そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

アントマン

http://marvel.disney.co.jp/movie/antman.html
監督:ペイトン・リード 脚本:エドガー・ライトジョー・コーニッシュ、アダム・マッケイ、ポール・ラッド

 
マーベル・コミックの原作も読んでないどころかアントマン自体知らなかったし、だからほとんど期待してなかったにしても(というか見に行くかさえ決めてなかった)、予想以上にチョー面白かった!好み!
いつものマーベル映画よりはなぜか相当ディズニーっぽい、というかものすごくディズニー映画テイスト。そして脚本も演出も突っ込む隙がないくらいいに完成度がスゴい。ハリウッドアメコミ映画のクオリティは上がっていくばかりですよ(笑)
あとこれ見せ方が上手いのか、アントマンが大きくなったり小さくなったりするのが体感的に気持ちいい!(もちろんスーツを使いこなすための特訓もする)
変幻自在なサイズ感の戦いがショボいんだかギャグなのかシリアスなのかわかんないけどなんか面白カッコイイ!さすがマーベル映画、クオリティはアベンジャーズ
しかも激しいバトルはあるんだけど、まさに公式の予告にあるような巨大な機関車トーマスとぶつかった!と思ったけど遠目に見たら玩具の列車だし?みたいな笑いも忘れてないぞ。
大爆発が起きた!と思ったけどふっとばされたのは玩具の列車で窓辺にガチャっと落ちただけ…かと思ってたら玩具が巨大化して家を破壊したり、キーホルダーのアレは本物のアレで…とか、蟻の形をした凶悪な番犬的な生物がー(ってか蟻だよ)などなど、そういうところがやっぱりマーベルというよりディズニー(笑)
そして蟻!なぜ蟻なのか。蟻と仲良しになって脳波でコントロールして仕事を手伝ってもらうし、アントマンは羽蟻に乗って空を飛ぶし、どう見たってヒーロー映画というより昆虫ファンタジー映画(笑)そんな映画なんだよ!とにかく徹底的にその蟻目線の世界の見せ方が上手い。マジ昆虫映画。
あとどう見てもCGというより小型CCDカメラ撮影じゃね?と思ったとこはどうも本当にそうらしいし。一応パンフは読んだんだけどマクロ撮影って言ってるからたぶんそうよね。本当に虫目線で撮った映像にそれっぽいゴミやホコリを足して、そこにモーション・キャプチャーった俳優を重ねてると。
そのおかげで今まで見たことあるようで見たことなかったリアリティのある映像になってて、映像的には逆転の発想。バスタブの水が落ちてくるのチョー怖え。巻き込まれたら確実に死ぬような大水害に見えるのはCGじゃない、リアル水だからと言ったらおわかりでしょうか。随所にそういう説得力が。
アパートの上階の排水口からどんどん下へと落ちていくんだけど、その狭いとこを落下していく感覚がチョー怖え!一応体が小さくなる理屈的には原子間が縮んで質量とエネルギーが凝縮した分防御力が高まるらしい。理屈は何となく分かる。ふわふわの食パンをぎゅうぎゅうに潰したら硬くなるみたいなものか?(間違ってはないような気がする)
この映画の好きなとこは、アントマンになるのが(実は優秀だけど)ダメ人間なバツイチ父さんで、盗みに入ったのに実は嵌められて断れなくなったとか、特訓してスーツの使い方を身につけるとか、あとピム博士曰くのあの「3バカ」をちゃんと使ってくれるとこですよ。戦いの場が子供部屋できかんしゃトーマス(女の子なのにw)で戦うとこですよ。
あ、盗みに入る事になるのが嵌められたってやつもあまりにおバカで笑えるし、最後にまた繰り返すとこ最高ですw
 
とはいいつつもちゃんとマーベル・シネマティック・ユニバース世界の話なのでこれまでのアベンジャーズありき。
どうもこの話はこないだアベンジャーズが空に浮かんだ街で人助けした直後の話らしい。(ピム博士があっちをdisってた)アベンジャーズが大変大きな話だったのにこっちはミクロなヒーローの話だし、しかも新しいアベンジャーズ基地(元はスターク産業の倉庫だったらしいが最近改装w)とファルコンが出てくるよ。(ファルコンはキャップと一緒にいつものエンドテロップ後のオチにも出てくるぞ)
いつものMCUでもありディズニー映画でもありという立ち位置だけど、テーマ的には「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」みたいに科学技術はその使い方で人を幸せにもするし不幸にもする、結局は使う人間の正義や正しさの問題だということをちゃんと言ってて、そのへんがただのエンタメ娯楽映画にちょこっと一味足してるのかな。(だからシビル・ウォーでアントマンがキャップの側につくのはよくわかる)

あとこのチームは正義のヒーローだけど、この世界においてアンチスターク派がいるってとこでMCUの世界も広がったような気が。ピム博士がスターク社長を嫌ってるってのがまたいいw
そういう取り入れ方もよく考えられてるなあ。シールズはまた最後にちょこっと出てくるだけかと思ってたらかなりがっつり絡んできてたのは予想外。最後のあれが気になるー
でも博士の話はいい話なんだけど、結局使い捨てってことにあれ以上突っ込みがなかったのはいいのかなあ(そういう理由だと思ってたから突っ込んだだけでもいいのか?)でもアリたちもそうだよなー(アントニーがー)ちょこっと気になった。
主人公がカッコイイダメおっさんで、スターク社長(=アベンジャーズ)に対抗するの博士がマイケル・ダグラスってとこもイケオジ的に良かったw そして娘が強いのは元エルフ(タウリエルホビット〜)だからかw
マーベル映画系は正しいイケメンがいっぱい出てきて目の保養だす (*´∀`*)