そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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おやじの背中#5「ドブコ」

http://www.tbs.co.jp/oyajinosenaka/
脚本:木皿泉 演出:北川雅一
 
木皿泉堀北真希薬師丸ひろ子も出てたらものすごく日テレな感じ(笑)
しかしストーリーは内容云々は置いといて、ものすごく短編のお手本みたいな話だった。登場人物それぞれの名前、立ち位置、関係性(過去にどういうことがあって今はどうなっているのか)、最初はどういう気持でそれが話の終わりにどう変化したのか。その上でちょっと捻った設定を持ってきて最後は単なるいい話でなく主人公たちが少しだけ成長し、日常は続いていく…という父と娘の関係に、一連のストーリーが切なさとともにほろ苦さを添える…的な、感想もありがちなパターンでまとめやすい(笑)いい話だったw
 
というか親友の勝(溝端淳平)の結婚相手、そういう面倒くさいこと言うような彼女なんか後々めんどくさいから止めればいいのに、そんで三冬(堀北真希)とくっつけばいいんじゃね?てかもしかしてくっつく?と思ってたんだけど結婚相手は谷村美月だったのか。そりゃ隠れ巨乳の谷村美月のほうがいいよなあ…って言ったらそこで試合終了ですよ(笑)
いやまあああいうこと言う女は面倒くさいに決まってるけど、結婚するというのに幼なじみで腐れ縁で、なんでか仕事まで同じ職業を選んでる親友同士が結婚直前までその相手を紹介もしてなかったのかと思うとどんなん「親友」なんだ?という気もしなくもない。幼なじみの距離感は微妙だなw(一応展開的には勝がまともなやつでよかったとは思うw)

思うに、三冬はアダ名と父親の仕事のせいで他人に切られるのに慣れっこになってるというけど、それって周囲の人からは単に去る者追わなすぎのなんか薄い人っていう認識だったんじゃないのかなあ、あんまり付き合って楽しくないタイプの。堀北がキャスティングされてるってこともあり三冬って堅物で真面目そうだし。(企画からしてそもそも当て書きなんだろうけど)
というか「きられる」ってのは「きらわれる」ってことなのかな?
そう考えるとこの具体的なようで実際かなり抽象的なお話も結構合点がいくというか。
いつもの木皿泉の、たぶんものすごく些細な、個人的には具体的なことから発想した話なんだろうけど描き方が抽象的すぎて雰囲気でしか伝わらないという「Q10」みたいな感じというか。
三冬と勝の関係、あの関係はあれでいいと思うしある意味微笑ましけど、過去のアレヤコレヤにしてもタイミングがすれ違ってたというより三冬が人間関係に執着ないように思えるというか。
肝心のお父さんとの話はというと、いまは悪役でもちゃんとやってれば人気が出る時代だから、そりゃエンケンさんみたいな人がやっててそんな中身いい人なのがにじみ出てるような人となりでファンがいないわけなかろうと思うよ?現場でも好かれて人気みたいだし、これはとてもいいエンケンさん(笑)…いやそういうことでなく。(しかしエンケンさんの役であの白シャツとパンツだけの衣装って、何かを表そうとした衣装でないなら相当無意識に無防備だとと思うんだがそこまで計算してたの?衣装は大事よ?)
三冬からしたらお父さんは殺されてもちゃんと毎日帰ってくるから死なないんだと思ってた…って、今まさに正が倒れて手術中って時にTVでやってるドラマのワンシーンに不安になるという、現実と仕事が一緒くたになって初めてそうじゃないんだって気がついたという話よね。
というか無意識にお父さんのことを切ってた?いや記憶の中でうろ覚えでも「切られた」っていう気持ちがあったから父親に対してよそよそしかったってことかしら。
友達相手だと嫌われてるから切られるんだと思って追っかけたりしなかったんだけど、そういうことでもないんだよな。ましてや家族は本当に切ることは出来ないんだからあえて切る必要があるのかなあ。そこんとこ曖昧に終わらせた、というかいろいろ含みがありすぎてちょっと拾いきれません。たぶんいろいろ落としてる、かなー?
切ることの意味と、正が言ってた「みんな成長して変化していく」ってことが上手く繋がらないんだけど、なんとなく感覚的にはわからんでもない。良くも悪くも人は成長して気持ちも変わるんだって意味ならだけど。
勝の彼女はいい方に変わったわけだし、その上でオチはあれだし、まーなんか丸く収まってよかったよかった(笑)
あのヒーロースーツとかわざわざ作ったのかなあ、デザインとかもかなりちゃんとしてそうだったけどゴールデンのドラマはお金あるなあ(笑)
ヒーロースーツの造形はネイガーの人みたいね(>wiki