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仮面ライダーウィザード#35「空の向こう側」

東映 http://www.toei.co.jp/tv/wizard/ テレ朝 http://www.tv-asahi.co.jp/wizard/
脚本:きだつよし 監督:舞原賢三
『はっきりしてるのは、僕は君と同じように人の心を持ってる。それだけさ』
 
空の向こう側はシリアルキラーでした‥‥って、オレのが望んでた予想外の展開はそうじゃない、そうじゃないよ (>_<)
というか、朝っぱらから怪人が人を殺すならともかく、元からシリアルキラーの殺人鬼が、たまたま好みだったゲートを狙いましたーってのはどうなの?それによって何を描きたいの?何かいろいろ間違ってるよ?きださんはやっぱり仮面ライダー向けじゃないんじゃないかなあ。
しかもその元々シリアルキラーの敵幹部と主人公の仮面ライダーを「同じ」とか言われても‥‥ソラのいう「人間の心」がそれじゃあなあ。
ソラが千明を助けた/狙ったのはロングの黒髪でしかも白い服を着ていたからで、そこが「ソラがファントムになる前の人間の心を持っている」からとか言われても、それ「人の心」持ってないじゃん。
全然いい話じゃないし、それをして晴人と同じだからって言われてもファントムより始末に悪いとしか。お子様も普通の大人も混乱するよ。ファントムじゃなくても人を襲うってことでしょーよ。まさに晴人の聞きたいことの答えになってないよ。一見凛子ちゃんとユウゴのケースと同じっぽいけど、それで描かれることってまったく違うよなあ。
あともう一回いうけど、身体的にファントムになってしまったソラと、体は一応人間な晴人とは全然違うから。ソラがそう言い張ってるだけならともかく、脚本でそれを否定しないのもどうかと思うよきださん。いろいろ間違いすぎてる。
あと描き足りてないのは、あえてなにかが引っかかってソラを助けた晴人にソラがシリアルキラーだって知らされた時のショックが何もないってことか。さすがにそこはもうちょっとなんか描こうよ。流れとして普通にオカシイから。
だって前回も言ったけど、あの状況で助けられたら千明ちゃんはソラを魔法使いだと思っててもおかしかないし、晴人ももしかしたらファントムでもちょっと違うのかなって思いかけてた(から助けた)はずなのに、でも実体はファントムになる以前からシリアルキラーでしたーって、もっと悪いよね。普通そこはもう少し別の衝撃を受けるんじゃないかなあ。というかその設定必要なの?って気がするんだけど、後でちゃんと回収するんだよね?人間なのに殺人鬼ってとこは。ファントムとそれを倒す人間の魔法使いという対立軸に、「人間の」殺人鬼が入ってきちゃったんだよ?そしてただ単に今回の晴人はよくわかんない人だよ。
 
千明ちゃんの事情は、まあそんなことかーというわかりやすさでいいんだけどさ。仁藤も改めてデレデレだし(あいつ分かりやすw)
ただ千明がそういう理由で「その仕事を」やらなきゃいけないってのはともかく、「この仕事じゃなきゃいけない」理由は描いてないよね。何がどうビックチャンスなのか。カメラマンってことは雑誌か広告のモデルだよね(確認する気にもならん)お父さん、見るか?これがもっと女優としてデビューするための記者会見とかいうならともかくさー。
しかも母親が、というか妻が死んだショックで娘を捨てるお父さんっていったい‥‥(-_-;) そしてソラさんの場合、それをいい感じに共感してるけどその回想の中の人、彼女だよね?お姉さんとかじゃないよね?基本他人である彼女と血の繋がりのある父親って、かなり違うと思うけど‥‥
まあ今後に必要なのはソラが言ったコヨミのことかな。「ファントムを生み出して体が残ってるわけがない」んなら、コヨミは白い魔法使いに何されたのかってことで。とするとそりゃもう話の流れからいって賢者の石を抜かれたか、それを生成するための実験台、もしくはそれに失敗したってことかな。
コヨミを使ったやり方で失敗したから晴人を使おうと思ってるとか、こないだのミサの妹の真由ちゃんを使って何かしようとしてるのか‥‥か。
そしてワイズマンがファントムを作る理由は日食と同じくらいの魔力を使ってサバトを開こうとしてるってことだけど、サバトを開いて何をしたいかというと目的は賢者の石を生み出す儀式しかないよね。
たぶん順序としては日食のサバトでファントムを生み出したんじゃなく、日食のサバトのためにゲートを強制的に絶望させてファントムを生み出す、もしくはファントムを生み出さなかった=絶望しなかった人間の何かを使って賢者の石を作ろうとした‥‥のかなあ。だとしたらもしかしてコヨミが生み出したのは魔法石じゃないかしら?ファントムを生み出さなかったら魔法石を生み出す、その時その魔力と才能によっては賢者の石になるとか?
まあその辺は今後の展開で。とりあえず今回も仁藤がちゃんとメインディッシュにありつけてよかった良かったと(^_^;)
 
それにしてもやっぱりきださんの脚本はキャラの遊びが少なくて、話ありきすぎてイマイチつまらんよなあ。しかもその話の展開も予定調和すぎる。
まあその分、というか、話があれな分アクションがいつもより多めで良かったかなと。まあ監督もこの話じゃアクション多めにするしかないよなあー
あとゲートを危険な目にあわせたって晴人が言ってるのに「いいじゃない、もう過ぎたことなんだし」って言っちゃう凛子ちゃんは激しくどうかと思うよ?警察の人がそんなこと言っちゃダメじゃん!きださんの脚本にそう書いてあってもチェック入れてよ舞原さん!
 
予告。
あれ、気がついたらもうあと3ヶ月しかないんだよなあ。てことはいろいろ回収にかかってくるのかな。でもなんかイマイチ盛り上がらんのはナゼなんだぜ?
もうまるっとギャグ回とかこないのかな?