そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

アベンジャーズ(3D)

http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/
監督・脚本:ジョス・ウィードン

近場の映画館でIMAX3Dがやってたというのにボンヤリしてて普通の3D(XpanD)を予約しちゃって失敗ですよ!
XpanDの普通の3Dの上映とステレオ撮影でない擬似3Dの作品は2Dでいいよと心に誓ってましたが、今回は擬似3Dという割にはどうも評判がいいようなのであえて3Dで見てきました。たしかに違和感なく3Dになってたけど、IMAX3Dじゃないので一番最近見た「アメイジングスパイダーマン」とはちょっと比べにくいかな。あと画面暗いから3Dだとちょっと見にくいかもと思ったり。(個人的な話ですが、XpanDの3Dメガネだからと思ってコンタクトにしていったら度数が合ってなくて若干ピントがぼけてたということもあり)
でも結論としては3Dで楽しめるのってクライマックスのドンパチシーンくらいだから2Dでもいいと思う。アメスパほど3Dを体感はできないような。
 
んで結局オレは「マイティ・ソー」を見ないままアベンジャーズを見てしまったんだけど、話の内容自体はあんまり無いから、それぞれの映画準拠でのキャラ設定とあらすじを頭に入れとけばOKなんじゃね?ってくらいでした。というか実際は、見終わってからいろいろ調べて補完しましたw
決して仲良くはないヒーローたちが集結、あるきっかけで心を合わせて大暴れして敵を撃退するってだけの話。見どころはクライマックスのドンパチ戦争部分(笑)
キャッチコピーの「日本よ、これが映画だ。」でちょっと話題になってたけど、元々アメコミの土壌がない日本で受けるかと言われるとどうかなあって感じなような。まあドンパチ部分でのヒーロー大活躍は面白かったけど、話自体はすごく面白かったというわけではないかな、というかよくわかんなかったとこも多かった。
ただスゴいなあと思ったのは、9.11から10年くらいしか経ってないのに、突然マンハッタン上空でビルを破壊しながら敵が襲ってきてヒーローと戦争はじめて市民が逃げ惑うような映画がアメリカで大ウケだってことですよ。ポニョで津波が〜とかいらん配慮をしてるような日本は勝てねーと思ったね。アメリカ人のメンタルスゲェw 頭上の脅威に対してノーテンキすぎるよ(苦笑)
とにかくマンハッタン上空での戦争シーンはスゴかった!何が何やらってくらいてんこ盛りで、キャラの特技もいろいろだからその分攻撃もバラエティに飛んでて面白かった!アメコミヒーローの映画‥‥と思って見てなくてもまあ画面的にいろいろぶっ壊されるんでスカッとできる人はできるかも。オレはいろいろ壊されることにハラハラして、イヤそれいいのかよwって気持ちになって見てた。とにかく市民は大迷惑w
ネタばれってほどでもないけど、いつものように特に配慮もしてない感想など以下に。
 
