そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

無痛〜診える眼〜#1

http://www.fujitv.co.jp/mutsu/index.html
脚本:大久保ともみ 演出:佐藤祐市 原作:久坂部羊
 
これまたフジがチャレンジングな設定のドラマを持ってきました。画面の雰囲気とかストーリーは「探偵の探偵」と同じ系統って感じかなあ。
映像的にはドラマっぽいビデオ感がなく是枝監督や水田監督みたいな映画風の奥行き感のある画面で全体を少し影で落とした感じだし、あとピアノ曲のBGMがとても印象的。それだけでもちょっと他のドラマとは違う印象かも。
キャストが西島秀俊伊藤淳史なのでなんだかジェネラル・ルージュ〜(>チームバチスタ)かよと思ったけどそこに伊藤英明まで入ってくると海猿で(でもオレは海猿見てないので実感的じゃないけど)更に既視感倍増w まあフジのドラマだし仕方がない。というかメンツの並びよりもみんな医者じゃんよという既視感w
ドラマ設定の説明としては
「町医者の為頼は、患者の外見に現れるささいな兆候から病名や進行度合いを見抜く「神の診察眼」を持っており、「神の診察眼」は犯罪者に現れるエネルギー過多の一種の「犯因症」の兆候まで見通すことができる」
っていう設定見た時は医療ドラマ+刑事ドラマにしても見ただけで患者の病歴がわかる上に犯罪者までわかるって、何じゃそりゃって感じだったけど、実際ドラマを見たらそこはちゃんと丁寧に描いてたんでなんか納得したし、探偵の〜と同じくハラハラ・ドキドキする感じが楽しいよ。
為頼が病気が見えるってことと犯因症が出てる人間がわかるってことを義姉の和枝さん(浅田美代子)が承知してるってのもあのシーンの説得力かしら。ひとりで騒がれると鬱陶しいけど協力的な人がいると何となくスムーズかなーくらいだけど。むしろこういう設定でこういうストーリーが新しいし。
このあと為頼先生(西島秀俊)と早瀬刑事(伊藤淳史)がコンビになるバディものっぽいみたいだけど、そこにあらゆる意味でメッチャカッコイイ白神先生(伊藤英明)がどう絡むのかって話でいいのかな。
西島秀俊がいい感じにやさぐれてる(でも仕事に対してではない)風体でちょっとどんくさい?天才医師、伊藤淳史は逆にいつもみたいな人懐こい間抜けっぽい役じゃなく眼光鋭い、でも狂気ではないというどシリアスな役柄だってのも面白いし。
連続ものかと思ったら1話完結。神経ガスを自作して大量殺人を計画…って相当突飛だとは思うけど今回の話はこれでちゃんと解決したし。まあある意味二人の出会い編よねえw
でも為頼が診える犯因症はどの程度なのか、あれだと絶対音感みたいに見たくないものまで見えるし知らなくていい犯罪者まで知るよね…と思っていたら、それを聞いてくる早瀬に対しても見えていた…ってのも良かった。まあそうじゃないかって思ってたけど。でもコンビ組むのよねえ?「犯因症」自体が何でどういうことなのかってのは次回でいいのかな。でも今回の伊藤くんの役はなんかいいね。いつもと違っててw
タイトルが「無痛」で「多少なりとも痛みを感じるほうが人間らしい」っていうと、あのサイコパスでメールでしかやり取りできない子とか、無毛症のちょっとやばそうな(しかも痛覚がない?)ぱっと見お前誰なんだって感じの中村蒼とか、刑法39条の精神錯乱を盾にとって犯罪を犯す犯罪者たちとか結構意味ありげだよね。そしてそれが「診える」主人公に犯罪を憎むあまり暴走気味な刑事って、いろいろサラッと見せてるけどけっこうえぐい話なのか?
んでフジテレビ的にはこれを新しいヒーローって言ってるんなら為頼先生と同じ能力があるっぽい白神先生の二人は陰と陽で対照的すぎるし、どうなるのかまったく想像つかないわー。
とりあえずジェネラル・ルージュとは逆なキャラの西島・伊藤コンビ楽しみー!
原作者は医者らしいけど、ちょうど今週からNHKでも別の作品のドラマが始まるって、何でそんなタイミング合わせてんだ?第二の海堂尊