そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#6「会津の決意」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:一木正恵
 
今週の八重は泣けたー (ノ_-。)
容保が京都守護職を拝命したことを報告するとこが今回一番の見せ場だよな。まさに会津の決意。
この時はまだともかく、これから幕府はどんどん死に体になっていくから、ここで幕府と運命共同体になるのは独立した藩の立場としてはマズイのはわかってるし、藩として力がある軍事国家ゆえに現状をちゃんと把握しててトップの容保から家臣に至るまで冷静な判断が出来てるのに、そこで会津の御家訓持ちだされちゃあねえ‥‥まさにそれが会津の悲劇か。
とにかくここで、いやまあルックス的にも容保が綾野くんだってのは十分以上に正しいと思ってたけど、今回は本当にこのシーンのために綾野剛をキャスティングしたのではと思うほどでした。
会津のためにはならないのは当然わかってるし、家臣の反対もよくわかってる、当然何度も固辞したけどそれでも受けざるを得なかった苦悩、単なる一国の藩主としての判断ではなく、これが「会津の殿様である松平容保だから」という立場的などうしようもない苦悩は、この線が細い、聡明だけど病弱そうな殿様としてこれ以上ないくらいの素晴らしいキャスティングだと思う。もー泣けた。容保の決意と覚悟に泣けた。あの場のやり取りは素晴らしいシーンだった。なんか松平容保といえば筒井道隆新選組!しか出てこねーとか言ってたオレがバカみてえw
あと西田敏行の頼母もたぶん完全に当て書きキャスティングw そりゃもう実年齢関係ないわなw
全体に話は地味だけど、今回って「会津の」話としてはすごく重要だよね。(公式にないようなので。15条の御家訓→http://www.tsurugajo.com/history/kakin.htm
藩としては今は絶対受けちゃいけない京都守護職を徳川家との約束の御家訓があるから仕方なしにってことだけど、たぶん今回どうしてこんな無茶な話とわかってるのに受けざるを得なかったのか?という説得力のために、ドラマの初回に会津什の掟の「ならぬことはならぬ」をやったんだろうなあと思ったり。どんなに理が通らぬことでも、「ならぬことはならぬのです」なんだよな。
しかも今回の京都守護職の大変さをわかってない八重が素直に喜んでること、その八重と、京に行く梶原平馬池内博之)と結婚して京へ行くことになった二葉(市川実日子)との覚悟の違いを二人の薙刀の試合を通して見せたり、謹慎処分中だけど京に行きたくて仕方ない佐川官兵衛中村獅童)と守護職反対派の覚馬の対立、そして官兵衛の「わしのぶんまで働いてくれ」や、家を守るうらの「せっかくややこが出来たのに」という想いとか、大きな決断の話の周りで普通の人たちがどう思ったのかということも細かく描かれてて、本当に山本むつみの脚本は上手いよなあ。ドラマって、こういうことだと思うよ?
ここで幕府と一心同体で幕府の命令で攘夷派を討つ、新撰組絡みになるんだっけ‥‥ってことで、幕府よりも軍事国家会津が恐れられるってことなのかな?
遠征費用の話とかも出たけど、残った方は残ったで大変そうだよね‥‥
 
あと放送の次回予告にはなかった気がしたけど、公式の方に上がってる次回予告、覚馬さんと尚之助さんの入浴シーンですぜw http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/outline/