なhttp://www.fujitv.co.jp/KOSAKUKURODA/index.html
脚本：古家和尚・池上純哉 演出：西坂瑞城
今週はまだ見られてない地域の人もいるだろうから、詳細にはあまり触れないことにしときます。まあ話の大部分は先週まででほとんど済んじゃって、どちらかというと各キャラの身の振り方含めた落とし所を上手くまとめてるって感じだけど。
黒幕に対しての処遇はあっさりしてるから、あれでいいのかどうかはともかく、黒田は最後まで風の様にカッコ良かった！ああもう黒田⊿！ｗ
こういう役どころを用意してもらえれば織田ちゃんも本望じゃないかと思うんだよな（笑）
最終回なのに延長もなしできっちり収めるとか、登場人物のすべてがおいしい役回りになってるとか、最後の最後で大倉孝二の鴨下室長が活躍とか、すべてにおいてこのドラマ、神！というかオレが本望！
いや大倉孝二は最後やってくれると思ったヨ。というか、ちゃんと最後にそういうそれなり重要な役回りとして大倉孝二を配してるということと、そこでちゃんと見せ場を作ることが違和感ない大倉さんはやっぱりいいよね。オレが過大評価してるわけじゃないよな？みんな大倉孝二、好きだよな？ｗ
というかそれもだけど、今回もただのヒトコトのセリフもないのに、画面に写って子どもの写真を見つめてるという絵だけで泣ける山路課長＠岩松了もスゲェ。ちゃんとそういう役回りのキャラとして配置してるストーリーと、それを十分以上に表現できるのがすごい。
初回はともかく最後においしいところをちゃんと持っていくCIAのイ・ビョンホンもそうだけど、これって本当に役者と脚本のすばらしいコラボで出来てるよね。演出はそれを最大限効果的に見せてる装置というか。
話自体は、最後告発はしても問題提起というわけでもなく、あくまでも”そういうもの”としてのエンタメに徹してるから、ちゃんとケリが付いたことでは後味もいい。でもだからといってキャラ物ってわけでもなく、骨太のストーリーがあるから見ごたえになってるし、説明しすぎてない見せ方が逆にストーリーの展開上のフックになって疑問→解決というカタルシスもあるという、久しぶりに爽快感があって見ごたえのあるドラマだったよ。
不毛地帯とか（途中リタイヤ…）やたらシリアスに重いものが見ごたえあるってわけじゃないし、トライアングル（途中リタイヤｗ）みたいに中身のない謎解きストーリー見せられても冷めちゃうしってことで、これくらいがちょうどいいです。いやもう過不足なく、最高に面白かったです！
映画の「アマルフィ」はそうすっと黒田のキャラ見せ映画ってことだったのかなあ。
そうそう今回のドラマの何がよかったかって、この手のストーリーの場合、黒田ってスパイだしどちらかというと傍観者的なポジションだったりするというのが通常の展開じゃないかと思うんだよな。でも霜村さんが黒田の知り合いだってことはあっても、まさにそういう雰囲気で始まったにもかかわらず、実は黒田の過去の悲しみと後悔を精算する話でもあったというのが、「物語」として優れているところだと思うのだ。
テロリスト側であったはずの霜村さんたちが実は国単位の政治の犠牲者で、その復讐であり被害者であったという展開を見せながら、当の霜村は実は加害者だったという二転三転、価値観の転換ということでもない展開の意外性。
より良い国を作るためという理想で動いていたにも関わらず、気がついたら現実はそうでなかった‥‥というのは、逆に言えば動かす人間次第でよくなる可能性があるということでもあると言うことじゃないかと思うんだよな。そういう意味でも理想主義まではいかないけど後味が悪くないし、キャラの見せ場は多いのに単なるキャラ物ドラマにはなってない、しかもエンタメの枠も外さないというのがよかった！
なんていうなかなぁ、すべてが程よくエンタメなんだよ。でも、「エンタメである」って、結構いま難しいと思うから、このドラマのやったことってかなり高度なすごいことだと思うんだけどなあ。こういうドラマはちゃんとやって欲しいよなあ。
ああとにかく面白かった！予告でもあったけど、これなら夏の映画も期待です。ああ楽しみだなあ！
