そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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実験刑事トトリ#1「実験刑事誕生〜完全犯罪のレシピ」

http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html#d12
脚本:西田征史 演出:田中健二
 
ものすごい期待してたわけでもないけど、思ったよりはつまんなかった。残念。全5回だしたぶんこの感じで終わっちゃうのかな。
動物行動学者として有名らしい都鳥博士(三上博史)が刑事に転職、最近ちょい自信をなくし気味の若手刑事の安永哲平(高橋光臣)とコンビを組んで、年上の扱いにくい新人と若手熱血刑事の凸凹コンピを楽しむドラマかと思ったら、そこまででもなかった。
コロンボ方式の、視聴者には予め犯人がわかってて、それをトトリくんの実験と検証で追い詰めるドラマだけど、古畑ほど緊迫感があるわけでもなく、ガリレオほど実験と検証に重きが置かれてるふうでもなくかつ、トトリくんが変人でもないってとこが微妙。
キャラ設定がちょいわかりにくくてバディものとしても弾けっぷりがイマイチだし、せっかくの西田さん特有の会話劇の面白さも発揮できてないかなあ。
トリックはそれなりなるほどと思ったけど、最初に花火を楕円っていった時にもうそこだろうなと思ってたし、刑事モノなのに警察の仕事っぷりが殆ど描写されてない、そもそも睡眠薬を盛ったってこともトトリくんのセリフからだし、検視結果くらいはちゃんと出しとこうよと思った。その検死データに出てこない部分を補う形でトトリくんの実験&検証が意味を持つんじゃないかなあと思うんだけど。
動物行動学もウンチクとしては妥当な使い方だけど、ストーリー的に十分に生されてるかといえば結構中途半端かなあ。トリック自体に使われてるんでなく、結局人間を動物とみなした時の行動学的な対比として使うのかと思ったら、単なるうんちくネタだったっと。
そして結局この話って、旦那(安田顕)と浮気してるように見せかけて実は脅迫のネタに使ってたというアシスタントの女がたち悪いって話だと思うんだけど、そこに夫婦愛を絡められてもなんかすっきりしないというか、なんで料理研究家の妻(中越典子)は殺す前に確かめないのかと思うとホント短絡的だとしか‥‥(^_^;)
いや、あの状況で殺した時点で短絡的過ぎないかと思ったけどさ。つか、あんな大きなクーラーボックスをわざわざスタジオに運んでおきながら開けてもないってことに他のアシスタントは気がつけよと‥‥
旦那との愛情云々という話のはずなのに、そもそも妻が自分が有名になったら旦那を疎ましく思ったってとこが、微妙にイイ話感を損なってるんだよなあ。本当に浮気してたでもいいと思うんだけど、安永が浮気に対して批判的な口調だったから、たぶん根っこに不道徳なネタはNGっていう縛りでもあるんじゃないかって気がしなくもないよ、NHK的に。
まあNHK的という意味ではテンポ悪くてぬるい感じもとてもNHKだった。
一応リタイヤはしないけど、もう少し面白くなってくれたほうがいいかなあとは思う。でもやっぱり西田さんはもっとわかりやすい人情物か、コメディの方が向いてると思うかなあ。元々の脚本のテンポが映像向けじゃなく舞台(リアルタイム演芸)のそれじゃないかって気がする。だからママさんバレーは面白かったと思うんだけど。(あれは舞台形式の一発撮りだからね)
あとどうでもいいけどあのレシートはないよなあ。なんで同じ物を別々に打つ。@か×でまとめろよwww
 
とりあえずみつおみ頑張れ!と思うw