そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

最高の離婚#11(終)

http://www.fujitv.co.jp/saikouno_rikon/
脚本:坂元裕二 演出:並木道子
 
ああ、ああ。思った以上に円満END。よかったよかったー(*´∀`*)
主に光生と結夏がよりを戻すかどうか、どうやって戻るのかって話だったから、前回が山場だった諒と灯里はかなりあっさりめ。
やっと婚姻届を出して、灯里は田舎のお母さんとも和解したみたいでよかったよかった。
いや本当に、灯里はもしかしたら光生に言ったみたいに嘘ついて夫婦のふりを続けるのかなあとちょっと本気で思ってたから、「1%でも可能性があれば」で諒を信じることで自分を信じることが出来てよかったなあと。
結局灯里はずっと自分探しをしてたんだよな。自分が信じられないから、もっと細かく言うと嫌いだった母親と似てる自分のことを信用してないから相手のことも全部受け入れられず、虚勢を張って嘘ついて自分の人生をコントロール来てると思いたかったってことかな。
そういう呪縛が解けたからこそ、母親のことも受け入れることが出来たんだと思うけど。
まあ自分探しする人によくいがちなのって、結局自分が好きじゃないから他人も信じてないってことで、他人(自分のことを好きな相手)を本当に好きになれれば自分のことも好きになれるんだってのは、気がついてよかったねーって感じw
何にせよ、灯里がやっと虚勢を張らずに生きていけるようになってよかったよ。相変わらず苦手なタイプだけどそこはそれ。
というか諒に対して態度が変わったのって、もしかして結婚届を出してなかった理由があまりにもくだらなく諒らしかったからかなあ?子供が出来たからってのはあんまり関係ないような気がする。そのせいで憑き物が落ちたから「本来の自分」が見つかったってのはあると思うけど、灯里ってそもそも子供を依り代に依存する必要はない人だよな。それならそれで、そういうことってあるかもなw
あと時任が出てたから「それ生き」のことを思い出したけど、それ生きで福田麻由子の役名がやっぱり「灯里」だったんだけど、坂元裕二はこの名前になんか思い入れあるんだろか?w
諒さんのオーラって捨てられた犬みたいな、すがりついてくるような妙な見捨てられない保護本能くすぐるオーラってことか?(笑)まあ色気はなくなったけど、灯里のいうように無くなってよかったんじゃね?w(というかそういう演技ができる綾野剛もすごいなあーw)
今まで中学生の時の駆け落ち相手に「あなたじゃダメなの」って言われた呪いがかかってたってことだから、子供の父親になって灯里に必要とされてやっとその呪縛から解き放たれたってことか。今、普通に親バカだよなあ(苦笑)よかったよかったw
というか、まだ生まれてもない娘の将来のことを夢見る諒と比べて、灯里の方は今まさにお腹に子供がいるはずなのに自分しか語ってないってとこが灯里だなあと思ったり(^_^;)諒の悪い虫の心配にしても灯里の自分探しにしても、ホント「お前が言うな」って話ではあったw
 
