そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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JIN -仁-完結編#10〜最終章前編

http://www.tbs.co.jp/jin-final/
脚本:森下佳子 演出:山室大輔
 
あああ〜‥‥とうとう龍馬さんが死んでもうた‥‥ (´Д⊂ヽ
脳外科医の仁先生がこの時代にタイムスリップしてきたのは、まさに頭を斬られて近江屋で死ぬはずだった坂本龍馬を手術して助けることだと仁先生が思っても無理は無いけど(オレらもそう思ってたよ)、結局中岡慎太郎と順番がちょっと違っただけでやっぱり坂本龍馬は死ぬ運命だったのだー。
東は前回、もう龍馬さんを殺す意志がないってのははっきり見せてたし、そのつもりがないことは龍馬だって知ってたことだけど、それでも斬ったと。恭太郎さんたちが暗殺に来てたからそう思わせるのが龍馬を救う手立てだったってのは分かるけど、即死ではないけど仁先生でも助けられないくらいの深手を負わせて、逆に龍馬の遺志を生かすって、話が難しすぎるよ。そこまでわかってる咲さんは聡明だなあ。や、脚本が上手いのか(笑)
その龍馬の意志はちゃんと勝先生が生かして、江戸城無血開城に繋がっていくわけね〜。つまりドクター真木言うところの「物事は終わりを迎えて初めて完成する、人の人生も」ってことですかね?w でもたぶん坂本龍馬って死んだからこそここまで歴史にインパクトを与えたんじゃないかと思うなあ。もったいないって意味で。
というか、仁先生の脳内に生きてるよね?
それはともかくとして、話はいいんだけどやっぱりどうしてここまで仁先生がグズグズ言うのか本当にわからない‥‥いやそうじゃないと話が進まないってのはわかるんだけどさ(^_^;)
でもいつまでもいつまでも自分のことを疫病神だとか言ってみたり、悪い評判がたったからと言って仁友堂をたたむとか言ってみたり、そういう意味ではたしかに迷惑だけどさー(苦笑)
仁先生って自分は派閥とか出世とかまったく興味なかったくせに、変なとこで人の出世がどうこう気にすんだよな。出世よりも医学を極めて人を救うことのほうが医者として大事だ!っていう人達の気持ちがわからんでもなかろうによー。
龍馬さんが死んじゃったことで、そろそろ自分がこの時代に及ぼした影響を客観的に考えてみるとかしてもいんじゃないか?次回で最終回だけど。だって龍馬さんの形見分けのあの超有名な写真に、自分が一緒に写ってるってことの意味をもっと考えたほうがいいと思うの。あの江戸時代の先にある「現代」は、もうすでに仁先生がやってきた「現代」じゃなくて、別の歴史をたどった未来だってことに気がついたほうがいいと思うなあ。その上で「南方仁」がどうなるのか?って話でしょーよ。まあ歴史には時にいつ現れたのか、いついなくなったのかの記載がない重要人物だっているんだし、仁先生がそうだってのは間違いないんだけどさ。明らかに江戸の「庶民」ではないよな。当然仁先生に関わった人たちもそうだろうけど。
でもまあそういう意味で、ドラマとしては上手いよな。
仁先生が未来から持ってきた未来さんとの写真はなくなったけど、代わりに龍馬さんとの2ショット写真は残ることになったわけだし。
この人を助ける助けないで自分を含めた子孫がどうとか、人の運命がとかいう見えない影響よりも、はるかに明らかに未来が「変る」という証拠だもんな。ドラマオリジナルの部分でここまでちゃんと話の辻褄が合うってのは、見てて気持いいなあ。ここで仁先生が未来に戻ってもそこにいたという事実は消えないわけだし。それは写真やペニシリンもだけど、周りの人たちの人生、咲さんは初の女性医師だし、佐分利先生も本来有り得ない高度な医療技術を身につけたわけだし、もう仁先生がそこにいたという事実は消せないし、歴史は変わってしまったってことだよな。仁先生がどれだけ自分のやってることはひと一人救えない力ない存在だとか思ってても。(だから何でいつまでもそんなことを言うのかと‥‥なあ?)
でもそれも、咲さんや佐分利先生、山田先生や福田先生が仁友堂を続ける、例え仁先生が頭のガンで死ぬとしても、それまでに学べることは学びたいという強い気持ちでいたからこそ、仁先生がいなくなってもその意志と技術は生き続けるって意味で、まさに龍馬さんと同じ道を歩んでることになると思うんだよな。ホントだったら仁先生が自分で気がつけよって思うとこだけど、周囲の人達に教えられて気がつく、それが「人に生かされてる」ってことならそれでいいかな(苦笑)
まあこのドラマの筋道って大体そうだよな。仁先生が頼りないからこそ他の人の生き生きとした前向きさが活き活きとして見えるというマジック(笑)うんでも佐分利先生が桐谷健太だったのは、思った以上に良かったと今回の話で実感(笑)やっぱ出てる人みんな上手いっていいなあw
ああそれにしても龍馬さん‥‥ (ノ_-。) 野風さんにも形見分け。泣ける‥‥(ところで野風さんは結局お金持ちだからルロンさんと結婚したのか?)
あ、松本良順先生の単価はカッコよかったなあ!胃洗浄の用意も出来てるってw 三隅のやったことがやっと明らかになって裁かれることは良かった良かった。というかあそこでやっぱり三隅医師には「おのれ良順‥‥!」といって欲しかったw まーある意味彼の世界を破壊したのは仁先生だけどさ(あくまでディケイド縛り・笑)通りすがりの脳外科医だー!
未来には何でもあると言われても、吉原も島原もなくなってるんじゃあ龍馬さんもガッカリだね!(苦笑)
次回は2時間完結編最終回。どう終わるんだっけ、薄ぼんやりとも覚えてないから楽しみ!
ところで仁先生のとこって医療用語は現代風で統一してるけど単位もメートル法にしちゃってるんだねー。江戸の人は不便じゃないだろか?そうだと思えば意外と慣れるものなのかな?
 
そういやTBSのの夕方の再放送でお龍さんがちゃんといたことに気がついたよ。寺田屋で風呂から龍馬に追っ手を知らせるときね。リアル放送時うっかり見過ごしたんだなーって、ワンカットだからなーw この女っ気なさ加減が徹底しててすごいなあ(笑)