そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

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掟上今日子の備忘録#5

http://www.ntv.co.jp/okitegami/
脚本:野木亜紀子 演出:佐藤東弥 原作:西尾維新
 
今回のは面白かった。原作からどれくらいアレンジしてあるのかわかんないけど、サンドグラスの皆さんはオリジナルなわけだからこれはちゃんとドラマとして面白かった。
厄介の行動がいちいち空回り系なんだけど、今日子さんが休日を楽しめるように頑張って須永先生が死んだという事実から守っているっていうのがちょっと健気だったし。
そして話に関係あるようなないような屋敷内オリエンテーリング的な意味での彩り、今日子さんがロボット掃除機に話しかけてるのとか厄介のリモコン追っかけスローモーション描写とかおかしかったし、遠浅刑事の推理の妥当なようでまったくの的外れっぷり、まくるさんのステキキックも見られたし、あと琺瑯さんの「貴様?貴様というか、王様だぞ?」っていう脈絡ない謎のカワイコぶりっ子とか笑ったよ(笑)
原稿探しミステリーも、この際そんな手のこんだことをするとかありえねーだろってとこはスルーw 別荘いいなあ、小説家のお家っぽくてステキだなあ。
そしてあの隠し場所、よく辿りつけたなーとしかw 今日子さんだけがカセットテープのことに気がついたとか(しかし120分テープの読み込みに120分かかるんだ)なにげにいろんなことにスキルの高い厄介とか。(もしかして運が悪い以外はすごく優秀なのでは)なにげにちゃんとヒントのコピー取って原本保存して渡す出来る編集バイト君もえらいなw
にしても、今回の話はなんというか今日子さんの忘却性の切なさをひしひしと感じたよ。好きな作家の本を読んでも内容を覚えてないとか、好きな作家が死んでも覚えてないとかそれくらいならまあ忘却探偵じゃなくてもありがちだけど(ダメ感)、楽しく過ごした人生最良の日のことまで忘れてしまうなんて、なんと気の毒な。
今日子さんのあの突拍子もない性格はもともとの性格なんだろうけど、忘れてしまうこと前提のこだわりのない新しい人格ってのもあるだろうし、どんな経験をしてもそれが悲しいことでも楽しいことでも忘れてしまうということ自体を認識しながら、それでも毎日を生きていけるその心の強さに厄介に限らず周囲の人たちは惹かれるんではないだろうか…と思ったのことよ。でもまあ自分がかつて体験したことを人から聞いてそれでも楽しめるって相当の精神力だよね…って意味でも切ないですね。
しかし多作の須永先生の本の内容をどこまで覚えてるか調べたら、今日子さんが記憶をなくした時期の特定って出来そうな気がするよ?出てすぐ買って読んでればだけど。