光生と結夏は、まあモトサヤだろうとは思ってたし、結夏が追っかけてった時点でもうそのまま電車に引っ張りこんで帰るだろうなーと思ってたから、その通りになってよかったですよ。光生のキスというよりはチュー的なチューがよかったw 家族会議の時の結夏の「キスは…ちょっと」と、あとジュリーの歌がきっといろいろそこへ至る伏線だったんだよなw
というかその前に、もう、もう、光生のお父さんがあまりにも光生と似すぎてて‥‥爆笑!(笑)山崎さん変すぎるwwww
もうあのファッションとか性格とか言動とか、コピーかよ。おまけに車は土禁車だし、かと思ったらお母さんは予想通り結夏みたいなガサツな人だったし、なんという似たもの両親(笑)
『出たよ思いやり。自分の失敗をごまかす魔法の言葉!』爆笑したwwwオレも今度から「思いやりが無い」って使うわ!w
本当に親子揃って言ってることやってることが子供すぎる。子供なとこまで光生と同じwww てかお父さんと比べたら光生のほうがまだマシな気がするwまだ全然普通だわw
話というか、顛末というかは、とにかく光生と結夏が新横浜から中目黒まで歩いて帰るとこだけでもう十分でした。見返してたらそこでやたら泣けてきた。電車乗るまでのあの「ああ」とか「うん」とかの感じとかは、逆にすごくリアリティありすぎて見てて落ち着かないよ(^_^;)歩いてる時の様子のほうが胸に来る。
結局つまりあの二人は4〜5時間延々とくだらないこと言いながら歩いてても平気な関係というか、そういうのが苦にならない間柄ってことなんだよな。まあ夫婦ってそういうもんじゃないかなあと思うし、あの二人にとってはそれが日常なんだよね。それで始まって夫婦になった関係は、離婚を経てまた同じような事をして夫婦になるという、なんかもうそこだけで脚本上手すぎるよ坂元裕二
光生がたこ焼き屋で『夫婦になりました!』って言ったとこでなんか涙出てきた。あと家に帰って猫がいて、それを二人が抱き合って泣きながら喜ぶとこ。あの二人の感情の高まりが溢れたとこの描写が秀逸すぎる。オレは涙腺ユルすぎる。
ちなみに新横から歩き?と思ったけど中目黒まではほぼ綱島街道一本道、途中日吉やら丸子橋やらを通って、まっすぐ中目黒まで大体20km。普通にあるいけば4時間弱だけど、ふらふら寄り道しながら歩いて明け方ってくらいか。(オレ去年までちょこちょこ日吉に仕事行ってたから、あの駅前がナツカシスw)
そしてたこ焼き屋時任三郎だという「それ生き」からの友情出演w いいよなあ、こういうのw
あとあれだ、今まで会話の中でしか出て来なかったエピソードがちゃんと映像で見られたのがよかった。ここで持ってくるとはなあー。さすがすぎるよ。これって、灯里が言ってた『思い出が増えていくのが家族なんだと思うの』ってのともリンクしてるよな。光生と結夏のこの2年間の思い出が、二人が家族ってことなんだ…ってふうに見せるのが上手いわー。
まあ光生も結夏もどっちもどっちで、『ダメな夫婦だね』『まいっか』と言い合って済むならそれでいいんじゃないかと思う。またそのうち大ゲンカするんだろうけどそれも良し。ありがちありがち。ウチはどっちかというと濱崎家な感じw
てかさ、あれだけケンカしてても2年で「いても当たり前」な状態になる夫婦ってのはよほど相性がいいんじゃないかなあ。その空気みたいでどうして好きなんだかわからないような存在だってことをちゃんと「大切な人だ」と認識できてるってのが大事なんだよな。
 
んで諒と灯里は似てるから上手くいってて、光生と結夏は違うから面白いってことだよね。亜衣子さんが最後にキレイにまとめてたけどw
そして1話で結婚は拷問のように辛いって言ってた光生が、最終回には拷問じゃなくて食物連鎖だって結論に至ったのは必然というか、光生母が離婚届持ってて出すか出さないかの違いって言ってるように、決定権というか力関係は奥さんの方が上なんだよな(笑)
光生は前に離婚のスイッチはみんながそれぞれに持ってるって言ったけど、そうじゃないよ、奥さんが持ってるんだよ。そのほうがたぶん平和なんだと思うw
最後はなんだかなべて世は事も無しってふうに日常が続いていくっていうのもよかった。光生と結夏はちょっとだけお互い歩み寄ってるけど、たぶんそんなには変わってないんだよね(苦笑)
相変わらずな感じであの二組の夫婦がいて、淳之介もいて菜那ちゃんもあの辺に出没して。そしてきっと濱崎家と子供が生まれた上原家はそのうちキャンプ行くんだよw
本当に脚本も演出も役者もすべてが良くて面白くて、ドラマは終わって寂しいと思うけど物語としてはこれで十分。たぶんこの人たちって、この先もやってることはそんな変わんないんだよなw
結構入れ込んで感想書いてたけど、言ってることが毎回その時々で違ってた気がするけどいいか。ドラマとはいえほんの3ヶ月前に知ったカップルや夫婦のことが全部わかるわけないよw まあそれでもこのリアリティに溢れるやり取りは毎回めちゃくちゃ面白かった!今期はこんな面白いドラマを見られて幸せだよw(*´∀`*)
そしてまた1年くらいして坂元裕二瑛太出もう一本やって欲しいわー(笑)