そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ハングリー! #10

http://www.ktv.jp/hungry/
脚本:大森美香 演出:白木啓一郎
 
またうっかりするうちに感想書かないまま火曜日に‥‥しかも今日は最終回だよ。でもその間に3回は見てるという‥‥(笑)
しかし何度見ても店が終了するシーンは万感胸に迫るというか、ちょっとうっかり涙ぐむよ。ドラマなのにw
なんかこのドラマ的には1クール、店が開店してから3ヶ月でその前の準備期間が3〜4ヶ月くらいの間、なんだかわからないけどあの店の常連な気分で英介たちを見守ってきた感じなんだよなあ。そして思うに、前回の賢太のレストランウェディングがこの店の最大のクライマックスってことだったわけか。そう思うとああいう大きなイベントがあったのは店をやったことの思い出的な意味でよかったというか。
その間、店の名前がいつの間にか変わったり‥‥という普通ならありえない出来事もあったわけですが(笑)普通ねえよな(^_^;)
でもそんな特殊な出来事があったにしても、なんかあの店もこのドラマもなんだかすごく「普通の日常」で、それを見るのが楽しかったのかも。ああもう終わっちゃうのかあーと思うと寂しいなあ‥‥
そんな気持ちがあるからか、でも明らかにやってるキャストもそのつもりにしか思えないというか、本気で自分たちのやってた店が終わるっていうノリでやってるとしか思えないんだけどね、本当に店が営業終了する時のみんなの去り際の英介への言葉とか。うう、オレも名残り惜しくてちょっと涙ホロリ。
その最後の英介の叫びもなんかすごくよくわかるというか、悲しいというより何かが終わる時の名残惜しさとか楽しかった日常が終わる寂しさというか、いろんな思いがない混ぜになったあの叫びと、いろんな思いの込もった「ありがとうございました!」がちょっと胸を打つよ。なんかあそこはキャストみんな、すごく本気臭かったからこそのあの雰囲気だったと思う。うう… (ノ△・。)
各人今後の展開はあるにしても、あるからこそ確実に何かひとつ終わったんだなあと。まるで過ぎた青春を懐かしむかのような感じ?w

まあ次回はその後日談みたいなのでそれはともかく、初っ端から麻生オーナーの周到な根回しのもとでのプロポーズに、まさかの大家からの立ち退き通告。まあそういうこともあるかもっていうか、人生って何かが変わるときって意外とまとまってくるもんだよな、たぶん。
というか、麻生さんからの「君へのプロポーズだよ」にまるで動じない英介は一体何なんでしょう?変人の言ってることは耳がスルー?それでも普通突っ込むか「はあっ?」と思うんじゃね?なんでそこで大まじめにスルーできるんだよ英介(^_^;)
つか、そんな現場を見ちゃった店の女子スタッフたちはどういうつもりで受け取ったのか?どこまで本気なの、麻生さん。やっぱり言語感覚にいろいろ残念なところがあるってこと?(笑)柏木がアレなだけに、なんかいろいろ気になるよ?(^_^;)

