そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

コウノドリ#1

http://www.tbs.co.jp/kounodori/
脚本:山本むつみ 演出:土井裕泰
 
15分拡大でもダレることなく、キャラもわかりやすいし問題提起も押し付けがましくない…というとても見やすくわかりやすいドラマだった。と思ったら脚本が山本むつみだったのか、そりゃ面白いはずだw
原作はあさイチで紹介された時にウェブで何話か試し読み程度くらいで、面白かったんだけどぶっちゃけ絵が苦手なタイプの作家さんなのであれば読むってくらいかなあ。そのうちウチに転がってたりしないかしらね?
だから原作はちょっとだけ読んだはずだけど、ドラマの綾野剛の鴻鳥サクラ先生はもう見た目からしてコスプレどころか漫画から抜け出たレベルにバッチリ過ぎです。でも中身はちょっと意外なキャラな感じだった。原作でもこんな人だっけ。
というか本当に不思議なんだけど、どうして綾野剛はこんな人気俳優になってしまったんだろうね。まったくとてもいいことだと心の底から思うけど、なんかいい意味ですごく隙間需要に上手く乗ったって感があるんだよねえ(笑)いや本当に若手俳優が実力を発揮できて人気が出るのはすごく嬉しいけどね。
 
それはともかく内容的には1話めから衝撃的な未受診妊婦野良妊婦)の話で、ツイッター見てたらTLにもいろんな話が流れてきたよ。オレも一応未受診妊婦の問題のことはそれなり知ってるけどさ。
劇中でも大森南朋の今橋先生がいってたように、今の貧困層が問題なのはお金のことだけじゃなく教育の問題で、それは必要な情報が入ってこない、教えてくれる人がいない、制度を使わない(頼るという選択をしない→悪い意味で頭が良くない)人たちという意味なんだけど、たぶん野良妊婦になってしまう人たちはこのドラマや漫画すら見てないしたぶん見てても自分のことだと思えない人たちだと思うと切ないよ。でも言い続けるしかないのよね…
まあドラマにしても原作にしてもこの未受診妊婦についてのリスクはかなり言ってたけど、基本サクラ先生が優しいせいかとにかく助ける&説教しないのが前提なので、ちょっと流されたって感じがなくはないかなあ。まあそういう説教ドラマじゃないから仕方ないんだけど、真っ当な人たち(たとえば劇中の下屋先生みたいな)の認識を新たにする、啓蒙することも大事なのかもね。そりゃ小早川夫妻みたいに普通に結婚して祝福されて子供を授かる「普通の」人たちには相手が望まないとか暴力とか、その上金銭余裕がないとか知識がないとかどうしていいかわからないうちに臨月になってしまう妊婦がいるってこと自体、考えられないことだもんね。そういう事件を知っててもどうしてそうなるのかに思い至らないというか。
その辺のことを小早川夫妻との対比で、当たり障りなくだけどドラマとしてきっちり見せてたのはさすがに上手いですね。
それにしてもふみカスちゃんの体当たり演技と、いかにも普通な小早川夫婦(臼田あさ美要潤)とがなんか妙に面白くて、特に要潤のあのKY感なんかすげえw(あのシャツの柄がまたなんというかwww)でもああいう子供生まれて幸せハッピーな当たり前の幸福感て人を傷つけもするし救いもすると思うんだけど、夏希さんはどうなんのかなあ。
ふみカスちゃんの未受診妊婦の話だけだと嫌な感じの話になったのかもしれないけど要夫妻でなんか和んだw
でもちょっと内容が濃すぎるのにそれがソツなくまとまってるせいか、なんとなくダーッと話が流れていっちゃったなあという印象はあるかな。
本物の新生児をあれだけ出してるってとこからしてスゴい本気度だし、本物の赤子で和む人たち、むしろ見てらんねー (>_<)って思う人たち、いろいろいそうだけどドラマは楽しめそうです。オレは赤子に興味ナッシングなのでそこはそれなりに。
松岡茉優の下屋先生がキャラ的にちょっとうるさいかな?まああのポジションの役どころは必要なので仕方ないか。キツイことは四宮先生がいうし(星野源のこういう役は新鮮だね)、どんと構える今橋先生がいるし、キャストは好みなので良しです。次のゲストはオグリンだし。
そういや「まれ」で妊婦にテニスボール…って言ってたやつ、やっと意味分かったよ。(というか用途としてはっきり言わないのにそういうネタをあえてドラマに入れてくるようなセンスはどうかと思うよ?必要ないじゃん…)