そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/
会期:2012年7月10日(火)〜10月8日(月・祝) ※無料招待7/8分
場所:東京都現代美術館 企画展示室1F・B2F

 
イベントの様子はきっと他の特撮ファンの人がたくさん上げてるだろうから、行ってきたというご報告だけ。7/6〜8の各社の1万人事前招待会のチケットに当たったんで。(http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/invitation.html
当たったのは6日のグッドスマイルカンパニーの「figma巨神兵」(価格 3,500円)付き無料招待1名分やつと、8日の読売新聞ヨリモ会員2名一組招待の分。グッドスマイルのほうが1名様のみだったんでさすがに相方いけねーじゃんと慌ててヨリモにも応募しといたんだけど、運良く当たったので。というか1万人だし結構当たってんじゃね?figmaの方は相方の会社の人に譲りました。よく考えたら巨神兵、部屋に飾るにはちょっとコワイ‥‥ので(^_^;)←普通に何コでも会場ショップで買えますヨ
今日の客層はというと、読売ヨリモ会員と日テレARTメール会員、ローソンのちょっとでも早く行きたい人チケットらしいんで、割りと普通の人が多いなあという印象。特撮好きなわけでもないけど暇だからアート展行きたい〜で申し込んじゃったーなおばさん二人組とか(そういう話してたの)、当たったはいいけど行く人いなくて特撮好きそうな友人誘ってみたーみたいな女子二人組とか(そういう話をry)、お父さんが昔特撮番組好きだった〜なファミリーの割合高そっぽい。たぶん初日だともっとオタク率高かったんだろうなと思うけど(笑)
 
まあうちは昔の特撮(1970年代〜)とかリアルタイムで見てるけど、リアルタイムで当たり前に見ちゃったからこそ、懐かしいというくらいでそんなにあの時代の物が好きってわけでもないってとこで、ごく普通に楽しみました。(どちらにしてもその頃からオタク)
オレはその時期の特撮だとガメラとかは大好きだったけど、これってあくまでも庵野さん世代の好きな特撮だから、一回り弱年が違うオレはウルトラにしても何にしても、若干好きなものがズレてるんだよね。(オレ、エース〜80の人だし)

展示品はミニチュア展だから当然主に巨大ヒーロー物や怪獣モノ、でも修復してるものも多かったから、よくも悪くもキレイな展示品が多かった。昔のものには対して思い入れ無いとはいったけど、「原点1 人造」の轟天号やあの辺のメカ造形はいま見てもシンプルでカッコイイなあ〜!と思った。
あとたぶんメインの「巨神兵 東京に現る」だけど、本編よりメイキングが断然面白かった!本編はちょっとポエムっぽいなあと思ったら、脚本は庵野さんだけど言葉が舞城王太郎だと。いやよく知らないけど、妙にポエちっくで脚本って感じじゃないと思ったなあというだけだけど。
メイキングコーナーで紹介されてる10分程度の映像と「特撮の技」コーナーの映像、あれはいい(笑)あれ見るとつくづくミニチュア特撮はやっぱり技術としてとして残していくべきなんだろうなと思った。「CGを使わない」ということがどういう事なのか、ものすごく実感(笑)
巨神兵の操演(厳密には違うけど)にしても、特殊効果にしても、ああいう技術とアイデアは現場でしか出てこないんだろうなあと。あれはスゴいわー。
巨神兵〜」にしても画面的にはフィルムっぽく作ってあるからともかくとしても、リアルかといえばそんなにリアルなわけじゃない様式美の世界だから、むしろもう面白さや凄さが分かる人しか楽しめないものな気はするんだけどさ。例えていえば「ガチなプロレス」って感じ。格闘技とプロレス、どっちがリアルファイトかっていういうより、プロレスそのものが好きかどうかって話になっちゃうのと似てる気がするよ。
ただ、樋口真嗣のコメントでもそういう事を反省点として言ってたけど、昔は普通のプロレスでも良かったものが、あの世代がそれを好きで追求したせいでガチにならざるを得なかったという反省点みたいなものがあるってのはわかる気がする。使い回しで良かったミニチュア造形物を、「その場所のリアルな再現」方向に振ったのって彼らだしなあ。そういうことだよね、あれって。
まあそういう意味で振り返ってみると、オレも大好き平成ガメラ1作目ってのは時代的にも技術的にもミニチュアからVFXへのちょうどターニングポイントだったのかなーって気はする。今回の展示とはあまり関係ない話だけど。(平成ガメラの展示はあるよ)
とにかく職人技ってのは、作らないとダメになっちゃうんだろうなあ。
街並みや民家もスゴかったけど、なんとなく好きなのは電柱や信号機とかの造形だな。あれはなんかいいわー。大小二組あったけど、縮尺違いというより遠近感用なのかな?
公園の犬はー‥‥わかっちゃいたけどワロタわー(笑)さすがだw
あと撮影にも使った東京の街並みの模型は森ビル所有のやつらしい。(森ビルが都市考察の一環としてジオラマを作ってるのだ@以前六本木ヒルズでの展示を見に行ったことあり→http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-2235.html

そういやメイキングで衝撃を受けたのは、溶けたビルの表現を話し合ってた時に「鉄板をバーナーで溶かすか」とさらって言ってて、それってかなり危険なんじゃないか、ありなの?と思ってたんだけど、昔の特撮メイキング見てたら火山の噴火の溶岩に本当に溶鉱炉の溶けた鉄流して撮ってて、そりゃそういう発想になるよなあ‥‥(^_^;)と思ったことだな。知らなかったよ。てか彼らは本気すぎる(笑)あと「きのこ雲」は、つい笑っちゃうくらいリアルだよなw
あとへ〜っと思ったのは劇中で「予兆」って言ってたやつだけど、CG使わないの意味がすげーわかった!あれすごいな〜。なんかで見た時に(Ultra SevenXかなあ)CG‥‥にしては動きが違うなあと思ったんだけど、まさかあんなアナログなことだったとはw あと飛び散る火の粉も!巨神兵の操演もそうだけど、アナログ表現(予測不能な動きのノイズ?=生っぽさ)ってスゴいw
その撮影に使った巨神兵も間近で見られてディテールの確認もできるし、樋口真嗣監督のメモ帳の覚え描き絵コンテもどきとか直描きのものは少なかったけど結構おおっと思うものでした。何だかんだで駆け足で見て2時間半くらいかな。じっくり見たらもっとかかると思うけど、面白かった。
というか巨神兵〜は、メイキング込みで終わってからNHKででもやればいいのにと思うよ、マジで。やるべきでしょ。
  
特撮ステージのミニチュアの撮影スポット〜
 巨大監督と、小さい監督w 
東京タワー付近の瓦礫&溶けて折れた東京タワー
 
 
グッズは買わなかったけど会場限定ガチャはやった。ビーム発射のが欲しかったけど一回500円だしなー‥‥
ウルトラやガメラの手ぬぐいがあって、ガメラのが欲しかったけど売り切れてた! (>_<)

追記:7/9の関係者内覧会のネットニュースが上がってたんで。写真多め。