そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ドラゴン・タトゥーの女

http://www.dragontattoo.jp/
監督:デヴィッド・フィンチャー 脚本:スティーヴン・ザイリアン 原作:スティーグ・ラーソン

 
すっげー面白かった! (*゚∀゚)=3 ムッハー
OPのツェッペリンの「移民の歌」(監督がこれを選んだのは偶然らしいけど)メチャメチャカッコよくハマりすぎ!そしてOPのタイトルバックがカッコよすぎ!
やっぱりデビッド・フィンチャーの映画は好みすぎる!(一番好きなのは「ゲーム」ですが何か?)
事前には予告編と原作ありってこととそれが3部作らしいってことくらいしか知らないまま見に行ったよ。
予告編でのキャッチコピー「誰がハリエットを殺した?」がタイトルでもいいんじゃないのかなあーと思ってたんだけど、シリーズ物なら確かにドラゴン・タトゥーの女だよなあ。というか、これってあの二人のコンビものなのかなあ?
初日なのであまりネタバレしないようにしとくけど、ネタバレも何も内容はホントに「誰がハリエットを殺したのか?」っていう話でしかないんだけどさ。40年前の殺されたと思われる少女の失踪事件の真実を、主人公が依頼されて暴いていくって話。
その中でその財閥一族の内情が暴かれ、知られてなかった連続殺人事件の概要が浮かび上がってくるんだけど、作品的にコンビになるはずの主人公の雑誌ジャーナリスト、ミカエル(ダニエル・クレイブ)とドラゴンの刺青をした女、リスベット(ルーニー・マーラ)は、最初から接点はあるものの殆ど半ばくらいまでまったくの別行動で、まったく別視点でそれぞれの事情と調査を描いてて、二人がやっとコンビになるのは中盤くらい。
映画そのものの上映時間も結構長いんだけど、なのにそのコンビの掛け合いがあるでもなく今起こってる事件を追っかけてるというわけでもない割り合い退屈なはずの流れがすごく面白くて、全然飽きないし退屈しないのはさすがデビッド・フィンチャー監督ってことか。この人の演出って、何でもないシーンの連続でも何故か退屈しなくて何かあるように感じるんだけど、どういう魔法を使ってんだろ(笑)
だからといって途中まったりしてるわけでもなくそれなりのアレヤコレヤピンチのシーンはあって、これR15指定が入ってるんだけど、性的な描写(ぼかし結構あるw)やグロ映像(猫好きにはかなりショッキング)もありで、そういうとこが結構見せ場だったりというか。
でも話(事件)自体は最終的には「ああ、良かったねー…( ´Д`)」っていう話だからあまり後味は悪くないからいいんだけどね。
ヒロインのリスベットは過去に虐待を受けてて眉なしで眉ピ鼻ピでバイの痩せたパンクな変人少女だけど、ハッカー能力高くて頭よくてリサーチの仕事してるってのが行動力があるデスノートのLかよって感じだった。なんとなく雰囲気的には完全にL(笑)そしてカワイイ(笑)パンクで凶暴だけど、いたいけでチャーミング(笑)なんか一生懸命生きてるって感じがいいのかな?とにかくいろんな意味でカワイイ。見た目は最後の変装のとこでやっと、ああ可愛かったんだーと思ったけど(笑)
この子、同じフィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」で、ザッカーバーグが片思いしてた女の子だったらしいけどまだ26歳みたいなんだよね。これ性描写のシーン結構ハードなんだけど、こういうのを出来るってのもスゴイよなあ。そもそも見た目をああいうふうにしてるってことからして、やっぱり向こうの俳優さんって肝の座り方が違うなあって思った。
ミカエルはオッサンだけどやっぱり敏腕ジャーナリストで調査能力高くて(だから窮地に陥った)、リスベットと反対にすごくまっとうな社会人で、ミカエルの調査能力とリスベットの才能が上手く噛み合ってて謎の解明自体も結構サクサク進むことと、その二人の距離感(ヤッちゃってるけど)がとても良くて、だから最後のシーンがすげーカワイクて切ないよ。
続編をやるにしてもこの二人のコンビはもうちょっとみたいなあ。この二人がコンビなんだよね?(原作の内容知らないんだけど)
とにかくオススメです。同じフィンチャー監督の「セブン」が大丈夫なら大丈夫だと思うよ。あそこまで気持ち悪くグロじゃなく後味も悪くないし。