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小説 仮面ライダーオーズ

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小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)

小説 仮面ライダーオーズ (講談社キャラクター文庫)

 
過去の話の「アンクの章」、オーズ本編時の話の「バースの章」、後日談的な「映司の章」で出来てるけど、ぶっちゃけこれ、バースの章をやりたかったんだよね?という内容だったよ!
全体にTVシリーズのイメージを踏襲したキャラや設定になってるんで、そういう意味ではわかりやすくてよかったです。文章も毛利さんはかなり小説っぽい文章だったし読みやすかった。(比較対象米村さんw)ただひとネタものなので、各章、もう少し短めでも良かったと思うなあ。
「アンクの章」は800年前の、アンクたちグリードが生まれた過程と初代オーズである王が破滅する話で、設定補完されてるけど話自体は細けぇことはいいんだよ!な話。
美しいものが好きでプライドが高くて自由だった‥‥という完全体のアンク(まだ目覚めてない状態のグリードのアンクってことかな?)が、メダルを抜かれたからグリードとしてハッピーバースデー!で、今のアンクになった理由が結構悲惨な酷い話絡みで描かれてるんだけど、まあこれくらいのほうがありそうな感じかな。
本編でアンクが見てた灰色の世界の描写もあるし、アンク視点なので本編のアンクがどうしても手に入れたかった欲望はすごく実感できるなあ。
設定補完にしてもわりとざっくりした感じだけど、(本編でも答えが出てるけど)アンクが本当に欲しかったものがなんなのかってことは描かれてるのを考えても、時系列的には本編の終わりくらいじゃないかなあと思う。というかそこを起点に過去回想って感じ?
グリードのアンクが今のアンクになった理由って意味ではとてもおいしい話じゃないかなと(笑)
アンクの見た目はよく考えたら完全体アンクのあの姿のはずなんだけど、読んでる間はなんでか三浦アンクのあの姿で脳内再生されちゃうよw あと過去の王はまんま鴻上会長すぎる。それ以外で脳内再生できないw
 
「バースの章」
これは卑怯すぎる反則ネタ(笑)
伊達さんか後藤さんの話かとおもいきや、バースドライバーの一人称目線の話。いや正直この話が一番面白かった!(笑)
でももっとマジメなものを期待してた人には微妙なのかも?なんとなく「555」のてれびくん全サビデオの「3本のベルト〜♪」を思い出した。たぶんこれがやりたいがためのこの小説企画だったんじゃ?と疑うレベルw
伊達さんとの初登場時から、装着者交代を経て後藤ちゃんが無事”相棒”になるまでが描かれてる。いや交代のあのへんちょっとうろだけど。ベルトのグリードっていたっけ?妄想?w
ベルトの不調あたりはぶっちゃけすでに意味がわからない状態で、あの1クール分のタイトルだけというダイジェストあたりはアレ自体がギャグだよな(笑)カンドロイドたちとのやり取りはちょっとおかしかったw
とにかくバースドライバーの各キャラの人物評と、自己完結した一人ノリツッコミ(だってベルトだし)がすべて。この後藤ちゃんは相当変だけど、オチを知るともっと微妙(笑)というか、この内容自体が変だけどとにかくオチがすべてだね。
ネタ自体も毛利さんなのかなあ、どっちにしてもこのネタ思いついた人は相当バカだと思ったw(いい意味で)ネタなお話としては相当なレベルの高さだった。一気に読ませるよ!(笑)オレは好きかな。(ファイナルステージといい毛利さんのギャグネタはわりと好みだし)
 
「映司の章」
これはちょっと厳しいかなあ。
前2章はメインキャラの一人称モノローグだったけど、これは完全にモブ目線。
前振りがすごく長いなあと思ってたらそれ自体が本編だったってのはやっぱりイマイチ。ちゃんとしたオーズの話を読みたいんだけど、これじゃモブ主人公の二次創作っぽい感じ。
ずっとこの一人称モノローグ形式で話を展開させてるんでさすがに飽きるってのと、映司の一人称モノローグはキャラ的にちょっと難しいかなと思うんで、ネタ自体もう少し普通のネタで普通の小説風にしたほうが良かったんじゃないかと思わんでもないよ。いやてっきり映司の過去ネタ踏まえた後日談だと思ってたからさ。
あと映司がオーズの力を使う理由もわかりにくくて、いや映司は必要なら普通に変身するだろうけど、そういう話にししてももう少し違う話が読みたかったなと思うよ。つか、どう考えても映司自体の話のほうが良かったかも。
とにかくこのタイプの作品の後日談ってのは難しいってことかなあ。