http://www.fujitv.co.jp/risk_no_kamisama/index.html
脚本：橋本裕志 演出：石川淳一
この枠は前の「心がポキっとね」もそうだけど、わりと「今」のネタを扱いながらもちょっと難しいことやってる印象。
これも最初ネタ的にどうかと思ったけど意外と面白かった。リスクマネジメントとクレーマー（世間）との戦いは現実でも結構ある話だけに、どういう話を持ってきてどう解決するのかってのが見どころかな。
キャストは堤真一に古田新太がいて志賀廣太郎がいて、吉田鋼太郎が独断的な社長。対抗する専務が小日向文世に側近が丸山智己（って「あしたの喜多善男」コンビじゃんよ）かーと思ってたら最後の最後に田中泯がきてしかも痴呆演技が真に迫りすぎててコワイです。あと顧問で平幹二朗か。いや豪華キャスティングですよ！というかおっさんばっかりじゃねーかよｗ 森田剛も気がついたらもう36歳か。ただのおっさんにしか見えないよｗ
ただ最近の戸田恵梨香はどうもオレはちょっとダメなんでそのへん微妙なところ。トダエリどうしちゃったのかなあ。あんななんの役やっても同じな一本調子の演技しか出来ないってことないと思うのになあ。あとなんであんなに安っぽく頭悪そうに見えるんだろう？この役合ってないよ。
オッサン連中はみんな一癖も二癖もあるような人ばかりで、その中で西行寺室長は仕事ちょー出来てカッコイイ…はカッコいいけど、むしろ胡散臭いですよ？
あと今的に山口紗弥加と満島真之介もいいとこですなー。てか本当に若い子がいねえ！ｗある意味スゲェｗ
まあともあれ話は結構ハードな展開だった。ハードってもシリアスではなく揺るぎない何かがある感じ。ストーリーも一見ややこしかったし。
話がややこしいく思ったのは、サンライズ物産と生島電気とその2つの合弁企業であるライフパワー社があって、登場人物がどこに所属してるのかと、会社の力関係とサンライズ物産の事業範囲がよくわからなかったからで、見終わってみればこれは「主人公が他所の会社から引きぬいてきた能力のあるキャラがヒロイン」っていうよくあるパターンだったですよ。
レギュラーだと思ってた生島電気関係者はただのゲストだったし、ルンバみたいなお掃除ロボットの件は完全に各話エピソードでした〜と。
だからこれって物産会社が舞台の話なのね。毎回違う業種でリスクマネジメントをしていく話なら面白そうかも。
まあ西行寺（堤真一）が主人公なんだから彼がいる会社を中心に回るわよねえ。ただ最近のドラマで商事会社、しかもそういう形態ならではの構成って珍しいんで把握できんかったよ。
あとわかりにくかった理由をもう一ついえば、風間トオルが生島電気の専務→ライフパワー社社長、その部下が神狩かおり（戸田恵梨香）で、でもサンライズの社長の肝入り人事な西行寺のリスク管理部門は全部を見るって意味がわかんなかったってのも。オレの会社知識がおっついてないせい？
結局ストーリー的には、かおりはおそらくバッテリーの欠陥を知ってた生島社長にはめられたんだろうってことかな。
何もなければそのまま女性幹部のアイコンとして働かされてたしかおり自身それを望んでたんだろうけど、発売すぐの事故とクレーマーのせいで思わぬボロが出て責任を取らされる形になった、まあ何かあったらそうなっただろうってのが思ったより早かったってだけのことで、そもそもかおり自身リスクヘッジが出来てないし考えてもなかったから仕方ないってことか。世の中、そして人生はリスクヘッジ大事！
ただこの話がゲストネタでこのまま危機管理室に配属になると、かおりが帰国子女の才媛で新型バッテリーを開発したっていうリケジョ()設定はまったく生きないよな。どうすんだろ、最終的に商品開発に戻るってこと？
まあ西行寺もオモシロ愉快なキャラな見かけだけど、部下がみんな怖い目をして非合法なことでもやりそうな雰囲気だし（強面のインテリヤクザ風＆草の者ｗ）、「どうしようもない」とか「諦めろ」とか取り付く島もないようなことを平気で言う人だからぬるい人情話にはなりそうもないってとこでドラマとしては好みかも。
あのクレーマーんちのお子さんもたいがいだけど、お母さんは浮気してたから子供だけで留守番させてたってことは知られたくなかったってことよね。100万もらって脅しかけられたらそんなゲスいクレーマーも黙らざるをえないし、その辺の仕事っぷりが完璧な種子島と結城オソロシス。
西行寺はたぶん揺るぎないけどそこにあのプライド高いかおりがどう絡んで、あとお友達の山口紗弥加と恋人の満島弟がどう絡んでくるのかなあ。こっちはこっちで裏がなけりゃいいな。今んとこは普通にかおりを応援してるっぽいけど。
次回は食品異物混入ってことで、ネタとしてはまた面白そうですよ。
