そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

バクマン。

http://bakuman-movie.com
監督・脚本:大根仁 原作:大場つぐみ小畑健

 
スゴい、スゴい面白かった!
佐藤健神木隆之介のコンビ最高!神キャスティング!(他のキャラも)ペンの音が響くまさに漫勉な映画だった!プロジェクションマッピングもすごく上手い使われ方してた!カッコイイ!
ストーリーは原作とは違うんだろうけど、いわゆる王道の青春モノとしてまとまってて密度濃いから疾走感がものすごい。2時間の映画としてちゃんとまとまってる。友情努力勝利!さすが大根監督、正しい少年漫画青春映画だった。素晴らしい青春の疾走感ですよ!
冒頭でジャンプの歴史みたいなのがあって改めてジャンプという雑誌の偉業を確認、そこから二人の持ち込みエピ、時間が戻ってそこに至るまで…って見せてくるから確かにジャンプに掲載されることはスゴいことだってわかるよ!わかりやすいよ!
んで自分は原作は4巻でリタイヤしてるけど今確認したら20巻も出てるんだ?長いな、アニメの方でも見ときゃよかったよ。
あとそういえばこれ去年発表された時にキャスティングが逆じゃないかって話題になったんだっけ。オレはこのキャスティングでドンピシャだと思ってたからまったく問題ないし、逆だっていう人のほうがわからんよ。
ビジュアル的にはシュージンが三浦春馬ってのはアリだけど、漫画原作キャラなので神木くんでまったく非の打ち所がないくらい問題なし。
いいけど今回の映画の二人が並んだシーンで神木くんよりサトタケのほうが身長が高いって知った。ビックリ、神木くんはもうちょいあるかと思ってた。そうか、思ったより身長伸びなかったんだな…
叔父さんの漫画家のクドカンも編集長のリリー・フランキーもいい味だしてるし、わりとみんな原作通りのビジュアル作ってる中でひとりまったく原作ビジュアルじゃない山田様もステキ!新妻エイジ染谷将太も髪型からしてエイジだしああいうエキセントリックな役だとバッチリ!新井浩文@ゴリラ社長もいい味出してた。ラッコ11号気になりすぎるw 桐谷健太皆川猿時はあれでいいのかどうか忘れたけど、クドカンと猿時って完全に大人計画なキャスティングw
そしてみんなちゃんとGペンで絵が描けてる!あれ全部自分らで線引いてるのかなあ。「漫勉」ていったけど本当に漫勉で浦沢直樹が言ってるようにあのペンの音は重要だよね。あれで映画にリズムとか雰囲気が出てる。漫画はほとんどちゃんと小畑健が描いたみたいだけど下手なのと上手いのを描き分けてて、しかもサイコーの画力が急激に上手くなりすぎててちょっと笑ったw さすがにねーよw
あと亜豆ちゃんは「渇き。」の小松菜奈。うっかりついこの間WOWOWでちら見しちゃったせいか、あのクソビッチ女子高生が印象強すぎてオレはちょっと戸惑いが(^_^;) まあ本人は悪くない、これだけ見たら裏が有るようにも思えないとても清楚な高校生だよ。
原作ではかしゆかなビジュアルだったのが原作の女性キャラの扱い含めてオレは好きじゃなかったんだけど、見た目の雰囲気そのままで良かったし、原作ビジュアルはちゃんと劇中漫画で使われててその辺いろいろ上手いなーと。
 
以下若干ネタバレ。
 
 
いきなりネタバレですが、サイコーとシュージンがデビューってなってあの変な合作ペンネーム使うんだろかとドキドキしてたけど、ちゃんと普通に「原作・高木秋人 作画・高城最高」だったw そこすごく気になってたんだよw(というか原作もそれでよかったんじゃねってずっと思ってた)
わかりやすくジャンプらしいバトルもの映画だったのでサイコー&シュージンと新妻エイジが連載漫画でバトルするんだけど、まさにバトルだった!(ちょっと牙狼風なバトルCGかなw)
そして修羅場表現のプロジェクションマッピングは超カッコよかった!あれすげえ。あんなふうに漫画ができたらスゴい!まるで岸辺露伴先生@ジョジョ4部 の執筆風景!(笑)
しかしサイコーが倒れて連載に穴が空きそうになった展開でみんなの友情努力そして勝利…はいいんだけど、普通に「週刊漫画」を知ってたらその一週一回が上がればいいってもんじゃないだろうよ…と思ってモヤモヤしてたんだよね。でもまあ大根監督だし作る方は当然そこはわかってるんだろうから、あえてクライマックスの盛り上がりのための誤魔化し展開なのかなと思ってたんだけど、肝心なのはそのあとだったよ。むしろそれがまんまスラムダンクの最終回(もしくはキャプテン)という正統派ジャンプ漫画展開!正しいジャンプ漫画映画すぎて震えるw 大根監督、これがやりたかったんだろなー(笑)無駄にこだわりすぎてるw
まあジャンプ編集部とか編集会議の様子の再現とかたぶん相当リアリティ?すごくそれっぽくてちゃんと拘ってる感じ。
一番最初に編集の服部が高校生の新人の持ち込みに肯定的なセリフを言ってることや漫画家と編集部が対立したら漫画家側に立つとか、あと川口たろうに関しての編集長の気持ちとかもだけど、編集は常に正しいし漫画家の味方だと描かれてるとこは何気によかった。漫画家に好き放題描かせるか編集部主導でやるかについてもちゃんと議論されてたし。好きに描きたきゃ同人誌でもマイナー雑誌にでも行け、ジャンプはジャンプのやり方だからこそジャンプ作家なのだっていうのは超メジャー雑誌としての気概があるね。
まあ最後の修羅場シーンでエイジが勝手にサイコーの漫画にペンを入れるのはどうかと思うけど。あの状況であっても、だ!サイコーは泣くというよりマジ怒っていいと思うよ。怒るネタだよw(そんなのはアシスタント仕事じゃないしエールを送るってことでもないけどそこもあえてなのかな?)
も一つ、いくら病気でも連載にわざと穴を空けたらそこで試合終了ですよ?>平丸
あとエンディングのタイトルバックは反則というかいいネタだったwwwうっかり見過ごすとこだったけど、最後の最後まで楽しめた!やっぱエンタメは見る人を楽しませてなんぼやね。
一つだけよくわかんなかったのはサイコーたちが高2で劇中の時制が確か平成24年だったんだけど、高校卒業時点の春でも26年度…だよね?なんかの伏線かと思ったけどそうでもなかったし、原作準拠でもないし、何だったの?オレの勘違い?