 
わかりにくかったのは、ソーを見てないからロキの立ち位置が把握できなかったのと、宇宙からやってきた敵があまり説明されてないから、正直誰と、なんで戦ってるのかよくわかんなかったってくらい。むしろパンフとかサイトのあらすじ見といたほうが映画を楽しめるって感じ(^_^;)
でももうちょっとメリハリ合ったほうが良かったかなあとは思う。全部のヒーローにそれなり見せ場を作ってるから前半はわりとダラダラしてる印象。
それもあって彼らヒーローたちの誰と誰が仲良くて誰が反発してるのかを把握するのにちょっと頭使ったし、フューリー長官に裏があるとか言われてもどの辺が‥‥?とか、いろいろ余分なネタもありすぎだし、伏線かと思ったら全然そうでなかったってのもあってちょっと混乱するかも。というかオレはした。
例えば長官が言ってたアベンジャーズ計画の目的がわかんないし、成立がなし崩しすぎるとか、そのためのみんなが協力するきっかけがフィル・コールソンの死だったりとか。(残念すぎる)
しかもそれをやるなら、「きっかけ」がコールソンの意志だとしても彼のトレカを使うのはある意味卑怯だし、だったらもっとケレン味たっぷりに展開して欲しかったなあとか思ったり。
もひとつ、キャプテン・アメリカの衣装をデザインしたのもキャプテン大好きフィル・コールソンだったんだけど、あえて昔ながらの星条旗の衣装にしたってわざわざ言ったからには伏線だろうと思ったら、ドンパチ中に市民を誘導する指示を警官に出すとこでそのネタを使わないとか(オレはてっきり”星条旗を着てる=正義のヒーロー”なキャプテンだから指示に従うという展開だと思った)、いろいろ雑なんだよな(苦笑)
ハルクが最後に怒りに任せても正気を失わなかったってのもなんでかわかんなかったし。(あれだけ自分では制御できないっていって空母で大暴れしたのに!)
その割に小ネタというか、バナー@ハルクが原付っぽいバイクで駆けつけたり、ロキは養子だとか、スターク社長のリアクターのせいでロキが杖の力を使えなかったりみたいな社長関係のおかしい小ネタはしこんでんだよなw(というかスタークがそもそも変人だしなw)
まあ見どころはとにかくいきなり宇宙に空いた穴から、どこの宇宙からやってきたのかよくわからない好戦的宇宙人と魚型メカが街を破壊しまくって市民が逃げ惑って、それを迎え撃つヒーローズってことだけど、あの中で一番生身に近い単なるスーパーアサシンのナターシャ・ロマノフ@ブラック・ウィドウが人間離れしすぎててスゴかったよ。バートン@ホークアイもだけど、あんま良く知らないキャラだったからなんかスーパー能力があるのかと思ったら、ないし!w ホークアイの矢は一体どんだけあるの!とかw
ただスターク社長@アイアンマンが大活躍するのは当然としても、あのドンパチ大戦争の中で、ロマノフやホークアイ、キャプテンたち地上部隊が必死に市民を誘導したり、頑張ってる姿はなんかちょっと感動的だった。ホロッときた。ただいつの間にかキャプテンがリーダーとして指示を出してるのも「なんで?」って感じ(^_^;)(それとは関係ないけど、まとまる前の「兵士であるべき」という主張のキャップと「兵士じゃない」というスタークの主張の違いは良かったけど)
まあそれでも最後は、自分勝手で利他的な行動が出来ないだろと揶揄されたスタークが、スーツのバッテリー切れで戻れないかもしれないのに核ミサイルを宇宙の敵艦隊へ突っ込ませるという犠牲的行為をして、おいしいとこをもって行くのはさすがだけどw
 
そして地球の危機は回避されるんだけど、ビックリするのはあれだけマンハッタン上空が戦争状態でビルは破壊され、宇宙人の大型魚メカが落ち、市民にどんだけ犠牲が出たのかわからないくらいオオゴトになってたのに(感覚的にはTF3よりひどい感じw)、どうやら壊滅的に破壊されたのはミッドタウンだけみたいで、数百メートルも離れてないセントラルパークがなんともないってことだよ!NYの摩天楼は健在だよ!どういうこと?(^_^;)
スターク・タワーはクライスラービルの近くっぽいからミッドタウンなんだろうけど(多分パークアベニューのどん詰まり、メットライフビルのとこ)、そこの上空にあんだけ宇宙から巨大な敵がやってきてたのにだよ?あまりにもいろいろ大雑把、かつ局地的すぎるよアベンジャーズwwwありえねー(笑)
しかも直後の報道で街ぶっ壊されて素性の分からないヒーローが戦ったってのに、ヒーローカッコイイだの助けてくれてありがとうだの、市民たちはマンセーしすぎだろとw
あと「ヒーロー?そんなもんいるはずない」とか言ってた戦い関係なしな(ひょっとしてパークあたりでダベってた?)おじいちゃんたちはどうもスタン・リーの顔出しだった模様w ほのぼのするね!
エンドクレジットのあとにスターク社長が行きたかったシャワルマの店でみんなで会食のオチがあるんだけど、食ってる間、終始無言で笑ったw シャワルマってなんだと思ったらドネルケバブらしい。なんでそうなった?w
 
あと公式サイトにご鑑賞後に御覧ください…っていう「映画「アベンジャーズ」がもう一度観たくなる10のトリビア!」→ http://bit.ly/RFQs96
これも映画鑑賞後にご覧くださいってあるけど、こっちはネタバレってわけじゃないから映画見る前に目を通しといたほうがもっと分かるんじゃないかなあ?

スタークが言った「ピラティス」をキャプテンが知らないのは当然としても皮肉というより、「キャプテン・アメリカ〜」でキャプテンがハワード・スタークの「フォンデュ」を知らなかったネタとかけてるんじゃないの?と思ったんだけどな。