そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ベイマックス(2回め・3D吹替)

http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ 脚本:ジョーダン・ロバーツ、ドン・ホール

 
1回め感想→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20141225/p1

今度こそは3Dで見ましたが、ベイマックスはアニメだけど3Dがいいかといったらそれほどでもなく(バルト9のXPANDのせい?だからユナシネで見たかったのに!)2Dのほうが明らかに画質はよかったんで、これは2Dでもいいような気はするよ?
3Dの奥行き感と2Dの精密さはどっこいどっこいって気がする。個人的には2Dの精密さのほうが好きかな。2D吹替えならよかったのかも?w
あと字幕と吹替えは内容がちょっと違ったかも。タダシがヒロを大学に連れて行った時の「オタク大学」ってのは中に入ってからだけ、冒頭でタダシが助けに来た時の、字幕は「天才少年のお前が〜」だったけど吹替えの方は「13歳で高校を卒業したお前が〜」っていっててああそうなんだーと思ったし。たぶんちょこちょこ変わってるのかな。字幕の「エッチな気分」も吹替えはなかったかも。あとカーチェイスの時の「あんた今曲がるときにウィンカー出したでしょ!」ってのに笑ったんだけど字幕の時に合ったかなあ?見なかった気がするよ。それとベイマックスが戻るときのセリフ、字幕は「満足したよ」で、吹替えでは「 もう大丈夫だよ」で、これは吹替えのほうが耳に入りやすかったかな。
まあ全体にはなんとなく字幕の翻訳のほうが好きかもと思って見てた。
タダシの声が小泉孝太郎で叔母さんが菅野美穂ベイマックス川島得愛。孝太郎は吹替えはちょっと下手かなあ、声は合ってなくはないけど。おばさんはあの吹替えを菅野がやってるかと思ったらなんかおかしかった。キャラ違いすぎwww (あと川島さんはオレにとってはバッドマンビヨンドのテリーだから!w)

そういや冒頭の短編アニメ「愛犬とごちそう」ですが、前回ギリギリで入ったために見てないことが判明w(そのおかげでベイマックスがちゃんと見られたんだけど←遅れずに行け)
うーんあれ、ネット民が騒ぐのもわからんでもないけど「犬や猫に人間の食べ物をやってはいけない」という「常識」が定着する十数年前なら普通に感動するような小粋な話なので、今この現代においてそこら辺のことに無頓着であることは許されないのかーと思うとそれはそれで生きづらい世の中ですね…としか。
以下またまたネタバレ全開。
 
 
ベイマックスは前の感想でも言った通り、お話自体は根本的に展開として正しいと思えなくてイライラするので、ストーリーをなるべく頭に入れないようにひたすら映像に集中してました。それだとなんとか楽しめました。ほんともー映像だけなら神!素晴らしすぎる!
でもやっぱりこの映画って冒頭だけはディズニー的な入り方はしてるものの基本はただのアメコミヒーローものなので、アメコミヒーローもの、特にマーベルのヒーロー映画としては物足りないです。子供向けとか関係ねえ。
他の細かいところはともかくとしても、やっぱりヒロが憎しみでベイマックスに教授を殺させてもいいと思うことを咎められなかった(一応兄の映像で気がついて、チームの仲間からもツッコミは入ったけど)のは好きじゃないです。というか物語として間違ってると思います。
憎しみで暴走してるというならヒロとキャラハン教授は同じなんで、特に憎しみで間違った行動をしてしまい改心する余地を与えられたもののメカが暴走して意識を乗っ取られたあげくの破壊活動&自滅…なら納得できるけど(マーベルでよくありがち展開w)、正気のまま人殺しをしようとするキャラハン教授は正直キチガイです。タダシが自分を助けようとして死んだことに何も感じてないってのも。せめて「タダシには申し訳ないことをした」くらい言えばいいのに。タダシってホントに無駄死にすぎる (>_<) まあいったらヒロが暴走する展開にはならんってのもわかるけどさ。
それれとやっぱり前回も言ったけど、復讐のためにベイマックス武装させたヒロに対して、ベイマックス自身が何度もヒロに「それをすればヒロは気が収まるんですか?」って聞いてるんだけど、それを結局全然拾ってないのも気になった。
武装して戦うことがヒロの心のケアになっている、心のケアは別に優しく癒やすことだけじゃないってのはいいんだけど、ヒロ自身がそれに気がついてやめるみたいな話にならないのがね。それとも教授の娘を助けることで(=ヒーローになって多くの人を助ける事によって)タダシを失ったヒロの悲しみが癒やされるってことなんだろか。それがタダシの望みだったの?
 
