そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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キルラキル #9「チャンスは一度」

http://www.kill-la-kill.jp/
脚本:中島かずき 絵コンテ・演出:池畠博史 作画監督:三室健太
 
ストーリー的にはちょっと突っ込み不足で残念。
私怨というか、父親の死の真相を知りたくてあの学園にやってきて皐月様を狙う流子ちゃんが普通だとは思わないけど、だからといって間違ってはないよなあ。
だからオカシイのはそもそも学園統一をしたいという皐月様でもなく、あくまでも風紀部部長として「生徒を型にはめたい」という異常なまでの使命感を持つ蟇郡苛だと思うんだけど、そこには特に突っ込まないのね。
どう考えても生徒会のほうがメチャクチャやってるのに、それよりはまともな(笑)生徒を型に嵌めたいもクソもなもんだ(苦笑)
まあそれで虐げられている一般生徒がいるってことでもないみたいだし(あくまでも今回の話の中で)、蟇郡は皐月様の単なる忠実な犬ってことなんだけど、皐月様のやりたいこと・言ってることが四天王に降りてきた時点で間違った正義による統治にしなってないことを完全にスルーってのがお話として物足りないよ。
バトル自体はいつも通りに素晴らしいテンションで繰り広げられててそれ自体のやりとりのズレっぷりはまったく気にならないんだけど、その動機の描き方がちょっと微妙というか、ぶっちゃけつまらないかなあ。
蟇郡の極制服があの拘束具的な形ってのはそれだけ皐月様に心酔してるってことなんだろうけど、どうも過去回想の出来事から盲目的な服従ってのがイマイチつながらないし。
まあドMな拘束具とボールギャグかまして「自縄自爆」ってそういうキャラでしたかー(^_^;)というのはともかく、蟇郡のキャラはほんとにあれでいいんだ?サイズがどんどんデカくなっていくのはお約束だろうけど、だんだん人間離れしていってるよ?北斗の拳バイオレンスジャックというサイズ感w あ、あの極制服ロボ本体のデザインはアイアンマンやね(苦笑)
ウヤムヤのうちに蟇郡の思い上がりこそが負けに繋がったってことになったけど、そういう話だったっけ?覚悟の問題でもないよな。描写としてはわかるけど、だいたい何に対しての覚悟だよ。そこも突っ込まなかったからなんだかキャラとして薄っぺらくなっちゃって残念。
衣服繋がりの小ネタはいいし、思いついたそれをやりたいってのはわかるけど、この作品自体がやっぱりそういう酔っぱらいの与太話に近い展開だから、勢いで押し切るのはいいけどまさしく覚悟というか、描きたいことの芯がないからハズすと痛いなあw
やっぱり中島かずきってそういう意味でお話に聖衣、違った、誠意はないよなあ(^_^;)