そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

外交官 黒田康作#9

http://www.fujitv.co.jp/KOSAKUKURODA/index.html
脚本:古家和尚池上純哉 演出:西坂瑞城・永山耕三
 
今週も超面白かった!実質クライマックスだよな、来週最終回だし。
1時間、いや正味46分、謎というか真実を明かす語りと会話だけで持たせてしまいました。しかもほぼ香川照之メインで。
香川さんすげー、いやすごいのはわかってるけど。まあそれに相対してシーンをもたせる織田ちゃんもスゴイんだが。
結局この事件の真相は、ちょっとした諍いから相当予定が狂ってこんなはずじゃなかったことの積み重ねで、こんなにもオオゴトな復讐劇になってしまったということですか。黒田の筋立て読みもすげーな。作家にでもなればいいのにw
細かく言えば君島くんが港教授を殺してしまったこと‥‥というより、それを柏木が偶然見ちゃってゆすったことか。それさえなきゃあいつも殺されなかったろうに、バカだなあ。というか柏木を殺したのはやはり悠木か。まああいつしか居なそうだもんな。そうだと思ったヨ。やっぱ政治家付きの官僚は野心満々=好戦的ってことか?
まあそんな「事の発端」は、まったく関係ないチンピラ野郎でしたってことになってるのに、話自体はまったくチープにならないのがスゴイ。もはやこの事件の発端がどうかというより、なんでそういうことになってるのかというこの出来事の流れの複雑さや重さ、なるべくしてなったこの状況、その人間関係の連鎖が面白すぎる。それこそがまさにこのドラマの真髄だよなー。ドラマって、ちゃんと話の本筋をしっかり組み立てればこういう大きな見ごたえある展開になるんだなあ〜、ちょっと感動。
でもって霜村の「俺はアトロンの被害者なんかじゃない、加害者なんだよ!!」の血の叫びに、香川さんの演技込みで泣けた。なんという、なんという因果か。因果だよなー‥‥何もいうことが出てこない ‥‥ (;´Д`)
やっぱり吉村を殺す、この事件を復讐劇にしようと決意したきっかけは奥さんが殺されたという証拠で、でもそれで贖罪のためにアトロンを‥‥ってのは、やっぱ行き過ぎた正義だよなあ。そして奥さんが殺された理由もだが、ブライトン製薬がやってたこととそんなふうに関わってたとは。そんな贖罪のためにこの復讐劇(になってしまった事件)のケツを持とうとしてたとは。霜村さんがいい人だからこそのこの泥沼な状況。気の毒すぎる。
そして黒田を恨んだことも勘違いといえば勘違いの濡れ衣だし、物事わかってる人だからそう思っちゃったことも黒田に対して申し訳ないと思ってたんだろーなあ‥‥でも黒田の言うとおり、殺人が許されることはないのはまったく正論だし、そんなことが許される国を作るために働いてたわけじゃないってのは、こいつらが外務官僚だからこその言いようだよな。
おまけに黒田は黒田で余計な心の傷を背負ってたってことで、それはそれでつらいだろうなあという話。なんもいいことないじゃんよ。
いいけど、谷田部元総理が妙に協力的だと思ったけど、もしかしてとんだ古狸か?黒幕はどうみても大殿様の斉藤外務大臣‥‥ってことか。ああまた弥太郎は大殿様にしてやられたんだなあ(あながち違うとも思えねえw)明らかに口封じ。
黒幕が斉藤外務大臣だとしたらどうせ谷田部元総理も承知なんだろな。黒田はどうせ気がついていながら斉藤外務大臣につっかかってんだろうしな。
そして今回こんなにもクライマックスだったのに、次回の最終回はそのネタで引くとか、まだまだクライマックスは続くよ、か。楽しみすぎる!黒田は外務大臣になんか出来るのか?すべてを明らかにすることができるのか?
あと今回あまりにも出番のなかった新井田管理官とお付きの鷹村くん、色ボケingの西園寺くんと影薄かった地図オタク女刑事の大垣ちゃんの活躍は次回か?大倉孝二の鴨下課長が活躍してくれるかもしれないという希望はまだ持っとくw そういや山路課長@岩松さんもまったくセリフなかったのに映像的に間をもたせられるってスゴイなあ。本当にこのドラマすげー面白いのに見てる人少ないのかなあ。録画視聴組が多いと信じたい。ああこのクオリティなら夏の映画が楽しみ!本当にどうしてアマルフィはあんなに‥‥
ああそういや黒田は官僚でしたな。外務官僚。まったくそんなこと思ってなかったw 官僚と言われて初めて「あぁ」と思ったw