そして美しすぎる来店300人目の大家さんは矢田ちゃんだった!w
この春流行りのマンダリンオレンジのトレンチコートで一部の隙もないオシャレバツイチ大家。離婚したからってさらっというけど、それが矢田ちゃんだというのがなんとも‥‥(^_^;)しかも味音痴って、味音痴はいいけど食ってないよね?食わないでいきなりマイ調味料かけてるよね?ヒッデーなぁw しかも性格も最悪そうだしw
この立ち退き展開が麻生のせいとかじゃないとこがいいというか、むしろ麻生さんは渡りに船だよな。
つーか、こないだも英介は自問自答してたし、賢太もいうように「英介の料理ってそんなにスゴいのか?」「もしかして本当にスゴかったんだなあ‥‥」というのを麻生さんによって知る、麻生さんが料理に対する情熱と才能を正しく発揮して、そのためには手段は問わないことはあるけど、ビジネス的には間違ってないしアフターケアもフォローもしてくれるというすごく当たり前の対応をしてることで、あまりにも身近にありすぎて本人ですら気がついてなかった才能を正しく評価してくれた‥‥という、この話の持っていき方はなんか納得。
まあ世の中こんなうまい話がそうそうあるとは思えないけど、もしかしたらあるかもしれないしな。というか、本物の才能のあるところにはちゃんとそれなりのパトロンもいるってことか?それはあるかもね。そう思えるところが日常を描いていながらファンタジー的でない非日常のお話ってことだと思うけど。
まあ安易に大家が英介の料理を食べて気が変わる‥‥なんてことにならなくてよかったよ。そりゃあんな倉庫レストランを放置するよりマンション建てて(たぶん離婚慰謝料で)、家賃収入の不労所得で生きていくほうがいいに決まってるよ。(一応世田谷区星城だしなw)オレもそんなお気楽に暮らしたいw
そもそも料理の才能って、美味しいからってそれだけで何とかなるもんじゃなく誰かが正しく評価してくれないとって気はするから、あんな味音痴な人間相手だとまったく意味ないし。それがお金になるための投資や評価は必要ってことで言えば、英介が麻生のとこに嫁に行って(笑)パリに行くのが正しいもんな。ってことでよかったよかったと。
まあ大家は食では動かなかったけど、麻生と英介は出来合いのサンドウィッチでもあの店の‥‥ということだけでちゃんと通じて認め合えるくらいに食への拘りと情熱と才能の認識は共通なんだよな。大体行きつけの店のシェフが美味いっていうとこは美味いんだよw
つーか剛はともかく賢太、たった半年くらいの練習と実地であそこまで料理上手になれるって、なんか才能あるんじゃね?麻生評価で給料53万だぜ?新婚だし、2年後の身の振り方の保証もそれなり確実だし、明らかにオイシイよな。良かったな賢太、それが麻生さんの店で通用するかどうかはともかくとして。というか通用して欲しいけど。
英介も渡仏は来月って言ってたし、それまではガステリアにいるってことだよね?大丈夫か?w
あと千絵ちゃんはー、とりあえず拓ちゃんと付き合うことになったけどそれは置いといて、最後にまりあさんでも誰でもなく千絵ちゃんがあの店の、英介にとっての一番のお客だったってとこがやっぱり泣けた (´Д⊂ヽ 恋人になるってことよりも(どう考えても無理そうだったし)そっちのほうが見ててなんとなく嬉しかったかも。千絵ちゃんもある意味特別だったというか、たまたまそこに居合わせたのは偶然と言うより必然だよな。誰よりも食いしん坊で農業に熱い農業少女だったってことが、彼女のポジションをちゃんと保証してくれたんだし。
だからまりあとかのほうがどっちかというとドラマ的には不要なキャラだと思ってたんだけど、このドラマってドラマチックな出来事が起きるファンタジーでなく、本当に普通の日常だから、むしろその日常部分で恋人同士の片方の立ち位置が変わって今後のことを考えざるを得なくなって、それに納得はできないんだけど、なんとなくお互いの事情を擦り合わせてなんでか結局付き合ってるということの基本はしっかりあるってことが、逆にそれとこれとは別の話的な日常なんだなあと思えるというか、キャラが地に足ついてる気がするんだよな。
そもそもまりあも味音痴の料理下手だってとこで、英介の才能を評価できてなかったっていうところが英介マンセーにならなかった上手いとこかと。
あとなんだかんだで、最初の頃と比べると英介も丸くはなったしな。あの自分勝手でマイペースで性格悪い傍若無人さがなんとなく容認できてるのは、まりあのお陰かもって気はする。何気にまりあが突っ込みポジションだったんだよなあ。
てことで、最終回の後日談はどうなるのか。このドラマだと2期はともかく軽井沢の店の開店スペシャルくらいはやりそうだから、英介がパリへ行くまでかな?というか本当にパリに行くことになるの?