そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

表参道高校合唱部!#9

http://www.tbs.co.jp/omosan-gassyobu/
脚本:渡邉真子、田辺茂範 演出:池田克彦
 
つくづくこのドラマの残念なところは生徒たちが歌がイマイチってとこなんだよなあ… もうちょっと声量があれば同じシチュでももっと感動できるんだけど。そこはとても残念。
後半、最終的にはみんなの合唱は感動したんだけど、先週に続き今週もどうもチグハグなところが。
文化祭でのメイド女装ネタを見る限り、先週の同性愛ネタもなんか確固たる信念があって入れたわけじゃなさそうよねー。何でそこでよりにもよって桜庭に「俺は女装なんて嫌だ」って言わせるのか。無理強いされたことは気乗りがしないっていう話に繋げるにしてもそのネタじゃなくていいじゃんというしか。
まったく性差別とかジェンダー論的な気持ちはないオレでも、高校の文化祭で男子生徒が女装メイドって自ら楽しんでやってるんなら面白いんじゃね?って思うもの。
だからこのドラマのこのネタに関して言えば、あの1軍二人が圏外である合唱部の生徒たちに対して勝手な上メセの差別意識(選民意識)があるってことのほうが問題なんじゃないかって思うんだよね。こういうネタをやるならやるでいいんだけど、そこに無自覚なのはダメだと思う。
あと真琴に快人くんが告白したのに、優里亞のことを考えてそれを断ったのも、なんとも思ってないならともかく快人のことが好きでそれをお互い薄々わかってるのに断るのは快人を傷つけるよね。
それは青春モノではよくありがちな行き違いではあるんだけど、その優里亞がそもそも今まで他の生徒に対してとてもとても酷いことをしてたってことをまるっと忘れ過ぎてると思うんだけどな。
快人はもちろん事情は知っててもその腹黒い所業をずっと見てたんだから、優里亞が改心しててもそんな人間とくっつくってのは見てるこっちからしたらありえないとしか。
そもそも幼なじみ以上の感情ないし、真琴が知ってることだけでも祐を引きこもりに追いやり1軍メンバーとしてさんざん影からイジメをしてたわけだから、今は仲間だとしても何でそういう人を自分が好きな快人とくっつけようと思うのか。
だってトップ生徒のちょっとしたいじわる程度ならともかく優里亞ってやってることは直接的に相手を傷つけてたり犯罪の冤罪をきせてるわけでしょ。それはダメだと思う…ってことにこのドラマが無自覚なのよ。何だろう、このバランスの悪さ。
まあ先週の結婚詐欺の出来杉をぶん殴ったお父さんが警察沙汰ってのもびっくりしたけど、結局本当に詐欺だったんじゃん。というか詐欺じゃなくても家族が他人に300万も貸すって言われたら止めるよ?しかもお母さん実家に居候状態だし、子供もまだまだ手も金もかかるんですけど。戻ってこないつもりで貸すにしてもそれって全然良い話じゃないし単にお母さんがバカって話だし。
なんか脚本家が変わってて二人体制なことを考えると、どっか根本的に破綻したんだなーと思わなくもないんだけどさ、視聴者からすれば最初は面白かっただけに、こいうのはとても残念だというか。
とにかくその辺は非常に興ざめですよ。
後半の文化祭で合唱パフォーマンスをやるっていう話自体は普通に良い話だし、お父さんとお母さんが見に来てくれて出し物も成功してちょっと泣ける話なだけにいろいろ残念。(なんであそこに校長がいないのかとは思うけど)(そしてどうして教頭はそこまで盛り上がるのか?w)
まあでもそれよりも、「言葉で表現出来なくなる時、音楽が始まる」からの中庭ので歌う真琴の「愛の歌」、そこに合わさっていくみんなの歌声。ひとり教室で切ない快人くん(優里亞の告白を蹴ったのか?)、有明先生と有明先生を誘えない瀬山先生(有明先生はわざと?)、昔の8ミリを見るお母さんとしょんぼりお父さん(香川に帰っちゃうよー)…という流れはなんかよかった。ああ切ねー (>_<)
それにしても快人くんはめっちゃいい子やなあ〜 香川家は何気にものすごいお世話になってるけど、その理由にまったく思い至らない、ましては自分の娘のことを好きだからとはまったく思ってないお父さんもたいがいおバカだなあ(^_^;)
後結局文化祭のクラス予算のお金ってどうなったの?個人が建て替えるのはなしってのはわかるけど現実的に失くしてるんだよね?親は文化祭終わった後にでも学校に弁済すべきだよね?そこはツッコミもフォローもなし?