そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

RUSH ラッシュ/プライドと友情

http://rush.gaga.ne.jp/main.html
監督:ロン・ハワード 脚本:ピーター・モーガン

 
F1はそれなり熱心に見てたのは90年の前後数年くらい、セナ・プロスト時代くらいなんでニキ・ラウダは名前くらいでそんな大事故だったエピソードは知らなかったしジェームス・ハントは全然知らなかったんだけど、二人のまったくタイプの違う天才ドライバーの男の友情ものとして熱かった。レースだけじゃなく70年代いろいろ凄かった!思わず拳握りしめながら見たね! ( • ̀ω•́ )✧
ただまあそういうライバル同士の友情の話としてはなんとかわかるけど、F1のこと知らないと相当チンプンカンプンかもって気はする。いやオレもイマイチよくわかんないとこあったというか、なんとなくああF1 ってそういうものだっけとか思い出しながら見てたんだけどさ(リタイヤ多いよな…) 夜の回だったせいかなんか20代くらいのカップル多かったからさ。宣伝もしてたみたいだけどあんまり世間一般の反応はそんなにないような気もしたし…まあ今F1ってそんなに流行ってないしなあ。仕方ないね。
というかストーリーはかなりすっ飛ばしてるしそういう前提みたいな細かい説明ないよね。まあ映画としてはこれがいいんだと思けど。
なのでオレもさすがに見終わってちょこっとwiki確認したり、パンフ読み込んでみたりしました。
にしても、あんなリスクジャンキーな人たちのやってることは理解の範疇外なんですが(^_^;)
それにしてもセナやプロストもそうだけど、なんで時代っていうのはそういうタイミングで上手い具合にライバルというものを存在させるのかしらねえ。運命ってすごい。
ハントの方は色男で遊び人でいかにも70年代の人気者って感じで、それと対照的なラウダはちょっと難しい感じのまさにコンピューター的なドイツ人気質の人で、その二人がなんでか気が合うっていうのも面白いけど、ライバル同志で競り合って、その結果片方が事故に巻き込まれたけどライバルがいて活躍していたからこそ奇跡の復帰を果たしたっていうのがもう熱い。
その二人のライバル関係を軸に、F1業界というより彼らの周辺の人々の話から彼らの対決に持っていってるからよけいにわかりにくいんだと思うんだけど、そこは問題じゃないか。
というか90年代以降はもうレースで死人が出ることなんか殆どなかったと思うけど、それでもああいう超音速の世界で戦ってる人たちはちょっと頭おかしいって思うのに、この映画で描写されてるのはまだちょっとばかしアバウトだからこそ死と隣合わせの理解超えてる世界で、その中で一番真っ当そうに計算でF1に乗ってるニキ・ラウダが一番イカれてる気がするってのがもう。
あのシーズンのあの状況の中であんな大事故に遭って生死の境を彷徨ったのにたった42日で復帰してまたF1マシンに乗れるってのもそうだし、優勝タイトルのかかった最終決戦のレースを大雨で危険だからでリタイヤ出来るっていうのもスゴすぎる。判断はマトモだけど、だからこそ余計に頭おかしい。いろんな意味で。
何と言ったらいいかわかんないけど、そんなシーズンが結果として人々の記憶に残って伝説になって、それで満足しちゃったハントがさくっと引退して〜みたいなのがなあ…ラウダの最後のモノローグが切なくて染みるよ…(;ェ;`) あの二人は本当に分かり合ってお互い認め合ってたんだなあと。
あとラウダの復帰記者会見のあの失礼な三流記者の質問はほんとにあったんだろか、記者会見だしたぶんホントなんだろうなあ…と思ってたらホントのホントみたいね。でもそのあとハントその記者をタコ殴ったってのは創作エピみたいだけど(とパンフにあった)あれはいいシーンだったw
画面は全体に荒くて70年代っぽかった。
レースシーンの撮影とかなんかもうスゴすぎて拳握りしめっぱなしだった。興奮するというよりとにかくもう息詰まりすぎて目が離せない感じ。あと画面が映画ならではの迫力なんだけど、なんとなくレースというと中継映像の画面イメージがありすぎてちょっと戸惑ったかな。この映画は映画として正しい見せ方だと思うんだけど、漫画とかでもそういうイメージで補完して見てるからってことね。あんなコース際なんかカメラは入れんよなw
あと二人の奥さんたちも対照的で、でもふたりともステキだった。映画で一番楽しかったのは、ラウダがマルレーヌと出会って車エンコして、拾った車の若者二人がラウダだラウダだーってワキワキしてるとこでいきなり車ぶっ飛ばして、マルレーヌがやっとレーサーだって信じるとこ。あの牧歌的なぶどう畑とマルレーヌの白いドレスとレーサーテクでぶっ飛ばすオンボロ車ってシチュが何もかもロマンティックだった(笑)
どうでもいいけど、あの時代はピットやガレージ内で煙草吸っても良かったのか?ありえんだろ、ヒヤヒヤするよw(^_^;)
 
そういやニキ・ラウダといえば曽田先生の「め組の大吾」の五味さんだけど(だから知ってるw)、あの五味さんをニキ・ラウダの造形にしたのは何となくわかる気がするわー。というか、ハントとラウダの76年のシーズンって、「シャカリキ!」のテルが合宿で怪我するあの辺のくだりとまるきり同じだよな(笑)そうだったのかw
このポスター見たかったのに映画館になかったわー(;´Д`)しかたないから曽田先生のツイッターから画像借りてきやした。