そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

すべてがＦになる#9,10「有限と微小のパン」（終）

ドラマ

http://www.fujitv.co.jp/F/index.html
脚本：黒岩勉　演出：小椋久雄、城宝秀則　原作：森博嗣
　
9話の犀川先生のグレーのコートと黒いパーカー？のフードを被った格好が怪しすぎてカッコよくて (*ﾟ∀ﾟ)=3 ﾑｯﾊｰってなったｗ　あのコートどこのかなあ、ウールの変形トレンチみたいだけど気になるよ（着られないけどな）
まあ髭面でメガネかけてあんな黒尽くめの格好でうろついてたら明らかに怪しい人だけどな。目立たないわけがないｗ
ところで真賀田四季博士がいなくなった「去年の」ゼミ旅行っていう話はともかく、今回は「2015年の冬」って、そうなるとこのエピソードは来年お話なのか？なんで中途半端にそんなことに？しかもゼミと言いつつ全部で4人…てか何のための旅行？
これで最終回らしいけど、話はというと完全にトリックと真賀田四季博士の話で特に内容はなし、その割にやたら難解そうなよくわかんない話だったよ。ドラマとしてはよくわかんないなりに何かやろうとしてるのはわかるからそこは面白かったけどさ。
今回の話だけでいえば、最初からお膳立てがあまりにも「出来過ぎ」ててどこをとっても怪しいし、あの芝池刑事（小林隆）ってのは結局グルだったんでしょ。そうだと思ったよ。
それ以前にチャペルで死体を発見した萌絵と新庄さん（青山倫子）、どうして新庄さんを残して外に出るのか。部屋に尋ねた時もそりゃそこで殺されるに決まってるよ。（実際はフェイクだったけど）新庄さんが叫んで殺されるタイミングとしておかしいだろ。
そういうミステリーとしてのありがちなことがあまりにも見え見えすぎて、楽しめなかったってのはあるんだけどそこは問題じゃないのかな。
チャペルの二重トリックにしてもなぜそこに、いつからチャペルは二重だった？何のために？と考えるとあまりにもありえねえ。塙さん（城田優）が変な思い込みでチャペルを作ったってのはともかく二重にする意味がわからんよ。
そしてすべてが真賀田四季博士にそそのかされた塙さんのドッキリ企画だったってのはともかく、その塙さんからして予想外って何なのそれ？意味がまったくわからない ('A`) 　塙さんが思ったよりつまらない人間だったことにもガッカリだよ（笑）
いいけどこれ、当然塙さんも罪に問われるよねえ。新庄さんの短絡さは頭わるすぎるけどさ。
　
まあその新庄さんの目論見を崩したのが萌絵が死体を怖がらないってことだったけど、そここそがまさに真賀田四季博士が知りたかったことでしたーって、まあそういう話ならそれはそれで。
にしても、両親の死があって、それによって引きこもって死を考えた自分がいて、そもそもどうして萌絵がそんなことを考えたのか、萌絵ってそういうパーソナリティなのかがさっぱりなのですが。あの流れから萌絵が今いる状況がバーチャルなのかリアルなのかって話は面白かったけど、たぶん視聴者は置いてけぼりだと思う。
てか普通死を考えたからって死体が（しかも時に猟奇的な）大丈夫になるか？死ぬことを考えたからこそ逆に妙に明るい今の萌絵になったっていう話ならわからんでもないんだ、精神異常者としてね。でもそうじゃないってことは、萌絵って最初からあんなトンチキで押し付けがましいうるさい感じの子だったってこと？お嬢様の奔放さにしても育て方間違えてね？（苦笑）
そういや空港での回想シーンですごい違和感感じたんだけど、普通ああいう状況になるって突然落ちるわけじゃなく直前に機体が怪しい動きをしてたりそれなり空港内で警告というか注意をうながすよねえ。そんないきなり落ちてビックリしました的なリアクション取られてもと思ってしまったり。（主に演出的な意味でどうかと思うって話）
どうかと思うということでは、執事がいるようなお金持ちの良家の子女があんな安普請の部屋に住んでるってどうかと思うの。執事さんの似合わないことよ…子供の時と今の様子見てもああいうタイプの執事がいるようなお屋敷じゃないよね。どうでもいいけどちょっと気になった。
まあ結局のところ、萌絵の気持ちや意思をまる無視した塙さんのやったことは大変に馬鹿げてるし、むしろそのせいで犀川先生と萌絵はくっついたし、真賀田四季博士がこんなことを仕掛けるまでもなく、萌絵が立ち直ったのは犀川先生がいたお陰だし（人間としては当たり前すぎる）、犀川先生が真賀田四季博士の誘いに乗らなかったのは彼が俗っぽいから、つまり人間だったからであって、それすら予想がつかなかった真賀田四季博士はやっぱり人じゃないと思うのよね。って、そんなこと説明させんなよ。自明すぎるし説明は不要ですよ。
しかしその割に儀同さんちの隣にいた生身の真賀田四季博士はどうやって暮らしてたんだろうと思うとそっちのほうが謎めいてるし気になるような気はするよ。オレの頭脳じゃマリア像と食べかけのパンの意味はさっぱり。聖書系？どちらにしても真賀田博士だって生身の体を持つ以上、パンは食わねばならんと思うんだが？
ゲームのクイズとかギミック的なものは面白かった。
しかしこのドラマ、世間の評価としてはどうなんだろね？森博嗣ファンは初っ端で切ったの？慣れてくると雰囲気自体は面白かったし真賀田四季博士の謎かけもそれなり楽しめたけど、トリックはいいんだか悪いんだか、おまけに話はさっぱりよ？
　

ああ、やっぱり視聴率悪かったのね（^_^;）そりゃそうだろうとしか…

結局武井咲と綾野剛を愛でるドラマで良かったのかしら？真賀田四季博士は早見あかりの雰囲気もあってちょっと面白かったな。
まあオレも真賀田博士と同じく、新庄さんがあんな行動に出た理由は説明する必要もないと思うけど、そもそもそこは問題じゃないんだよな。殺人ってそういうもんだろって言っちゃえばそれで終わりな気もするし。塙さんがあんな馬鹿げたドッキリを仕込むことと同じくらいにな。
来年のノイタミナ7月枠でアニメやるみたいだけど、今度はどうなるのか。原作通りにやるってことよね？一応見てみるつもり。