そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

宇宙人ポール

http://www.paulthemovie.jp/
監督:グレッグ・モットーラ 脚本:サイモン・ペッグニック・フロスト

 
これもやっと見れた!
渋谷のシネクイントで見たんだけど、劇場がずっと笑いの渦でした(笑)オモシロすぎるよこの映画www
ホットファズ;―俺たちスーパーポリスメン!― [DVD]」のあの二人ってことで気にはなってたんだけど、この手の映画は相方のほうが熱心なので、オレは相当あやふやな状態で見に行ってました(^_^;)いやホット・ファズはオレが嗅ぎつけてきた(ような気がする)んだけど。
脚本・主演のサイモン・ペッグニック・フロストは「ホット・ファズ」の主演の二人。監督のグレッグ・モットーラソーシャル・ネットワークでブレイクする前のジェシー・アイゼンバーグ主演の映画(日本未公開)を撮った監督ってことだけど、まあよくわからないのでその手の青春恋愛映画の監督ってことで。(ちなみにオレちょっとだけ「ゾンビランド」とごっちゃにしたよ→主演が同じだったからw→そしてまだホット・ファズ組の「ショーン・オブ・ザ・デッド」は見てない)
 
話は、イギリスのSFオタク二人が念願のアメリカのコミコンに参加しついでに宇宙人関係の聖地巡りをしようぜ〜ってつもりで旅してたら、エリア51から逃げ出した本物の宇宙人を拾ってしまって、彼を追うFBIやらなんやらに追われて‥‥というロードムービー的な小ネタコメディ。でも結構イイ話。
正直ストーリー自体は大したことない話ではあるんだけど、登場人物同士の掛け合いとか映画関係の小ネタ、ショーもない下ネタギャグなんかがいちいちツボった!(笑)好みにもよるんだろうけど、オレはこれくらいのライトなお馬鹿テイストが好きなので問題なし。大筋自体は弱いんだけど、いつの間にか彼女ゲットとかなんとなくな恋愛青春モノっぽかったり、とにかく全体の雰囲気とか細かいとこでSF映画愛•オタク愛に溢れててよかった。笑ったし!(笑)
そして宇宙人ポールは60年間もエリア51に捕まってたのになんかいい暮らししてて、宇宙人のパブリックイメージを戦略的に世の中に広めたり、スピルバーグにアイデアを提供したり、基地のスタッフの仲人をしたりとかいいヤツすぎるだろ(笑)
しかも容赦ない毒舌だし下品な下ネタジョークをいう妙に世慣れたおっさんなのに時々ピュアで、なんだか憎めない宇宙人だった(笑)むしろカワイイとすら思えてくるよ?
どうでもいいけどポールの声(セス・ローゲングリーン・ホーネットの人なのね)がどうしても竹中直人のカッコいい方の声に聞こえてしょうがなくてオレの中では完全に竹中直人です(笑)だってやってることや言ってることの下ネタギャグやふてぶてしい態度がどう見てもただのしょーもないおっさんだし、そのわりにちょっと良い人っぽいとこや親切だったり裏表なく気が利いてたりとか、それ自体が竹中直人のパブリックイメージとかぶりすぎてて笑うよw
いろんなコト知ってるポールもだけど、その彼とやり取りするオタクのグレアム(サイモン・ペッグ)とクライム(ニック・フロスト)の妙にはまってるオタクっぷりときたら思い当たりすぎて爆笑!(笑)
ホテルに泊まると必ずゲイカップルに間違えられてるししょーもねーなーと思ってたら、グレアムの方はクライムのことが好きだったっぽい‥‥とか、向こうの人が好きそうなホモネタだよなあ(笑)まあその二人を見守る?ポールがなんか余裕あるオトナって感じだし(笑)
あとそれを追っかけてくるFBIの下っ端捜査官ズもまたオタクだから、小ネタ効き過ぎてるしやり取りがいちいち笑える。メインで追っかけてる捜査官のゾイルは、最後あまりにどさくさ紛れだったんで一瞬ちょっと考えちゃったんだけど、つまりポールを逃してやって追っかけるフリして宇宙船とのランデブー地点まで向かわせるってことだったんだよね。正体タネ明かしがバタバタしてたからスルーするとこだったよ。仲人って‥‥いいやつだな、ポール(笑)
あと途中で加わるルースって彼女がキリスト教原理主義者で酷すぎて笑うしw(お父さんもなw)途中ルースのこと「少女」って言ってたけどどう見たっていい年だよな‥‥?(と思ってたら38歳やん)つーかこれ、もしかしてキリスト教原理主義者のこと知らないと笑えないんじゃね?アメリカの田舎には進化論を信じてない人がたくさんいるみたいだからねえ‥‥イギリス人もビックリだよな。
途中まで追いつ追われつでのんびりした展開だったけど、クライマックス近くで60年前にポールを助けた少女の家にポールが謝りに立ち寄るあたりから破壊・爆発・急展開で意味不明に盛り上がって、ゾイルもしつこく追いかけて‥‥と思ったら、実はポールがずっと言ってた「協力者」がゾイルだし、やっと迎えの宇宙船が現れたと思ったらボスのヘリで、ずっとゾイルに指示を出してたそのボス登場がまさかのシガニー・ウィーバーで爆笑w 何もかも宇宙人絡み(笑)
ところであれ、シガニー・ウィーバーは宇宙船に潰されちゃったままなのかな?ほかの武装隊員は怪我とか治してもらったっぽいけど。
最後ちょっとハラハラしたけど、お約束的に無事収束。映画見てるこっちもなんとなくポールが帰るのは残念だけど、彼は無事に星に帰れて良かったし、変人扱いで年取っちゃった少女だったタラは連れて行ってもらえたし(ヒーリング能力で若返らせないのかなーと思ってたから安心した)、何もかも大団円で良かった!死んだと思ってた捜査官もちゃんと生きてたみたいだし(だよな?)
いやしかし、欧米のこの手の映画でスゴいなあと思うのは、彼らが10代の若者じゃなくてアラフォーだってことだよ。ルースが38歳だしなあ。40歳前後なのにいつまでもオタクなダメ大人で、それがまたにじみ出てるのがサイモンとニックの上手いところで、見るからにしょーもなーって思っちゃうところと、そんな二人がゲイカップルに間違われたりでもそれなりそういう関係じゃないとも言い切れないとことか(片方に彼女ができると嫉妬というか寂しいとか思ったりとか)、日本じゃ年齢考えたらさすがにえーって話なんだけど、ある意味そういうダメ大人の青春な映画だったとこが妙に良かった(笑)なんだろねこの微妙な感じ(笑)
いやとにかく、ちょうどいいかんじに脱力系で面白かった。お正月に見るにはちょうどいい感じだったw