そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展

http://www.ntv.co.jp/mucha/

 
ミュシャは今まで何度か見てるんだけど、先に行った相方が油彩画も多かったって言ってたんで、思い直してぎりぎり駆け込みで行ってきました。
明後日までだけど、今回の展示は見応えありますよ。さすが「あなたが知らない本当のミュシャ。」というだけあるね。
てことで久しぶりに見た生ミュシャ絵はやっぱりいいね!素描とか油彩画とか、基本が緻密な絵を描けるからこそのあのイラストとしての大胆な省略手法が生きてる感じ。そしてオレンジとブルーと薔薇色!大好きな配色! (*´∀`)=3
生絵といってもポスターはリトグラフだから生の筆致というわけではないんだけど、何冊か画集や図録は持ってるけど印刷されると結構色が違って見えるんで、やっぱり生を見るのはいいね。
まあ今回はミュシャの生き方とか内面に迫った感じだったんでそれも面白かった。面白かったけどモラビアとかスラブの〜って言われても、まあ正直その辺の民族的なものはわかりにくいよね。いいけどフリーメイソンに傾倒してチェコに戻ったミュシャチェコ支部を作ったらしいけど、その入団証書がミュシャのイラスト入りって、そりゃフリーメイソン関係なくても入るよ!
まあ作家の背景はよくわからなくても作品がすばらしいのは間違いないよね。
今回ミュシャがスゴいなーと思ったとこは、今までの美術品が一部のお金持ちの道楽だったのに対して、手に入れやすいポスターなどで一般庶民にもそういうステキなものが手に入りやすくなり、それを飾ったりすることで生活の質を上げることだ(相当意訳)というつもりで仕事してたってとこかなあ。本物じゃなくてもポスターでもいい、てかリトグラフのポスターなら十分「本物」なんだけどさw
そいういうことを実現できると思うクオリティの作品に、美とエンタメ性が両立してるってとこがスゴいよ。
モデルにした女性を通して描く精神性とかも確かに感じるんだけど、駆け足で見ながらその部分がちょっと目に止まってさ。この美しいイラスト作品がそういうつもりで描かれてたっていうのは実は初めて知りました。商業的なあれこれはだいたい知ってたけど。
しかしおよそ100年前に描かれたこのイラストが、今でもほぼ通じる技法やマーケティングで成り立ってるってのがスゴいよなあと思う。ミュシャ様式=アールヌーボー様式というのがそのままこの時代のアイコンになってしまったんだけど、この時代の他の作家のものも画集で見たことあるけど、確かにアールヌーボー様式ではあるけどここまでのクオリティと完成度ではないんだよね。そういう意味では天才的だなあと新ためて思ったし、刺激を受けたよ。
とりあえず見に行ってよかったw
あとオレは今までミュシャ絵=綺麗・美しい…と思ってたけど、若い女子たちは結構「カワイイ」って言ってたなー。まあ確かにポスターとかはカワイイよね。ちょっと目鱗。
ミュシャはだいたいこのへんが好きなんだけど、何度もやってる4枚仕立ての作品群はいいよねえ。
 特に左のやつとか好き。
あと全部じゃないけどちょっと気がついたのは、「月と星」がやけに粗いなあと思ってたけどこれに出てるのは下絵なのね。本物のやつは縁飾りもあるしもっときれいです。
2冊ある他の画集も確認したけど(たぶん持ってるのは2冊かな)、色味は今回の図録のほうがきれいかも。
 
あと今回、グッズでお目当てはクルチアーニとコラボのこれ。「ミュシャスター」カワエエ〜 (*´▽`*) あれすごくポップだよねー