そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#12「蛤御門の戦い」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:一木正恵
 
はあ〜、面白かった!
やっぱりガッツリ戦シーンがあるとドラマ的にはワクワクするよなあ。大変見応えありました。満足。
冒頭と終わりは会津の八重さんの見合いの話だから、こんだけの戦の出来事を20分くらいに納めてるとかすごすぎる。あと演出的に細かくテロップやスーパーがいい感じに入ってて(画面いっぱいの長州軍対薩摩軍って何事かとw)大変にわかりやすいです。清盛の演出に足りなかったのはこれだよ。
というか、こんな結構たいへんな、市中のしかも御所に向かって大砲をぶっぱなして町民が焼け出されるような市街戦としては結構な規模の戦を、どうして今まで組!にしても龍馬伝にしても「蛤御門の戦いがあって長州が敗れました」というどっか他所の国の出来事のように言って終わってたんだろう?
そりゃまあ会津のことを描いてない以上仕方ないのかもしれないけど、こんな事情でこうなったとはまったく知らなかったよ?そりゃ新選組と龍馬だけ追っかけてたら、幕末史も理解できんよなあ‥‥いやこれだけじゃ自分が完璧にわかってるとは思えないけどさ。
というか、そもそも八月の政変で長州を排斥したから逆恨みされた会津自体、とばっちりだったよね。
長州のやってることはどんな大義があろうとも(あるつもり?)、あの時代において御所に大砲向けて襲撃したってだけで許されることじゃないというのは、今回会津目線の話で見てきてやっと実感としてわかった。ここまでのいろんな人の思いや出来事の積み重ねが合って、なぜ会津が御所を守らなければいけないのかということがやっと理解できたよ。たぶんw
長州には長州の言い分はあるんだろうけど、それはまた長州目線で見ないとわからないのかもしれないけど、少なくとも久坂玄瑞がなぜあそこで死ななきゃいけなかったのは実はよくわからんのだよ。え、そこで死ぬ?っとまで思ったw
まあ久坂玄瑞というと直近の龍馬伝ではやべきょうすけだったんで、未だに、というか最後まですがっちの久坂には慣れなかったけど。やべさんでもよかったキャラってことは、すがっちじゃ美形過ぎないか?w
まあ桂さんと違って強硬派だったからこそ死ぬ覚悟でことを起こしたんだろうし、そこは仕方ないよね‥‥というか。(というかwikiって確認したけど、直訴だの嘆願だの言っても当の孝明天皇が強硬に長州征伐を言ってたんじゃどうにもならんよね?)
そしてその有様を見つつこっそりと逃げ落ちる桂さん@ミッチーの姿は、この人が最後まで残って明治政府の重要人物になるかと思うとやはり長州は気がはやり過ぎたってことじゃないかと思ったり。むしろ焼け出され親とはぐれた子供と一緒に泣くような目に合ったことで、桂さんはより強固な意志を固めたってことだろか。
容保の綾野剛といい、桂小五郎のイメージは見た目的に体育会系な石黒賢や谷原よりは及川ミッチーのほうが合ってる気がするなあ。
戦いすんでも町が破壊され、そういう意味では天皇に依頼されて御所を守ってる会津が悪者になるのは本当に納得いかないけど、新選組のこともあるんだろうし、そんな上のほうの事情なんか一般市民には関係ないんだよなあ。切ねー(´・ω・`)
まあ長州がそこにいたとしたら負けた長州を罵倒するに決まってるけど、会津は朝廷のために戦ってそれってのがやりきれん。

というか、今回そもそもが孝明天皇がそこまで長州追討をいうってのもよくわかんなくなったよ。ヘタレ貴族はどっちでもいいみたいなこと言ってたわけだし、そこら辺どうなってんだっけ?単に孝明天皇の私怨というか、三条実美絡みの実権争いの遺恨?
そしてまったく情報戦でない戦で会津が押し負けてヤバゲなところにやってきた西郷さん@吉川 カッケー!マジカッコイイ!なんという頼もしさ!
というかこの蛤御門の戦いって、会津と長州、薩摩の関係よりも、このドラマとしてはとにかく「鉄砲の威力がスゴい!」ってのを見せるための重要なエピソードだよね。だからこんなに気合はいってるんだよね?
薩摩藩が強力だったのは新式のライフル銃と大砲を持ってたからってことで?そしてここで薩摩と長州は敵対したわけね。いや長州はどことも対立してるっぽいけど。どこへ行きたいんだ長州。
 
会津の八重さんは、やっと覚馬さんが尚之助さんを八重の婿にすればいいんだと気がついてわざわざ手紙を送るほどだったけど、八重さんがそもそも恋話にも見合いにもまったく興味ないので困るって話か?
というか、お父さんのいうことも尤もだし歴史的な意義もそういうことになってるけど、いくら浮いた話に興味が無いとはいえ尚之助さんを会津に迎えるために結婚しろって言われたらやっぱやだよなあ。いくら子供が親の言いなりな時代でも。そういう意味ではいきなりそんなこと言われた八重さんにはちょっと同情しなくもないけど、尚之助さん@長谷川博巳 で何の不満が?と思ったのも事実(笑)
でも次回はとうとう結婚か。鉄砲のために結婚するならそれはそれで八重さん的には本望だろう‥‥と思わんでもないけど、そういうことでもないかw
冒頭にちらと出ただけだけど、今回も慶喜公はカッチョいいなあ!
こないだやっと小泉孝太郎海老蔵さんの対談番組見たけど、海老ちゃんと話してるの見てたら本当に孝太郎ってなるべくして俳優になったと思うし、今のこの売れすぎず、しかも出たら出たでおいしいとこもっていくポジションって、天性の何かだよなあと思った。なんかスゴい血筋だわー