そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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八重の桜#28「自慢の娘」

http://www9.nhk.or.jp/yaenosakura/
脚本:山本むつみ 演出:加藤拓
 
また初っ端から、竹子さんで泣かされる‥‥ (ノ△・。) というか竹子さんってあそこで「死んだ」という事実だけで墓とか建てられたのかなあ。いくらなんでも遺体で判別はつかないよなあ、おなごだし。雪さんはさすがに捕らえられてる時に素性は言ったんだろうけど。それにしたってたまたま捕まってたのが神保修理の奥方で、最後がどういう状況だったのかもわかってるっていうのも辛いといやあ辛いよなあ‥‥ (∋_∈)
その薙刀隊の人たちはなんとか城へ戻ってこられてよかったよかった‥‥。ここもまた素晴らしい脚本美というか、竹子さんが亡くなったことを照姫様へ報告してる時に、「武士の〜」の辞世の句を話題にしてたってことを八重が聞いて竹子さんが亡くなったことを知るってのが‥‥( ´Д`)
あとちゃんと竹子さんと雪さんの鉄砲を教わりましょうの話は八重さんに伝わった! (´Д⊂ヽ
それはともかく、頼母さんが城を追い出されたのを追いかけてなじる八重さんは、たぶん状況は何もわかってないんだろうなあと思ってたけど、思った以上にわかってなかった!
頼母さんが恭順を唱えて指揮が下がるから追い出されたというのにそれを「一人だけ逃げるのか?」と詰った上に、恭順を進言したということを聞いてアリエネー呼ばわりって、あんた何なんだ、いやマジで‥‥ うっかりこれだからおなごは‥‥といいそうになるよ?
そして砲弾を濡れた布団(公式に着物って書いてあったけど、あれどう見ても布団だべ)で包んで火消したのはいいけど、それが悲劇を‥‥あああ。
いやね、ちゃんと殿様のとこで説明したみたいに何をどうしたら爆発しないのかって説明したんならともかく、あの状況で女性たちに言っても伝わってない気がする。そしてお登勢さんが‥‥
まあでも、八重が殿様のとこで話した砲弾の構造からしたら、少なくともお登勢さんが濡れ布団をかぶせたお陰で、中の細かい破片が飛び散らなくて被害は少なくてすんだはずだよなあ、ドラマ内の描写だけ見ると。だから少なくとも決死の覚悟の甲斐はあったと思う。そうでもないと報われん。
尚之助さんは相変わらず大砲の指揮だし、城内のあちこちで夫婦家族が別れて戦ってるってことを考えると、何か本当にもう‥‥ (´Д⊂ヽ
そういや城内といってもかなり広いのな。八重さんたちがいるとこと天守閣があんなに離れてたとは。地図出してくれればなあ、あれどの辺なんだろ。
権八さんが八重のことを認める認めないなことを佐久さんに語ってて、それも危ないよ死亡フラグだよ!と思ったら次回は権八さんが‥‥ (/_<)
 
それよりやたら殿との盃別れが長くて念入りで、その割に死亡フラグのセリフは立ってない佐川官兵衛はまさかの寝坊!寝坊全滅フラグとか、どんな無理ゲー?Σ(゜□゜) 誰か起こしてやれよ!!!作戦知ってたんだろおおおおお‥‥!!!!この期に及んでなんという‥‥殿の気遣いがちょー裏目に (´△`)
というか本当になんで官兵衛のシーンこんなに長かったの?これで獅童退場ってわけでもないよなあ、死なないんだから。それとも出番自体はこれで退場だから見せ場なのかってそんなワケもないだろうし、もうこれはなんというか、この鶴ケ城籠城作戦があまりに無理ゲーすぎる上に、どう考えても失策というにも酷すぎる佐川官兵衛の寝坊事件を擁護するために、こういう状況だったからしょうがなかったのよ‥‥と言ってるようにしか思えない。
いやこれで完全にタイミング外して米沢藩に行くどころか会津すら出られなかったというのって、このどん詰まりの状況の中では相当な大失敗なんだよなあ。それとももうどのみち米沢行っても意味ないんだろか、だって米沢も降伏してるし。
何かどうにもならなそうだけど、こないだの彼岸獅子といい凧揚げといい、おユキちゃんたちたち周辺で逃げてる人たちにわかるような踏ん張りようは希望でもあるけどどのみち降伏するわけだから粘れば粘るほど人は死んでいくわけだし、果てしなく心痛いよ‥‥ (´;ω;`)
それにしてもほんと脚本がいいよなあ。彼岸獅子もそうだけど、八重が容保にお目通りするとこの昔の映像を取り混ぜて八重が想いを語るシーンが、演出というよりもう脚本段階でそういう映像が見えてるかのような、最初からこの八重と容保の出会うシーンを見越して1話の八重と容保の出会いがあったかのような、さながらパズルのピースがカチッとキレイにハマった時のように美しいよ。素晴らしすぎる。
幼い頃からのそれだけの想いを持って、いま八重は女だてらにこの戦場で「会津を守る!」で戦ってるんだと思うと‥‥あまりにもドラマとして描かれた物語の重さというものを感じざるを得ませんよ。
それこそ権八さんが改めて認めた八重のすごさこそがまさに「自慢の娘」だと思うと‥‥
こんな状況の中でみんながみんな自分の気持ちがちゃんと伝えたい相手に伝わるとは限らないだろうに、この脚本はそういうとこをおざなりにしないでちゃんと伝えた・伝わったと思えるのがひとつのカタルシスにはなってると思うよなあ。小さくても人の気持ちの積み重ねで世の中動いてるんだよな。最前で戦う八重だけじゃなく、城を後ろで守る女子供や、城を去る頼母の気持ちなんかも含めて。
 
あ、覚馬さんは上手いこと岩倉具視に会えてよかった‥‥のか?というか会津の人間のいうことだからとあの管見が握りつぶされたりしなくてよかった。岩倉具視に渡ったってのはいいのか悪いのかわからんけど、会津を助けてくれという願いは届くのか‥‥?(-_-;)