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脚本：野木亜紀子 演出：土井裕泰
わー、なんかいろんなことが起こりすぎてる！
というかドラマとしての出来がいい上に面白い！逆に原作が気になってきたよ。
ゴメン、めっちゃ失礼かもしれないけど、原作と比べてドラマがどれだけ出来がいいのか、原作はどこまでちゃんと描かれてて、ドラマはどれくらいそれを膨らましてるのかものすごく気になる…！
だってキャラはそうとう違うんだよね？大筋が面白いのは原作の面白さゆえだと思うけど、キャラの細かいディテールとか会話のやり取りがすごく良くてツボにはまっていくよ。その話内での会話の使い方が上手すぎるよ。
そういやリカのお父さんとの記憶のくだりで、脚本家さんのツイート（https://twitter.com/nog_ak）に「会津の殿が福島を語る結果になったのはまったくの偶然です」ってのがあったんだけど、そういう奇跡の偶然が起きるのは、出来がいいからだと思うんだよね。シンクロニシティ！
今回、リカと空井が初チューして、次回はなんだかいろんなことが怒涛のように転換する予感を残しつつ引きになったけど、その流れで最終話は震災の話って、今まで引かれてた伏線・布石がどう回収されるのか楽しみでしょうがないです。震災の話なら空井の経歴からして当然松島基地のブルーインパルスの話にも触れるだろうし。
あ、やっぱり原作はドラマが終わってからにしたほうがいいのかなあ。脚本の野木さんによれば結構エピの順番やキャラが違うらしいから混乱しそうだしな。どちらにしてもワクワクする。震災の話だから楽しみにするというのは少々不謹慎な気はしなくもないけど。
リカがいつの間にか、上から言われたわけでもなくちゃんと後輩の指導もしようとしていることや阿久津さんの仕事ぶりを尊敬してるってことが、ほかならぬリカが変わったことであってそれが成長なんだという部分で、最初のやる気だけが空回りしていた痛い仕事人間というポジションから抜け出て、逆にお嬢ADがその立場になってるってのもリカの成長としてわかりやすくていいしね。なんか最初の頃より格段にリカが頼り甲斐があるよ。
そこら辺で藤枝との関係も最初の頃より対等というか、ちゃんと大人の仕事人間になってる感じがするし。
リカの言ってた「場を作る」ということが、上の人間がちゃんと仕事をしているということを見せることで変わるというのは、「場」ってのがそういうものかどうかはともかくとして（なんか言葉としてはちょっと違う気がするんだけど）、リカが報道から回されてきた不貞腐れディレクターだった時と比べると、空自担当になって空井たちと知り合って正しくやる気を出したことで周りの人間が変わってきたとも言えるわけで。
藤枝のこともそう考えると、チャラチャラと飲みにいっては愚痴を言い合っていた時よりもちゃんと仕事しようとしてるなあと。
そしてそんなリカを見て変わろうとしてる藤枝も、藤枝がいい加減な気持ちで報道を志願したわけじゃないとわかってるリカの関係もいい感じだし、その藤枝の窮地に汚名返上の機会を同志として差し伸べるリカと、それをありがたく受け止められる藤枝は大人になったんだなあとちょっと感慨深かった。そういう話だったよな？オレも藤枝のミラクルを期待するよ！ガンバレ藤枝！
そういう意味では仕事では一番リカの身近にいて彼女が変わったのを見てて、いつの間にか何気に戦闘機オタになって嬉々として空自の仕事に向かう坂手カメラマンが一番先に変わってたのかもしれないけど（笑）
そう考えると、「人の思いが人を動かす」の中心にいるのが主人公のリカだってのは当然だけど、そこにちゃんと説得力があるんだよなあ。
芳川さんの亡くなったお父さんと鷺坂室長が知り合いだったり、集中しないからこそとっさのことに対応できる話として偶然にCIA輸送機をキャッチできたり、それはそもそも天気予報のエピからも繋がってるし、ドラマとしては突発のニュースに対応できなかった藤枝の話ともたぶん絡んでたり、いろんなことがからみ合ってPV撮影で奇跡が起こるというその流れが大変素晴らしく見応えがありました。
そして空井のその「戦闘機パイロットが集中するのはロックオンの瞬間の2秒だけ」が、まさかのキスする瞬間の「2秒ください」につながるとは！やられた、そしてやられたー！その瞬間は長かったのか？このくだりは上手すぎる。
そしてますます空井さんという人がわからなくなるよ、大胆なのか恥ずかしがり屋なのか。超萌えー（笑）
昔の空井さんと芳川さんは付き合ってたのかというとそういうわけじゃないだろうけど、そういう男友達がいるのはいいよなあ。若い時だけ‥‥だよな、そういう男女を超えた同志的な関係って。リカと藤枝もたぶんそうなんだろうけど。
そして新聞記事で引きって、何が起こったの？早く教えて！＞＜