まああのマイクロボットを操るキャラハン教授がまんまサム・ライミスパイダーマンのでドクター・オクトパスを思い出すせいもあるんだけどね。
あとその辺の展開で言えばマイクロボットって脳波で動いてるんだから、別に憎悪で制御できなくなって暴走でもいいと思うのよねー。それを作ったヒロがマイクロボットの弱点を考えたり、教授がマイクロボットの制御を書き換えたりするような描写もなかったし。
娘が助かったのに喜んでないっていうのも描写としては微妙。馬鹿なことをしたと後悔してるならヒロたちにそう言うべきじゃね?せめてやったことに対して逮捕して終わりじゃなく、気持ちとして懺悔する余地は与えてもいいと思うんだよねえ。全然救われねえ。
子供向けだから別にいいっちゃいいんだけどそれ突っ込むのってそんなに面倒くさい話じゃないよね?ただあまりにも短絡的に「敵を倒す」という発想に行き過ぎてるのが子供の発想でありアメコミ好きなオタク的発想すぎるなあと思うのよ。いやマーベルのアメコミヒーローものだけどね。
少なくとも「スパイダーマン」だとサム・ライミ版もアメスパも出来てるからやれないことじゃないと思うんだけどなあ。

あと勝手に悪者にされてクレイ社長も迷惑だし、教授たちはポータルの彼方に消えていった娘を助けようとはしなかったのかな?その過程で社長が切り捨てたっていうなら教授の憎しみもわからんでもないけどさー。教授たちは何もしてない上に最終的にベイマックスのセンサーで探知できたわけじゃん(タイミング的なものもあるのかな)ヒロ、どんだけ天才なんだっていうね。
そういや「ポータル」って言い方カッコイイよね。今まで日本語訳だと「ゲート」で済ませてたけどポータルでもわかるようになったってことか?クッキークリッカー!(笑)
とまあやっぱり何度見てもそりゃねーよ!ってとこがいっぱいあって、ほんとやっぱりああいう話って誰か一人のクリエイターのこうするべきっていう意見をまず押し通したほうがお話としては美しいと思うなあ。あんなあちこちから横槍が入って一見誰にも優しく正しいように作られたストーリーって何がいいのか。

まあやっぱりわかってても最後ちょっと泣きそうになったけどさ。でもあの見つめ合うヒロとベイマックスのシーン、異次元空間のベイマックスの絵面はどうかと思う。クソコラかと思うw
個人的にはベイマックスでタダシが80ン回目でやっとベイマックスの起動に成功するというあたりの嬉しさ、メッチャ分かるわ。自分で書いたプログラムが完璧に走った瞬間ってあんな感じだよな。何度見てもグッとくるw
 
ベイマックスの最後、ED後のおまけコーナー。フレッドのパパがスタン・リーだってなんでか前回気が付かなかった!なんか見た感じのじいさんだと思ってたw
てか声の出演テロップで気が付いたんだけど、あれ「ほとんど島に行ってる」ってのは、もしかしてマンハッタン島ってことか?そりゃ彼はずっとNYにいるよな!www
 
こないだいい忘れたけど、これ音楽も素晴らしいですね! (*´∀`)=3 超好み

ベイマックス オリジナル・サウンドトラック

ベイマックス オリジナル・サウンドトラック