そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

最高の離婚#5

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/
脚本:坂元裕二 演出:並木道子
 
一週遅れでやんすが。
冒頭の結夏と灯里のメタ心情吐露シーンから諒のメタ状況説明を聞きつつ、光生の気持ちとなんか上手いことスライドして現実の病室へ(笑)上手すぎる坂元裕二の前回から今回までのあいだにあった出来事のあらすじw
んで、今回のネタは嫉妬かなあ?
光生のお見舞いに来てる海野さんに何気に結夏が嫉妬して、光生の話をする結夏に淳之介が嫉妬して、光生は基本的に結夏が楽しそうにやってることは嫉妬しててでも海野さんともデートはしたくって、男友達と食事してるその海野さんに嫉妬。
まあ光生と結夏の場合、フェイスブックの時と同じでモテてる自慢の見え張りがと当て付けにすぎないとしか思えないんで、お互いそれぞれデートしてても一線越えてないってのがなんだか微笑ましいね(笑)
あとたぶん結夏が灯里のことを応援してるのも、なんだかんだ言って光生とくっつけたくないからだって気がしなくもないよ。
そして諒のほうがなんだか静かに修羅場。
てかさ、ぶっちゃけ「どうしても別れたくない人がいるから終わりにしたい」って言われて何も言わず持ってたボンベを放り投げるような女とか(あと家に石を投げ込むとか)、いきなり熱いコーヒーをぶっかける女とか、突然キレて結婚届を破り捨てるような女とかばっかしか付き合わないのかよ、諒‥‥。
というかなんというか、そういう女にしかモテないのか?そういう女が好きだという電波でも発してるのか?あの雑貨屋の女だけはスルッと身を引いたけど、もう少し付き合ってたらどうだかわかんないよな(^_^;)
 
そしてとうとう灯里さんが嫉妬で爆発。
オレは灯里のことを嘘ついて生きてる女って言ったけど、その灯里がとうとう嘘つくことを止めました。まあそれはそれで人生の生き方としては正しいと思うけどさ。
でも灯里は誰に対してもああいう「物分りの良い女」を演じるんだろうし、それをやめると単にああいう激しいエキセントリックな女にしかならんのだろうから、そういう意味では不器用だなあ。
てか灯里はもともと諒とかお父さんみたいな浮気するようなダメンズが好きな女なんだよね。妹ちゃん(平田薫だったよ)はそんなお父さんが嫌いだったし、お母さんに肩入れするのが当たり前の普通の女の子だからお父さんと逆のタイプの真面目な男と結婚したんだろうけど、その彼がつまらないってことは知ってるんだよなあ。カワイソ。
でも思うんだけど、そういう男と結婚をして田舎に住んで、たまに東京に遊びに来てディズニーランドに行くとかいう人って、結局都会に出る勇気のなかった普通の人なんだから、お姉ちゃんが都会に出て頑張って生きてることを「小洒落たところに住んで、面白そうなイイ男と付き合って、いい女ぶってる」っていうのはどうかと思うよ。それも嫉妬だよな。そんなこと言われなきゃ灯里ももうちょっと嘘つけたのかもしれないしさ。ほっとけと思うよ。(ここまで田舎出身者の個人的感想w)

んで灯里はそういう浮気性で悪びれない男が好きで、それにギャンギャン言う母親みたいな女が嫌いだから、自分の本性に嘘をついてでも聞き分けのいい女を演じてイイ女ぶってたってのがホントのとこだったわけで。
ダメンズ好きだから相手の男を憎めないのは仕方ないけど、母親の嫉妬に狂った姿を妹みたいに当然で当たり前に共感するんでなく、そこで下手にバカじゃないからそういうのは醜いと思ってしまうのが灯里の悲しさか。
結局そういう醜いことをやってる自分を憎むしかないんだろうし、そして一番好きな相手にそういう自分を見せてしまうのも嫌なんだろうな。相手にぶつけられれば楽だろうに、光生の時みたいに逃げるか、ぶつけてもそのぶつけた自分が嫌いになるような感情の出し方しか出来ないって、まあしょうがないよね。オレはそういう女は苦手だけど。(でも結夏みたいなガサツで不躾な女のほうがもっとキライ(苦笑)
諒は、もともとそういう相手の辛い話を聞いて涙流しちゃうようなタイプにしても、てか、だからモテてるんだろうけど、灯里はそこで同情されるのも嫌なんじゃないかなあ。だから「なんでアンタが泣いてるの」なんだろうし。結局自分の内面にそこまで踏み込まれるのが嫌だってことなんじゃないのかなあ。
前に言ってた、「最後に葬式出すときに「妻」として送り出せれば勝ち」ってのもまあ、かなり虚勢だよな。内心どう思ってようが、他人から見てそう見えればいいってのは自分の気持はとりあえず押し殺しとくし、そういう内面を見られるのも真っ平御免ってことかと。変なとこでプライド高いよね。
でもさ、灯里の独白は確かにそのとおりだと思うんだけど、そもそも灯里がそういう男が好きなんだからね。そういう男と付き合って我慢していい女振りたい‥‥ってのはまあ成り行きでそういう女になっちゃったんだろうけど、そういう浮気とかするような「つまらなくない男」と付き合いたいのは灯里なんだよね。だから同情はしねー。自業自得。
諒は、心を入れ替えるつもりだったのは本当だろうけど、拒絶されたのはもしかして初めてなのかなあ。あの指輪捨てたのは拒絶されたってことでの怒りかなあ。いやまあ電話かかってきても持ちこたえろーとは思ってたけど、あまりにも鮮やかに指輪を放り投げたんで、それはそれでなんか灯里ザマアって気はしなくもない。あれを放り捨てる諒の気持ちはちょっぴりわからんでもないけど、やっぱりそれも諒の自業自得だとしか思えないし(^_^;)
なんかこのドラマって登場人物の気持ちは大体はわかるんだけど、わかったからといってまったく共感出来ないってのが見てて心が痛いというか、「あああ〜 (>_<)」と思いながらも「でも自業自得じゃん」って思っちゃうんだよなあ(笑)
そんな中で本当に光生の挙動不審っぷりは癒されるよ。ダメにしてもあそこまでわかりやすくダメ出しできると気分爽快。むしろ痛快(笑)
亜以子さんは離婚のこと気づいてたのかと思ったけどそんなことはなかったのかな?