そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

平清盛#34「白河院の伝言」

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:柴田岳志
 
生死の境をさまよって、一生を走馬灯のように‥‥どころか自分が生まれる前からのことを夢に見るとかどんな幽体離脱時かけ体験かw
撮影も回想映像と新撮映像が混じってても違和感ないけど、また今度は遠い伏線を掘り起こしてきたなあ‥‥と。
よくわかんないんだけど、平清盛の話だからこういう構成なのか、単にもうこの脚本家の人の個性なのかわかんないんだけど、個人的にはあんまりこういう構成は好みではないな。ああ〜あの時の!という驚きがあるエピでもないし。なんで今、というか最初からここでこれをやるために初回でその辺の事情を全部やらなかったのね‥‥というか、そういうとこも何だか少女漫画チックな構成。読み返しのきく漫画や小説ならともかく、映像でやって効果的なことではないと思う。
とにかく死にかけてかろうじて戻ってきたという、公式ツイッターの解説によると「清盛再生」の回らしいし。
まあ公式で解説しないとわからない事だらけという話もどうかと思うんだけど、今回はまた結構そういうネタが多いように思うなあ。ドラマだけ見てたらたいして言うことないもんな。今回は公式の解説が必要ですよ。→https://twitter.com/nhk_kiyomori

清盛が死にかけてるせいで「その後・その先」を考える人たちがいろいろ策を練ったり心の中を明かしたり、この先の展開的に騒乱の目が見え始めたとか、後白河がドロドロのびしょ濡れになりながら清盛んちにやってきて「この死にぞこないが‥‥!」とツンデレ風に喜ぶとか(笑)
しかし雨降ってるとか鴨川が氾濫してるとかいってるわりに映像で見せてくんないからどういう状況なのかさっぱりだしなあ。どこで足止め食ってて、どこが渡れない状態なのかもよくわかんないし。そういう意味では緊迫感はないよなあ。
でもまあ松ケンの清盛演技はずっと寝てるだけでも十分すぎるくらい大変良かったし、後白河の翔太をはじめ、いろんな人たちの動きはちゃんと含みがあったんで面白かった。上手い人ばっかなのは楽しいね!
んで、白河法皇と清盛を対比させて、同じトップに立つとか追い越すとかいってるけど、えーと、清盛は白河法皇の息子で、後白河は孫だよな。一応同じ血は流れてるんだよね。
まあ清盛と白河法皇は普通に父親越えってことだろうし、ただ50年前の朝廷貴族政治のトップと、今の財力で成り上がりな武士政治のトップにつこうとしてる立場の人間って、比べていいもんなんだ?
白河法皇がどうにも出来なかった鴨川と賽の目と悪僧の強訴を何とかできたら清盛が双六のマスの先に行ったってことになるの?いやそういう話なんだろうけどさ。
言いたいことはわかるけど、実際その鴨川の洪水をものともせず、いるはずの悪僧に襲われることもなく、無事に清盛邸にたどり着いた後白河は賽の目(賭け)に勝った、さすがは白河法皇の孫!とかそんな話じゃないよね?(苦笑)
そこら辺がいつも通りなんとな〜くの雰囲気で流されてるってのが、まあ、うん、なるほど〜って話であった。解説見ないとほんと何が何やら。
あと時忠の宗盛を棟梁にすべえって話も結構唐突な気もするけど、あいつもともとそういう平家一門にあるまじきこと言って引っ掻き回す人だから、やっぱりまたかとしか‥‥ 重盛ってカトアイの子だよね?死んだ正室の嫡男より生きてる正室深キョン)の子の宗盛を棟梁にっていう基準がわからんよ。まあそういう時代ってことだろうけど。
そういう時代だから、財力とカリスマ性でのし上がった清盛が生死の境を彷徨ってるというと、朝廷貴族たちは政権奪回に暗躍し、源頼政みたいに信義よりも利害という利に聡い人たちが様子をうかがい、時忠みたいな何考えてるのかしらないけど策士策に溺れそうな危ういことを言うやつが作を弄したりするんだろうなと。でも実際清盛と後白河仲いいしなあ。片方潰れたらもろとも‥‥ってことはなくても財力的にはやばいよね。というか他のやつには清盛ほどのビジョンはないよねえ(^_^;)
しかしここで、単に打倒清盛の源氏がどうやって食い込んでいくのか。
伊豆はあまりに遠すぎてたぶん実情は伝わってないんだろうなって気がしなくもない。というか頼朝の勝手な落ちぶれやさぐれっぷりがちょっと笑えるんだけど、そこでお転婆北条政子を自分の明日とかいっちゃうのはちょっと大丈夫か?って気がしなくもないよ(苦笑)お前ホントにダメンズ
牛若丸の方は、清盛はお父さんじゃなかったーって、あれ、言おうとしてたのに結局言わなかったの?そして来週はとうとう神木くん!「義経」で牛若丸をやったのは「組!」の後だから7年前か。あの時の牛若丸(神木くん12歳)と今回の義経(神木くん19歳)をくっつければいいのに!(笑)
そうそうもう一人、西光さんは勝手に信西のことで恨んでアンチ清盛になってるけど、たぶん全然間違ってるよね?こういう中途半端にしか師匠を理解してない奴がいるからあとあと困ったことになるんだよ!
なんかまあ大変な参加者ばかりの双六がだんだんゴール近づいてきたって感じはする。あの時代の双六じゃなく人生ゲーム的な今の時代の双六ね。どう考えてもこの状況を双六っていうと勘違いするよなあ。人生ゲームでいいんだよ。もちろんゴールは源氏の天下取り。清盛さんは直前リタイヤがわかってる出来レースだけど。
ああ、誰かそういう人生ゲーム作ればいいのに!大河の清盛公式グッズとして!(笑)きっとバカ売れするよ、今年の大河マニアに!(笑)途中で死んじゃったらその後は幽霊となって子孫を見守るの。でも崇徳上皇だけは怨霊となってゲームに関与できるとかw
そして来週はとうとう清盛さん出家。大河二人目(もっといる?)の丸坊主。さすが松ケン、潔いよ!ステキ!