そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

福家警部補の挨拶#5「相棒」

http://www.fujitv.co.jp/fukuie/
脚本:麻倉圭司 演出:佐藤祐市 原作:大倉崇裕
 
最初の10分、殺人が起こる前にもうオチも展開も完全に読めてたのにちょっと泣けたね。
うん、内海は片耳聞こえないと思ってたしあとたぶんアルツハイマーなんだろなあと思ってた。あの気にしてたバッジは補聴器かなーと思ってたんだけどレコーダーだったのかってくらいで、そういうオチになるってことはほぼ読めてた。だからこそあの殺人は悲しいよね…(´;ω;`)いやマジちょっと泣けたよ。殺す必要なかったのになあ…
そーいや1話(反町が作家のやつ)はなんで面白いと思わなかったんだろうと思ってこないだ1話を見返したんですよ。
結論としてはたぶん15分長かったせいで話自体が長かったのかな。間延びしてるって言うんでなく単純に長いから福家が犯人を追い詰めていく過程が長過ぎるっていうのと(2つの事件が絡んでるせいもある)、あとこのドラマは1時間枠正味46分が適正な長さじゃないかってことかなあ。
今週の漫才師の話見てて脚本家のせいなのかとも思ったんだけど、3〜5話まで同じ人だったし、犯人が開き直ってるせいだからってこともなく、追い詰め方のテイストの違いではないっぽい。役者のせいでもないっぽいから単純に内容の問題なのかも。
 
ということで、板尾創路ほんこん130Rが漫才師として復活という話(違)
オレはお笑い好きなわけじゃないから130Rの漫才自体は見た覚え無いんだけど、普通にダウンタウンのごっつええとか大喜利番組に出てた当時はよく見てたから(そして今はあまり好きでない)なんとなくまあ全盛期を過ぎたお笑い的な意味でも切ない話じゃったよ。いやこの人たちに限らないけど。(ソロ活動はまた別だけど)
まあ今回は本当、最初に立石(板尾創路)が内海(ほんこん)を殺すまでで完璧に伏線や布石が打ってあったからオチまで読めてたし、単純に立石が殺したってことを福家がいかに暴くかだけの話だったんで、できれば内海が実アルツハイマーだったという以外にももう少し何か福家かもしくは石松警部との関係のエピソードが欲しかったかなーと思ったくらい。
その点でストレートすぎてちょっと物足りないかな。オチにもう一捻りか、追加エピが欲しかったです。
今回の話のポイントとしては、立石がコンビの内海のことをまったく見てなかった、理解してなかったせいで起こった悲劇ってことになるんだけど、半年前もコンビ解散を引き伸ばしたのにまた〜という理由が師匠の命日までは…ってことと、病気のことを知らないにしても関係が悪化したのは内海が発症してからだろうから、そこの関係性をもう少し描写してくれといてくれればドラマとしてはもっと面白かったのにと思ったかな。あとどうしても立石が相棒の内海を殺さなければいけない理由にあまり逼迫性が感じなかったのが残念か。
それゆえ立石は殺す必要ないのに殺した、しかも相棒がそんな状態にあったことに気がついてなかったことの罪を、もう少し「立石自身の悲劇」として描いてれば、もっとあああ〜(;´Д`)って気持ちになったかも。あとあえて「コンビ」じゃなく「相棒」って言ってたことの思いってのがなかったんで、そこも物足りなかったよ。サブタイも「相棒」だったのに。
内海が自分が嫌いなチーズをあえてつまみで買ってきたこととか、実は迷惑をかけているってことを自覚しつつそれを酔ったふりで隠してたってことで、立石が内海という天才に惚れ込んでたから仕方がないってだけじゃなく、内海がどれだけ立石のことを考えていたのか、あのつまみのセレクションは昔からの事だったのかそれとも最近特に気を使ってたのかってこととか、そういう二人の愛憎渦巻く関係の描写をもっとねちっこくやったほうが良かったかなあ。
それでこそ内海の最後の言葉と決め手になったレコーダーの行方、殺されたにもかかわらずとっさに立石を庇おうとした内海の本当の気持ちが報われなかったってことでもっと悲しい話になったんじゃないかと。ちょっと容疑者Xっぽい感じで。
最後、犯行の決め手があのレコーダーの内容だったから、たぶん原作の話の軸としてはその秘密の暴露と証拠発見がセットになってるっていうストレートな話なんだろね。ネタとしてはとても面白い構成だけど(ありがちでないとまでは言わないけど)だからこそ描写の枝葉は大事よね。
いやこのドラマはそういうとこが大事だと思うよ?これでも十分面白かったけどね。
次回はまた女性が犯人ってことで、やっぱり犯人は男女代わり番こっぽいですね。