そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

バトルシップ

http://battleship-movie.jp/
監督 ピーター・バーグ 脚本 ジョン・ホーバー エリック・ホーバー

 
CG映像メインのもっとしょーもない映画だと思ってたけど、思ってたよりは全然面白かった!最近はもうこれで最低レベルなのかも。
映像は「スカイライン〜征服」とか「トランスフォーマー」系の、リアルかつキレイな映像。やたらメカがガチャガチャ動く系の。
そしてバカ映画。あまり何も考えないで見ても大丈夫な、大変軽いノリの侵略者撃退ムービー。
もうなんかハリウッドヒーローが世界を救う展開には飽きてるのは確かだから、俳優さんはまったく無名に近い人たちだけでお話を回しても全然OK。俳優目当てで見に行くっていの、あんまりないよね?(うちだけ?)作品内容のある程度の保証にはなるけど、面白いとは限らないしなあ。その分の予算をVFXに回したほうがいいよねって感じ。
映画エンディングの後にその後のおまけ映像があるから最後まで見たほうがいいです‥‥とは言っとく。あんまりキレイにオチてはないけど。(大体なんで終わりきってないうちに劇場出ちゃう人がいるのか理解できませんが)
あと対日サービス的賑やかしキャストかと思ってた浅野忠信(@ナガタ艦長)が思ったよりいい役で、最後まで主人公の相棒的なポジションだったのもよかったし、いろいろ日本向け?
ネタバレあるので以下自己責任で‥‥ってかネタバレても問題はないけど、最後のほうで「あーなるほどね!○○○○たち、キター!」という楽しみはとっといた方がいいよねってくらいの感じ?(笑)
軍人さんマンセーなところはあるし、敵エイリアンも科学技術のわりにおバカというかいろんな意味で「人間レベル」なところはご愛嬌ってことで特に突っ込みません(笑)
いいけど冒頭から日米でサッカーの試合‥‥これも時代か(笑)そして日本のユニフォーム酷すぎる(^_^;)
映像的には劇場で見たほうがいい映画。オレは面白かったし楽しめた!侵略者SFは一周しておかしなことになってるよ!(笑)
 
 
 
ストーリーの舞台はハワイで、環太平洋合同演習(RIMPAC)のさなかに侵略エイリアン現れた‥‥っていう話。(もちろんちゃんと理由はある)
この映画のいいところは、主人公が最初っから思いっきり「バカ」なところだと思う(笑)
頭は悪くないけど相当な、掛け値なしのバカというか、劇中でも言われてるけど、能力はあるのに判断力やら行動が結果としてバカ。でも一応真面目にやろうとはしてるのが好感度は高い感じ。(というかおバカなのが可愛いタイプ?イケメンだしなw)
仕事が続かないダメ人間なバカ主人公アレックス(テイラー・キッチュ)が、海軍士官の優秀なお兄さんに無理やり海軍に入れられてそれなりに認められてたけど、大ポカをやってクビ決定‥‥なところに超科学力のエイリアン宇宙船キター!
海軍の話だから全編海で、水飛沫を上げながら海上をバッタのように撥ねる巨大宇宙船という、かなり目新しい映像はとにかくすごかった。最近の流行りか、宇宙船関係はルービックキューブのようにガチャガチャ動く感じで、細部の作りこみもトランスフォーマーみたいでいい。意味なく巨大なのもいい!正直話の内容なんかなくてもずっとこの宇宙船と海軍艦隊との艦隊戦を見ていたいと思うけど、そういうわけにはいかないかw
ほんと、この辺のVFXはもうリアルというより映像として現実の風景にあっても違和感ないレベルになってるから、技術としては行くとこまで行っちゃったのかな。冒頭だけいかにもCGっぽい映像(計画の説明部分)もあるけど、どこからどこまでが本物なのかわからないよ。センスの問題だよなあー。
そしてとにかく駆逐艦の艦隊戦はカッコいい!ちなみに主人公いわく、戦艦と駆逐艦は違うらしい。タイトルの「バトルシップ」なのは「戦艦」。てっきり敵巨大宇宙戦艦のことかと思ってたけど、これがまさかの冒頭の式典に出てきた、第二次大戦の時に作られて今は記念館になってる、最後の巨大戦艦ミズーリ!(笑)
とっくに現役退いてる記念艦が動くわけないとか、ミサイル積んでるわけないとか、あの人数で動かせるわけないってのは全部スルー(笑)アナログ戦艦なんか動かせねーという最新鋭電子制御船に特化した現役海軍兵たちを、叱咤して使う退役じいさんたちカッコいい!
そしてバカ主人公なのにちゃんと頭を使った頭脳戦で侵略エイリアンを撃退するというのが、この手の話のありがちな展開からするとちょっと目新しいところ。普通はもっと後先考えないバカ行動展開だろうけど、そこはさすが海軍ってことか?ただ兵法は知ってるけど勘違いしてて、なのに結果オーライってとこはバカw
 
