そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

平清盛#41「賽の目の行方」

http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/
脚本:藤本有紀 演出:佐々木善春
 
えー、ちょっと待ってよ!乙前さん(松田聖子)まだ生きてたの?一体いくつよ!(笑)
さすがの松田聖子は伊達じゃない、てか死霊じゃないよねえ‥‥?w
というか、ついこの間清盛さんは50歳の誕生日とかいってたと思ったのにもう6年も経っちゃったの?早いなあー。
ところであれだけ年号出すなら西暦で出してくれなきゃって言ってたらいつの間にか西暦で出るようになってたよ?清盛の死没年に近づいてきたからカウントダウン的な感じで?
んで話は確かに面白くなっていってるんだけど、前半部分、かなり集中して聞いてないと何が何やらって感じになりかねんよ。セリフで言われても頭に入らなくて2回も見返しちゃったよ。まあそこを踏まえて見ると、後半の策略が面白いのは確かなんだけどさー。
それにしても本当に今回もまた、重盛が気の毒で気の毒で‥‥( ;∀;)
ずっと清盛の、というかこの物語自体はすごろく遊びとかけてて、何かというとそれとダブらせて語ってきてたけど、ここでまさにそのまんま、すごろくのような賽の目任せのやり取りになって来ましたよ。だからといってもお互い、それぞれですごろくしてなくてもいいと思うけど。目隠し将棋風?w
分かりやすいっちゃあわかりやすいんだけど、完全に彼らの人生とこの世の政はゲームだよね。そういう見せ方でいいのかって気がする。いろんな意味で。
謀略のたぐいを清盛と後白河がお互い手持ちの札とサイコロの目ですごろくをやるがごとく駆け引きをしてるというのは生々しさがなくていいんだけど、要はそういう偶然を上手く自分に引き寄せられたかどうかで状況を変えてる風に見せてるから、展開の流れの描写としてはまあ説得力はあるんだよね。
だからその果てが結局、清盛の平家自滅だとしても(というか今のところそういうふうにもっていってるとしか見えないんだけど)所詮賽の目の出方、すごろくみたいな平らに見渡せる人生で下手を打ったから‥‥といえば、栄枯盛衰、盛者必衰の理もまあそんなもんかなーで納得できるような気がする。
というか、このすごろく風な物語の語り方は面白いし秀逸だと思う。なんだかんだいっても御伽草子風なイメージになるしね。そういうのはキライじゃないよ。
すごろくのような平らな世の中(あ、まさに”平”家の世の中。オレ今いいコト言ったって顔してるだろ?w)で、清盛は先頭にいるから先が見渡せるだけ、他の人は清盛入道という巨人のせいで先が見えないってだけなんだろうね、作劇のイメージとして。だから清盛を倒さねば、新しい世の中が見えない‥‥という流れかな。でもまあ、それを作ってるのは清盛なんだけど。
その辺なんだけど、今一番自分的に納得いかないのは、なぜ清盛を倒さねばならないのかという物語の流れなんだよね。清盛が何を思ってああいう傍若無人な政策をやってるのかさっぱりわかりません。わからなくても松ケンの演技で保ってるけど、ホントになぜ?としか思えんのだよ。意味不明に悪役道まっしぐらだよね?そりゃこのまま源氏&朝廷連合軍対平家一門って話になったら清盛が悪役だよなあ。
世の中の庶民の事情にそれなり通じてて庶民のための国を作ろうとした清盛が、なぜ平家以外を抑圧するような政をしたのかっていう。理由がまったくわからんのだけど、オレに歴史的教養がないからかしらん?w
権力争い、跡目争いでの政権の奪い合いに対しての根回しにしても、後白河にああいう策略を仕掛ければこう返ってくるのはある程度わかってたわけで、それでも重盛を犠牲にした(も同然な)わけじゃん。西光も陥れたけどさ。
しかも財力があるのに葬式だからって地方貴族に重税を課すことの意味がわからないよ。自前で出せよw そりゃ源氏の残党じゃなくても誰か蜂起するって可能性はなくはないような。当然、西光はじめ、貴族の連中だって今回みたいなことされたら怒るよなあ。
かつて自分自身が、立場としては恵まれてたけどそうやってのし上がってきたのに、トップに立ったら忘れるのか?そこまで迂闊なもんなのか?
まあだから、後白河と清盛はお互い成功しても失敗しても賽の目次第、ただ成り行きじゃなく自分の才覚でいい状況は作るくらいのつもりでやってるんだからってことだろうけど、巻き込まれた周囲はたまったもんじゃないよって話。本当に重盛が気の毒。きっとものすごく胃が痛いに違いない (>_<) 想像するだにオレもキリキリした!
そんで賽の目がどーたらとか言われてもなあ!重盛だって納得できんよなあ。強訴はともかく神輿に矢を射るとか、誰かさんが何十年か前にわざとあえてやったと思うけどさー。なんか言ってやれよなー(苦笑)
いいけどその清盛の考えをまるっとわかって西光に説明してやってるゴッシー恐るべしw 以心伝心すぎるだろw
んで東国では政子が挙兵のススメで、蔵馬では遮那王が戦うことをススメられ。図らずも兄弟揃って打倒平家を勧められてるけどまあイマイチ乗り気でないと。笛と笙でここでも対比。対比描写、好きだよねえ(^_^;)
そういや遮那王は弁慶と出会ってからもう6年くらいってことか。早いなあ。
 
ところでクランクアップしたらしいですね。

松ケンはまったく悪くないし仕事っぷりとしては賞賛に値すると思うよ!松ケンが清盛でよかった!楽しめた!
でもやたら視聴率が悪かったせいで、なんかやたらネットで盛り上がってる人も多いのがなあ。(例えばこれとか→https://twitter.com/clarakeene/status/261982797210714114
別に面白くないとは言わないし、見る側に教養がないと理解できないのもいいけど、ドラマだけ見て話がわからない作り方なのはどうかと思うなあ。キャラしか描かないから話の背景を自己補完しないといけないってだけだと思うんだけど。