そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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おやじの背中#7「「よろしくな。息子」

http://www.tbs.co.jp/oyajinosenaka/
脚本:山田太一 演出:清弘誠
 
山田脚本を好ましいと思ったことはないけど、意外と面白かった。たぶん1時間枠だったからだと思うけど。こんな作為的なセリフの応酬のドラマ、オレはそんなに長い時間は耐えられません(苦笑)
一般的には「ふぞろいの林檎たち」なのかな。初期の「男たちの旅路」なんかは見てたはずだけど小学生の頃なのでいいも悪いもないし、それなり大人になってからのふぞろいの林檎がまったく引っからないってことではオレの中では山田太一って興味ナシなんだよな。
 
それはそれとしても今週のおやじの背中の渡辺謙東出昌大、山田脚本とかどうでもいい。とにかくリアルな話としてこれはともかく何としてでも杏と東出には是非ともくっついて欲しいと思わざるをえない。あの二人がリアルでも親子になればいいのに!いいのに!(笑)
東出はいい。東出はいいよ!(*´∀`) =3ムッハー
どれでドラマ関係なくおかしかったのは、渡辺謙余貴美子は山田脚本的なセリフの喋り方してるんだけど、たぶん若い東出はそういうのがわかってないからいつもの通りの演技をしてて、彼の演技はとても素直で「作為」とは一番遠いとこにある普通っぽさがいいんだけど、ラーメン屋で高村@渡辺謙と祐介@東出が喋ってるシーンがどうしても鶴瓶の「スジナシ」にしか見えなくて困った(笑)しかも渡辺謙余貴美子のシーンではちゃんとああ山田脚本なんだなあ…みたいな印象だったから余計に(笑)
「スジナシ」ってのは役者のアドリブでやってる行き当たりばったりの寸劇なんだけど、あんなにも作為的な山田脚本の会話のセリフが、ベテラン同士だとすごくドラマ的な作為があるように聞こえ、ほぼ新人相手だとアドリブのように聞こえるってのがすごく面白かった。もちろんそんな狙いはなかっただろうから(たぶん)これは単なるオレの印象だけど。
そういう意味で案外これはとても楽しめるドラマだなあと思った。あくまでも1時間枠の単発ドラマとしてね。
内容的にはそりゃねーだろってとこもあるにはあったし(諦めきれなくて息子にストーカー&強盗に遭遇)、なんか高村と泰子の関係とかすごくドラマ的お膳立てとしか思えないんだけど、こういうのも案外これはこれでありじゃないかなあと思うのはオレもそろそろ50近いからかもとか思ったり。(山田太一がご年配の人に受けるのはまた別だと思うけどw>50はご年配じゃねえし!)
なんかこれくらいの歳だと、そういうよくわからない情熱もありかなーと思わんでもないんだよなー。まあイケメンだけど不器用な靴職人の情熱が実って良かったヨカッタw
でもいくらなんでも実家に帰ったらうっかりお母さんのお相手がベッドにいるとこ見ちゃう(そうだと思ったw)とか、息子落ち着きすぎじゃね?アメリカ人か?とか思ったりはしたw 息子、シングルマザーの子育てにしてもそれ以上に素直に育ってよかったなあ(笑)
それにしてもいくらなんでも渡辺謙のルックスであの年まで未婚ってさすがにねーだろよ。仕事的には外に出る仕事じゃないにしても営業はしなきゃいけないだろうし、しかも靴の値段聞いたらどう考えてもデパートですら扱わないような金持ち相手の商品だし(つーかいくらなんでもメンズ靴で100万超えってありえるのかな、ジョンロブですら20万円代くらいだよね)
絵面としては渡辺謙の存在が強すぎて、でもま東出とは妙に並びで違和感がないから実の親子って設定でもよかったんじゃないかなあとか思ったり。さすがに最後に義理息子が連れてきた彼女が普通すぎていろいろバランス悪いとかは言わないけどw あそこに杏を置いてみると芸能人的な絵面って意味でめっちゃ違和感かもw(ねーよ)