオレもこんなアイテム欲しいなーとちょっと夢見心地な気分になれる一冊であった。夢見ることは大切だね。オレも稼いで好きなもの買いたい!(というと最近は相方に小馬鹿にされるよ)
オシャレアイテム的に今後2〜3年は確実に着られると思うのは、この本でも紹介されてるけどノーカラーのコートかなあ。オレもこの冬欲しかったものだけど(ZARAの7千円くらいのフェイクファーやつでよかったんだが)もうさすがに時期的にいらんだろうな。丈短のファーは持っとるんだが、長めのやつが欲しかったのだ。mattaのストールも数年前から考えてはいるのだが、ボンボンがちょっと可愛めコンサバすぎるかなとずっと保留中。
それとちょこっと思ったけど、作者さん、カルティエにハマってたって言っててまあその辺もコンサバだと思うんだが、カルティエに限らずあの手のジュエリーは特にゴールドの色味が肌に合うかどうかってのはあるから、高い買い物だしそこら辺は気をつけたほうがいいかもね。
オレもカルティエの2Cとラブリングが超欲しかった時があって買うつもりで見に行ったんだけど、あそこのゴールドの色味が合わなくて、結局ブルガリのB-ZERO買ったということがありやした。デザイン的には両方好きだったんでどちらでもよかったんだけど、骨太で大柄なので、ああいうエレガントジュエリーが微妙に似合わないのだ。ああいうのって「イメージ」ってのもあるよね。カルティエが似合う人、ブルガリが似合う人、ティファニーが似合う人‥‥みたいな。バッグにしても同じようなトートでもゴヤールかヴィトンかイヴ・サンローランか‥‥ってのはあると思うし。ちなみにオレはゴヤールは相方に却下されました。(やついわく値段に見合わない、だそうです)使い勝手はいいと思うんだが、ウチはオレのお金の買い物でも高いものは相方の美的センスに頼るのだ。(センスの問題というより自分のことには優柔不断だから後悔率高し、なので)
黒は品質がわかるから買うなら高い物というお母様の教えは正しいけど、ティファニーのシルバーアクセよりノーブランドのプラチナは賛同できかねますよ。ティファニーがいいに決まってんじゃん。オレは「商品」を買うのではなく「物語」を買いたいんだよ!(笑)
てことで余分なオサレ話もしてしまったけど、眺めてるだけでも楽しめるので、今旬な感じの等身大オシャレ(特にコンサバ傾向の)に興味がある方にはオススメ。置いといてときどきボンヤリ眺めても良し、買い物の参考にしても良し。
エラそなこと言ってますが、基本的にオレ、別にファッションにそんなに興味なくて、そこそこの値段で買えて、自分に似合ってて可愛いもので満足だと思える人はそれがいいと思ってます。ユニクロでもシマムラでも、TPOさえ合ってれば。別に飯代削ってまで洋服やバッグ買わなくてもいいんだよ。ただオレは、いいと思ったものは高くても買いたいけどね!って話ね。(相方もな)
ああそれにしても濃いピンクかトマト色のファーストが欲しいなあ。派手色小さめバッグが欲しいのだ。サイズ的にはタウンもいいけど色があんまりないみたいだし。どっかに札束落ちてないかしら‥‥(ねーよ)
この作者さんのはこれ。赤のファーストらしい。カワイイよな。