ちょっとわかりにくかったのは、敵宇宙船が張ったバリヤーがどこに張られたのかすぐに把握できなかったとこくらいかな。
ハワイ(オアフ島のビーコン用アンテナ及び基地本部)と演習中の艦隊と主人公たちの3隻の駆逐艦の位置関係が把握できてなかったから(あの3隻意外がどうして締め出されたのかってこと)、どこにどれくらいの規模でバリアーが張られたのか全体イメージがあったのによく分からなくて、途中でそういうことかと理解できるのは今ひとつ。
戦闘シーンのメインは、レーダー使用不可ってことで津波ブイを利用して夜のうちに敵を攻撃するっていうとこだけど、この映画、元がボードゲームだってことでその描写とかは面白かった。
もう一つ些細だけど、そのあとのアレックスとナガタの射撃作戦も、ちゃんとどういう作戦なのか説明してくれないと‥‥とは思ったかな。
あの作戦は劇中的にすごい上手い作戦なのに、説明されてないからわかりにくくて、その面白さが観客にイマイチ伝わらないのが残念。何やってるのか見ながら伝わるくらいでないとなあと思う。更にそのあとの、アレックスの思いつき作戦である左舷投錨はちゃんと映画の見せ方として(カタルシスがあるという意味で)成功してるのに‥‥と思うと残念よ?
しかし基本的には、主人公が冒頭でナンパした彼女が海軍提督の娘さんで、そのパパ(提督)に結婚の許可がもらえるかどうかって話。嘘は言ってないw
話の流れが意外と読めなくてどう転がるかわからないから思ったより退屈はしないけど、人によってはご都合ありきすぎて拍子抜けするかもしれないくらいにバカエンド。「スカイライン〜征服」ほど、ある意味バカだけど納得するってものでもないというか、そこは好みかも。
全体にはRIMPACとか海軍のあれやこれやとかが大変わかりやすく説明されてて、馴染みはなくても主人公の置かれた立場とかストーリー展開はよく分かるので問題なし。細かく伏線とか布石は置いてるし、作劇はかなり丁寧だと思う。ちゃんとオチもあるし、主人公の目的もユーモア混じりでいい感じに回収されるし。
 
そしてとにかく退役軍人(笑)まさかのシルバーパワー、じいさんたち大活躍w
じいさんたちもだけど、アレックスの彼女の方の話、両足なくしてやる気を無くしてた退役軍人の方も問題解決、いろいろと軍関係に目配りした話になってるんで、そこら辺もちょい目新しいかな。まだまだネタは転がってるってことか。
海軍はいいよな。どれくらいCG艦隊なのかはわからないけど、かなり協力は入ってるだろうし問答無用に気分高揚するよ! ヽ(´∀`)ノ
侵略者表現はとにかく本当に一回りしたって感じで、ここんとこの同系映画のモンスタータイプから完全なヒューマノイドタイプに。まあ地球と同環境の星からやってきた‥‥っていうんだからそうでも不思議はないかなというくらいの設定かも。(そしてたぶん爬虫類進化型←に気が付くくだりもバカ全開w)
あとそれでもう一つ面白かったのは、たまたま敵エイリアンを捕獲したら敵が取り返しに来るとこ。取り返しにというか、向こうからしたら完全に仲間の救出作戦。救出だけしたら可及的速やかに帰っちゃうの(笑)行動パターンが地球人と同じで笑ったw もしかしてギャグだったのか?(最後の砲弾運びももしかしてギャグなのかしらんw)
でもって、主人公は急遽の艦長代理、浅野忠信のほうは日本海軍の艦長ってことで、もともと知り合いで仲が悪いって設定だけど、途中から完全に相棒的な感じで、でもバカ発想がピンチを救う的なノリで主人公はちゃんとおいしいとこは持って行くと。
そしてナガタとアレックスの腐女子サービスあり(笑)どこに目配せしてるのかw
 
おまけ情報(wikiより)声優・タイバニクラスタのみなさんへは、劇場用吹き替え版が主人公は置鮎龍太郎、主人公のお兄さんが平田広明さんですよ(笑)これ、ちょっといいかも。