そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

心が叫びたがってるんだ。

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監督:長井龍雪 脚本:岡田麿里 原作:超平和バスターズ

 
ここさけ、めっちゃ良かった!
内容がミュージカルモノだとはまったく知らないで見てしまったんだけど(前情報知らなすぎ)、マジでちょー泣けたよ。
なんかやっぱり登場人物が言いたいことを言えない話で最後にちゃんとそれを叫べるのっていいね!しかも歌はいい。
これ、ミュージカルってこともありタイミング的にドラマの表参道合唱部の最終回に被ってる気がするんだけど、まあ一応そう言っとこうと思っただけでそれ以上の意味はないです(^_^;)
「あの花」のスタッフの作品なんだけど、実はオレ、「あの花」はオンエア時から好きじゃなくてちらっと見ただけでうへえ ('A`) と思ってスルー(ああいう設定好きじゃないんだ)、こないだドラマ版「あの花」のために総集編を中途半端に見た程度なんで話は半分くらいしか把握できてない。(見ないで言ってるわけじゃないからオレにあれをオススメしないように)でも何も知らず劇場で予告を見てしまった時にすぐにあの花スタッフだって分かる程度には「あの花」の判別はつくのに、「あの花」はまったく肌に合わないのです。
なので分析しようもないんだけど、たぶんんリアル幽霊の願いを叶える話よりは玉子の呪いのほうがマシってことかもw
まあ何がいいたいかというと「あの花」が好きな人も「あの花」はイマイチ好きじゃなかった人も、興味があるなら見て損はしないくらいには面白くて感動できるってことです。

これだけの内容を二時間でちゃんとまとめてるのすごい。キャラの事情とか設定を会話や状況で少しずつ見せていくオーソドックスな展開だけど、アニメ絵のせいか余計な情報無しでスルッと納得できる作り。
背景とかがわりとリアル系の画面だから何となく実写映画だったらどうかなあと思って考えてみたけど、やっぱりこれはアニメじゃないとダメみたい。俳優さんの演技って、オレは実写好きだから問題だとは思わないんだけど実際は表情とか演技に余計な情報が山のように入ってくるんだよね。それが無いからすっきりしてて、でも脚本演出作がが相当上手いおかげでそこが無い分をちゃんと補えてるから、全体には実写映画みたいに見えるけど実写よりも言いたいことがシンプルになるのかも。
あとやっぱり今どきはアニメ映画ならなおさら日常描写大事ね。
でも実写と違ってアニメは演出もキャラの動きもテンポ速いからこの尺にこれだけの内容が入るんだと思う。たぶん実写だともっと削らないと無理ね。そういういろんな意味でアニメならではの映画なんだけど、そんなにアニメっぽさはない感じでとても見やすいです。
たぶん日常芝居が細かいのに過剰じゃないからかなあ、とても自然。主人公の成瀬の動きは最初こそわりと細かすぎる描写多めだったけどあとは普通に自然で、でもだからといって実写の俳優が演じてることよりは情報量が程よく少ないのでストーリーがすっと頭に入ってきて、行間も程よく読めるようなテンポなので疲れないのもよかった。
正直、比較するのはどうかと思うけど好き嫌い面白いかどうかは別として、日常系のアニメ映画としては細田監督作品より上手いです。あっちより作家性が薄いからってのもあると思うけど、絵柄も日常芝居や表情が上手いせいかイマドキのアニメっぽい絵柄のわりにリアルに見えるのよね。(そこは細田作品も同じ系統なんだけど)(ただ田崎の目が変に離れ気味なのは気になった)(モブ女生徒たちの足の太さとか妙にリアルだしw)
だからこそ成瀬のあのヒロインキャラも成り立つ気が。アニメ声も上手く設定に使ってるから必然性あるし。というか成瀬カワイイよ成瀬。あの性格悪いところがサイコー(*´∀`) =3ムッハー あの声で罵倒されたいw
ああいうキャラは(動き込みで)アニメならではというか、あの髪の毛の動きとかは完全に宮崎アニメヒロインのアレだけどw(髪の毛が演技するってやつ?w)
以下ちょこっとだけいいたいのでネタバレ。
 
 
ぶっちゃけ成瀬はしゃべれない魔法を掛けられてよかったんじゃねってくらい子供とはいえ不用意な発言をするので、ああいうタイプの人には心が痛い話かとw
つーかあそこがラブホだってわかった時点でいろいろ予想がついて心の中でやめてー、言っちゃダメーって叫んだよw
あのラブホの使い方も上手いねー。最後にもう一回出てくるのとか、廃業してるってのとか。(実際あんな目立つとこに行く人いるのか?というかお父さんが不用意すぎるんじゃね?)
そしててっきり成瀬はあっちとくっつくのかと思ってたのにえ、そっち?という展開。(一応さらなるネタバレ回避で)
まあ玉子役…ってことでちょっと予想は付いてたけど、妄想の玉子声は坂上くんやんか…と思わんでもなかった。でもあの妄想玉子は誰かのせいにしたい自分の気持の塊なんだとすれば、その呪いを解いた王子様であってもそっちとはくっつかないよなあとか思ったり。
というか坂本くん、あそこまで言っててその気はないって、それもどうかというか酷くね?不誠実ではないけどうーん、大人的にはアレって逃げよねえ。まあ自分の心に正直なのはいいと思うけど心の叫びを声にしても相手に届かなかったら意味ないよねー。波長が合いそうなのにくっつかないってのも。うーん( ´∋`)
にしても最近の高校生は…と言いたくなるような若者リア充たちときたら、いろいろ素早いよw(表高でも思った)

とりあえず超オススメ映画に推しとく。早めに行ってこの入場者プレはもらっとくべき!これ大事、これ大事!

バルトのカフェオアゾはここさけ押しでしたん。