そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ルームメイト

http://www.roommate2013.com/
監督・脚本:古澤健 原案:今邑彩

 
今確認のためにと思ってwikiを見たらどうやら原作はまったく違う話っぽくてちょっと混乱してるw
これ、キャッチコピーみたく「女の素顔は恐ろしい」って話じゃないよね。そうじゃないけど、そのコピーで深キョンの役が多重人格なんだろうなあとは思ってたんで、デビッド・フィンチャーみたいなサイコスリラーかと思ってたんだけど思った以上にグロ描写やスプラッタありでサイコホラーに近いかも。(ホラー苦手なのでジャンル分けが違ってたらスマン)
特に特に動物好きの人は相当きついのでご注意。(TVでやったらたぶんまるっとカットされるかな)ヘタしたら吐くレベル。レイプシーンもあるんだけど、思ったよりリアルで生々しいからそういうの苦手な人は要注意。
オレが見に行ったのは北川景子深キョンのポスターがスタイリッシュでカッコよくて気になってたからなんだけど、本編はどうにも旧態依然な二昔前の邦画的な、スタイリッシュでもオシャレでもない映像でかなりガッカリ。北川景子がどんなダサこい格好してても可愛く撮ったほうが見に来たみんなだって嬉しいと思うよ?「独身貴族」の北川景子レベルで撮ってください。深キョンもだけど。監督は「今日、恋〜」の人みたいだけど、あれも予告編見る限りうーんて感じだしなあ。なんで武井咲松坂桃李であんな画面なんだ。
いやマジで、せっかく北川景子深田恭子というハリウッドレベルの美女を揃えてるんだからさ、もう少し女優さんはキレイに撮ろうよ‥‥(;´Д`)
美術や映像アイデア自体は結構こってるし上手いことやってると思うんだけど、とにかく画面自体が酷い。相変わらずライティングが悪くて奥行きがなくてくすんだ色味の残念映像クオリティ&画面の構図もイマイチカッコよくも美しくもないってことで、邦画のこれはいつになったらどうにかなるんですかね?監督結構若いよね?
サスペンスとしては正しい演出でそれ自体は結構怖かったしドキッとしたりもしたし、伏線の貼り方とか演出技術は上手いと思うんだけど、とにかく画面をもう少し美しく撮って欲しいです。どうしてこれでいいと思ってるんだ日本の映画界は。
以下、超ネタばれです。ネタバレだけどまあ知った上で見てもそれはそれでコワイとは思うんでいいんじゃないかなと思わんでもないけどさ。原作とほんとぜんぜん違うっぽいから。
もしかして北川景子深キョンが独占欲的な話でレズっぽい描写もあるのかなと思ってたんだけど、あれ(ネタバレ)な理由でなかったのが残念(笑)そりゃ無理だよなw そういうとこ、いい意味でもちょっと予想を裏切ってたかも。確かにルームシェアをしてる「ルームメイト」ではあるよなw
たぶんWOWOWとかでやったら確認ついでにもう一回見るとは思うくらいには面白かったです。
 
 
 
現在の時制で始まって、惨劇から助かったのは萩尾晴海(北川景子)なのにそこに「マリ」がいるっぽいのはあとで意味がわかるけど、(辻褄合ってるかどうかわかんないけど)引っ掛けってことかな。たぶんその時の被害者の顔を映さなかったってことは彼氏の生死も引っ掛けなのか。あとなぜあの場所で、なぜあんなふうだったのかってのはかなりオカルトじゃないかと思うけど(^_^;)
そこから3ヶ月前に遡って、事故にあった晴海と看護師の西村麗子(深田恭子)が出会ってルームシェアをするとこから話は始まるんだけど、その麗子の最初の登場がちょっと不自然なので、彼女が何者なのかは頭をチラッとはかすめるし、途中でもおやっと思うことはあるんだけど、少なくともいくつかの仕掛けのせいで一瞬それかと思っても気が散らされるのは確かなので、そのへんはサイコスリラーとして上手くやってると思う。
てことで、ネタ的には完全に深キョンがブラピな「ファイトクラブ」です(苦笑)あの映画くらいその描写にキチンと辻褄合ってるかどうかはわかんないけどね。
あれと違うのは、その麗子という妄想の産物が更に多重人格だってことで惑わされるんだよね。理由を含め、それがありなのかどうかはわかんないんだけど。マリのいう「麗子を助ける」ってのもなぜなのかちょっとよくわかんなかったし。
あとそのネタバレ後の4人目の存在が展開としてはちょっと捻ってきてるし、それもネタバレ前だけど感覚的にどういうことだったのかってのはわかるから、一応突飛でもご都合でもなく伏線としてありだとは思う。まあその相手が田口トモロウだっていう(妙に気持ち悪かったw)キャスティングの勝利かもしれんけど(笑)
あと4人目はサイコじゃないってとこはもっとはっきり刑事とかに言わせたほうが、可哀想って意味で話は面白い気はする。あれだとちょいわかりにくいね。
ネタバレまではあまりにもヒロインの晴海が事故でいろいろ不自由にしても頭悪すぎるだろ‥‥と多少イライラしなくもないんだけど(すべてにおいて受け身で受動的だってことに)、それがすべて一人芝居だったってことがわかるとそれはそれで納得。ただその描写がちょっと長いから気にはなるかな。
犬鍋とか加害者の工藤謙介(高良健吾)とのやりとりはもう少しテンポよく短いほうがすっきりすると思うし、あのリカって看護師を殺す必要もあんまりないと思うんだけどなあ。ちょっと詰め込み過ぎかも。
晴海が思い出したあとの怖さは、さすがに単純にビジュアルがキレイなだけあって北川景子コワイよ。深キョンよりコワイwこの人サイコな役似合いすぎるw
まあ映画自体は思ったものと多少違ったし、そんなグロいものを見に来たつもりはなかったけど、これはこれで「ファイトクラブ」だとしてもよく出来てると思ったしそれなり面白かったです。
ラストシーンはもしかして‥‥と思わせられたんだけど、そこまでバッドエンドでなくてよかったよ。あれで更なる妄想エンドだとちょとやり過ぎ感って気がしなくもないしさ。救いは欲しいかな。
 
あとまあバルトのシネマチネで見たんだけど、客層としては女子やカップル、あとなんでか若干年配の人が多かったんだけどどういうつもりで見に来てたのか気になるなw
ちなみに上映後、トイレでこれの話してた若い女子の三人組がいたんだけどそのうちひとりしかストーリーをちゃんと把握できてなくて、いちいち他の子に説明してあげてたのが…(;´Д`) これが理解出来ないってマズいと思うんだけど、見てないシーンがあるって言ってたとこがことごとくグロシーンで、もしかして脳が拒否したのかもと思ったw そりゃ話わかんないよ‥‥w