そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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ドクターX〜外科医・大門未知子〜3 #11(終)

http://www.tv-asahi.co.jp/zeroshin/
脚本:中園ミホ 演出:田村直己
 
こんなものを積み残しても仕方ないのでぎりぎり突っ込む。(見たのは放送直後なので記憶だより感想)
ぶっちゃけ「なぜ戻ってきた中園ミホ」というね。信長〜は西田さんが戻ってこなくてホッとしたけど、まさかこっちの最終回で中園ミホが戻ってくるとはなぁ。
いや別にキャラ描写的には、ちょっといつもと違う未知子だしそこんとこの是非はともかくなんだけど、最後の最後で唐突に未知子に収束する話になって天堂総長のキャラがはっきりしなかったのがなんとなく残念。結局「日本医療産業機構」ってなんだったんだ。ネタとして難しい話なのはともかくとして、どうも全体に中途半端感がなあ。
総長自体元々どういうスタンスなのかいまいち測りかねてた変なキャラ立てだったってのはあるけど、今回は未知子のいたしませんキャラで話が展開してるというより病院内の力関係とか天堂総長の野望的な話でガンガン進んできたんで、当然もう少しそっちのほうで盛り上がる話で終わって欲しかったよ。いい悪いじゃなくね。
なのになんで最後の最後で晶さんが病気だって話になるのよ。しかもなぜそこまで末期?もっと早く気がついても良かったんじゃないの?すごい唐突感。しかもどうして未知子一人で助手もつけずに手術してるのか。
あ、その前に蛭間教授の手術だけど、「いたしません」ってのはやっぱり未知子らしくないと思うのよねえ(最終的にやったけど)。毒島はやったのに昼間はノーなのか。わからんでもないが視聴者的に西田敏行のあのキャラだと憎めないからさー、そこまで頑なにやらないっていうのもどうかと思うのよ。劇中でも一応突っ込まれたけど、患者の事情は関係ないってのが未知子のいいところなのに。
そもそも権威におもねらないっていう未知子のキャラはいいんだけど、天堂総長の理想的医療は別にそこと敵対はしないだろっていうことだと思うんで、なんかいろいろモヤっとするんだよ。煮え切らない〜
最初からキャラ配置や敵対関係がはっきりしてないのがアレなだけで、天堂がらみの話は毎回相当強引にしても面白かったんで、そういうドクターXにしては硬派な話の展開だったのをすっ飛ばして未知子と晶さんお話にするのも未知子のキャラの原点回帰ってわけでもないしなあ。
面白いとこはもちろんあったし(蛭間の4兄弟発言とかキャラ勝ちだよなあw)、原先生はともかく加地先生はカッコ良かったし、その辺は公平で腕は立つし爽快感もあったけど、だからこそ最後が微妙すぎたというか。
宇宙遊泳は本気で何をしたいのかわかんなかったしどこまで本気だったんだとしか。いやこのドラマだからあれはあれでありなんだけど、結局晶さんが死ぬ展開にはいろんな思惑で出来ないってことなのか?
それでなくても1〜3シーズンで舞台の病院のポジション的にはだんだんレベルアップしてきて偉い人がすぎて何が何やら順列がよくわからないってのもあったけど、まだ続けるってことなのか。視聴率良かったもんなあ。
でももう少しお話をシンプルにしてもいいんでないかしら?今回もやってることは面白いだけに林さんが脚本やらないと捌き切れない状況だったのに、なぜ最終回で中園ミホを持ってきたのかと小一時間以上問い詰めたいよ。
てことで最後は残念だった。