そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語

http://www.madoka-magica.com/
総監督:新房昭之 監督:宮本幸裕 脚本:虚淵玄

 
前編の感想はこちら→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20121008/p1
 
前編がやたら面白かったんで期待してたんだけど、あれれ〜?後編はあんまり面白くなかったよ?
というか一番の見どころはまさかの新作予告かもって気が(笑)やっぱ新作あるんだ、そっちはそっちで楽しみ!タイトルは『魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』なんだけど、大丈夫か?どんな話なんだ?
それはともかく、前編は総集編にしても視点としてさやかメインだったんで結構のめりこめたけど、後編は完全にTVシリーズのまんまという印象。特に驚きもないし(総集編だから当然?)
もちろん作画的には結構描き直しも描き足しもしてるっぽいんだけど、あんまり効果的じゃなかったかな。というかそれ以上にとにかく話がそのまんまってのは大きなマイナスポイント。TVシリーズの10〜12話があれで完璧だってことなら、それはもうそれ以上にはならんだろよってだけの話かもしれないけど。(なんかそんな気がしてきた)
ただTVの時は効果的だった10話のほむらちゃんのネタばらし回で、最後に「コネクト」を流して「あーなるほど!」という伏線回収のカタルシスを作ってたとこもそのまんまだから、劇中でいきなりTVの主題歌が挿入歌的な使い方でもなく流れるという違和感はあった。
過去の繰り返し、まどかの「夢の中で会ったような‥‥」も前編でカットしちゃったからその分後編で何かあるのかなと思ってたけど、普通にほむらちゃんの回想シーンから繋げてきたから、まどかとほむらの繋がりは薄くなったように思ったかなあ。あれって、夢の話だと思ったら時間を繰り返してた、その約束と繋がりってことだから、そこがないままコネクトだとちょっと弱いような。
映画としてネタバレの快感云々以上にあんまり効果的じゃなかったと思っただけなんだけど、あれ以外やりようないかな?そんなことないと思うけどなあ。それこそもう少し上手い感じに見せ方変えてもよかったんじゃないかと。総集編にしてももう少し構成は、もうちょっとだけ劇場用に変えてもよかったんじゃないかなあ?
まあただ話は同じでもやっぱりTVで泣けたところはもっと泣けたし、9話の杏子のとこもつい泣いちゃったから、たぶん杏子のとこはわかりやすく共感できるようになってたかもしれない。
そいや前編の感想の時に、後編はさやかの魔女が退治されたあとでもいいんじゃね的なこと言ったけど、それだと杏子の活躍なくなっちゃうよな(笑)適当すぎるよオレw
記憶があやふやだけど、TVの時ってもっとさやかが杏子を拒否ってなかったっけ?それがなくて杏子がさやかを救いたい、でも救えないならせめて寂しくないように一緒に‥‥っていう流れだったから、さやかの気持ちはともかく杏子にの気持ちに泣けたって感じ。

だもんで、本当ならそのあとの展開はほむらちゃんの血反吐はきながらの過去改変マラソンも諦めたらそこで絶望だよっていう悲しさなんだけど、うーん、そのほむらちゃんの諦め=絶望とまどかが魔法少女になることが上手く繋がって見えなかったからかなあ。
TVの時の感想で言ったかどうか覚えてないけど、ほむらちゃんが魔法少女になる前の、もうすでに魔法少女になってた朗らかまどかの契約の願いって、たぶん純粋な正義感からの「誰かを救いたい」だったんじゃないかと思うけど、だとしたらそれが絶望になるのって「魔法少女はやがて魔女化する」っていう「事実」だと思うのな。たぶんまどかがワルプルギスの夜に勝っても負けても魔女化するのってそういうことだと思うし。
だったらその流れを一気に見せる映画は、まどかがその魔法少女のシステムを知ったからこそ同じだけど違う想い、「目の前のほむらちゃんを魔女化させないためにはまどかが魔法少女になることこそが今のまどかの願いなんだ」ということをほむらちゃんが納得する‥‥って方が話としてはよかったような気がしなくもないというか。
TVの時はほむらちゃんの願いと過去改変自体がわりと自己満足なことに見えたけど、怒涛の展開でなんとなくそこを誤魔化しちゃったわけで、まどかを魔法少女にしないってのは別の時間軸のまどかの願いではあるけど今のまどかの願いじゃない、しかもほむらちゃんがこれ以上まどかに因果を集めることも良くないってやっと気がついた、だから行き詰って諦めかけたってことはもう少しはっきりさせてもいいんじゃないかなと。
その上でまどかがほむらちゃんを救うために魔法少女になる、しかもそのための願いはまどかにしか出来ないことで、システム自体を変えることそれそのものはほむらちゃんのお陰だという、入れ子というか円環構造をぶち壊すものとしての「奇跡」だったらもっと感動できたかもってくらいだけど。そういう話だったよね、まどマギってw(言っててなんかややこしくなった)
そういう意味でテーマ的なものをもっと強調するような構成の総集編ならもっと面白かったのになあーって話でした。そのまんまってのはちょっと残念。前編だけならもう一回見てもいいけど後編は1回でいいかなってくらい。
 
ところで今回は買えると思っったんですが、やっぱり前編のパンフは売り切れてたよ!どーなってんの?(#・∀・)
あとどうしてこのタイミングでまどマギはサントラCDをを普通に販売しないの?出たら買うよ!マミさんのテーマはやっぱりカッコイイよ!(そういや後編は過去回想があることでマミさんの活躍も見られて2度おいしいって感じ?w
引き換えたフィルムがなんだかわかんない背景だった!><