そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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実験刑事トトリ2 #4「ビリヤードが終わったあとに」

http://www.nhk.or.jp/dodra/dodrasp/index.html
脚本:西田征史 演出:黒崎博
 
今週のトトリはまた一体オレたちにどうしろと…NHKェ…(^_^;)
これってもう完全にトトリくんを好きすぎる年下先輩が萌えカワイ〜って (*´Д`)ハァハァするドラマだよなあ(笑)どう考えても安永刑事はマコリンよりも都鳥くんのほうが気になってるよな?よな?なんで奥さんのことそんなに気にするんやw
いろいろ萌え的にも突っ込みどころはあったけどキリがないからいいや。光臣はカワイイよw
 
それはともかくとして、今回もまたやたら複雑なトリック解説とややこしい状況を作りすぎてて、途中でわけわかんなくなったよ?
オレ思うにこのシーズン2は方向性としてこれでいいのかなあって思うんだけど、その理由は複雑なのはトリックじゃなくて、都鳥のトリック解説が面倒くさいことやってるってことなんだよ。誰のアイデアなんだろう?
オレはあんまりミステリーは好きってわけでもないんだけど、倒述ものって犯人と刑事のやりとり(攻防戦)が面白いんであってトリック云々じゃないと思うのよね。
しかも今回の話って結局殺された池山(金井勇太)がそもそも酷いやつで、犯人の楠木(成河)は正当防衛に見せかけて彼を殺したかったってだけで、その状況自体は穴だらけ。(持ち物くらい殺したあと調べとけよ)
でも殺人の良し悪しはともかく、恋人を殺した恨みで人を殺してもいいと思ってやったことなんだから、その願いが遂げられてよかったねとしか言いようが無いよね。そういう意味では結構好みな苦い結末なんだけど、だったらもっとそこを突っ込んで欲しい。そもそもこのドラマにおいて都鳥が動物学をやってる設定なのは、人間と動物の行動の対比を刑事の立場から考えるためだよね。
楠木があれで捕まるつもりはなかったと思ってんならバカとしかいいようがなくて、そういう動機で人を殺そうと思ってんならそれくらいの覚悟しとけって話だと思う。大会に出るつもりだって、バカじゃねーの?そういう話じゃないけどどんな理由であれ「人を殺すことはまったく割に合わない」ってことだし、苦い結末にはそういうことを教訓とするくらいでもいいと思うな。前回の話もそうだけど。いやつくづくそう思うよ、こういう殺人事件ありきの刑事ドラマ見てるとw
トリックに関して言えば、店の時計のトリックで池山が店に来たのが実は23時ではなく22時だったってだけでいろいろボロが出ると思うんだけどこのドラマは捜査自体は話に関係ないから、都鳥が問題にしてるのは自作自演にしてもどうやったのかってこと。もうちょいいうとドラマ的にはビリヤードの技を使うという縛りが最初から存在する前提のトリックなので、もう三題話にしかならないから無理があるってことだと。
その自作自演のわりに話として複雑すぎてわけわからんから見ててスッキリしないしカタルシスもあんまり感じられないんだよね。
古畑にしてもこの手のドラマはあくまでもカタルシスは犯人のアリバイを崩すもしく殺人の再現性を確認することであって、トリック解説が複雑だとそこで流れが止まっちゃうから面白く感じられないってことだと思う。だから解明すべきはトリックじゃなく「犯人の動機」だと思うんだよね。どうせトリック自体はありえないんだから、そっちのほうがドラマとして重要だろうに。というか西田さんにこういうジャンルは向いてないと思うよ。三谷幸喜目指しちゃダメ!
このドラマ独特の雰囲気は確かにあるんだけど、いろいろとバラバラでまとまってはないんだよなあ。どうせならもう少し都鳥の人と成りやキャラクターを詰めれば面白さも違うと思うんだけどなあ。
まあ今回は都鳥と安永刑事のやりとりは十分堪能したからいいんだけどね。
それと今この時期に殺された彼女の名前が「一(にのまえ)」ってのはどうなんだろ(^_^;)
思わず誰かに言いたくなるようなネタという意味でそれは重要だからこの名前を使うことの意味はあるけど、やっぱり「ニノマエ」っつたらねえ(苦笑)他にちょうどいい珍名さんはなかったのかしら?