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バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生

http://wwws.warnerbros.co.jp/batmanvssuperman/
監督:ザック・スナイダー 脚本:クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー 原作:DCコミックス

 
メチャメチャ濃くって疲れたw とにかく画面の「圧」が凄いの一言に尽きる。
2時半はちょっと長いかもとは思う。なんか無駄なとこいっぱいあるし、演出はともかくそのシーンいる?みたいなとことかもっと減らせば2時間くらいになるんじゃねとも思うが、それでも面白かったよ。
ただまあオレは普通に面白かったけど、基本的にDCアメコミキャラ知らないと何かなにやらかもしれない。普通にそれぞれの設定わかってるくらいなら平気だと思うけど、前作「マン・オブ・スティール」のラストから話が始まるからあれは絶対見とくべきだとは思う(必須)
スーパーマンクラーク・ケントヘンリー・カヴィルは相変わらずマッチョカッコよかった!バットマンがマスクなせいかスーパーマンはわりとキメ顔が決まる感じがあるし、マントの翻り方カッコイイ萌える (*´∀`)=3
今度のバットマンブルース・ウェインベン・アフレックってことで、渋目のかなり恰幅のいいいバットマンでスーパーマンとの見た目のバランスはとても良かったと思う。そもそもスーパーマンが神すぎるんで人間のバットマンはあれくらいじゃないと釣り合い取れない気がするし。
あとジェレミー・アイアンズのアルフレッド素敵すぎて萌え (*゚∀゚)=3 ムッハー ワンダーウーマンはエキゾチックすぎてしかも体格も結構良くてエロいとかセクシーとか以前にゴッツいなあと思ってしまったんだけど、最後のバトル見たらものすごく納得(笑)やっぱりあれくらいじゃなきゃ無理。マジであんた何者 !?って思ったw
あと今回のバットマンが一番設定に忠実な平均的バットマンなのかな。そのバットマンの子供の頃の両親の話からトラウマまでを入れ込んでるんで、その分尺が長くなってるってのもあるのかも。改めて設定の確認として必要ってのと母親の名前が同じだった…ってとこが思わぬ伏線。もともとそうだったっけ? 
ってことで、スーパーマンの自分探しだった「マン・オブ・スティール」もそれなり面白かったけど、それを前提にしてるその世界に実はバットマンゴッサム・シティも存在してた(もちろん知ってる)…ってとこから神の善意と俺正義のぶつかり合いな話。
以下ネタバレあるかも。
 
 
バットマンもスーパーマンも同じくらいのバランスで話を盛り込んでるからストーリー自体はかなり濃いんだけど、わりと分かりやすかったと思う。たぶん。ただ2時間半ずっと集中してないといけないので疲れるは疲れるw
善人ぶってるスーパーマンと私設自警団気取ってるバットマンの正義がぶつかり合って落とし所を探る話と言ったらいいのかしら。
基本的にはこの人たち価値観も主義主張も相容れないけど、「とにかく危機にある人を助ける」というスーパーマンと「一般人にとっての悪である犯罪者を裁く」というそれぞれの結果としての「正義」という目的は違わないから仲間としてやっていけるって人たちだと思うし。
クラークのお母さんをバットマンが助けに来た時の「息子さんの仲間です」に「そうだと思ったわ。だってマントをつけてるもの」(うろ)って言ったのがちょっと笑ったけど、それくらいしか共通点ないかもってくらいw ちなみにくすっと笑えるのはこのシーンとワンダーウーマンの「君の連れか?」ってのくらい。全体的に暗くて(画面も)真面目でシリアスなのでコメディ要素なし。こっちにはアイアン社長みたいにおちゃらける人もいないしな。
でも実際そこのとこの価値観の違いが問題で、侵略者と戦うことに気を取られて地球を守ればその下で死んでるかもしれない一般市民についてはスルーというのは、悪ではないけど脅威=敵であるかもしれないということで問題になり、スーパーマンの存在の是非を問うことになる。
ちょっと引っかかったのはルーサー・レックス(ジェシー・アイゼンバーグ)が何をしたかったのかがよくわからなかったことだけど、そもそもそこからしてルーサーの仕掛けた罠ってことだったのかな。キャラとしてはああいう変人がかき回すのは面白いし、今までのおっさんキャラのルーサーと違ってちょっとジョーカーっぽい、バットマンヴィランって雰囲気もあったし。あれはジェシー・アイゼンバーグでとてもよかった。
だからルーサーがどうしてクリプトンの宇宙船に拘ったり怪物を作ろうとしたりしたのかよく分からないってのがあれだけど、そもそもスーパーマンに何か恨みがあったんだっけ?そのへんあんまり詳しくないんだけど、ルーサーはスーパーマンの敵だからってこと?
怪物ドゥームズデイも必要だったのかなあと思うけど、最後のバトルの盛り上がりとして必要ってくらいだったのは微妙。
バットマンとスーパーマンの戦いは、スーパーマンを弱体化させて叩くというバットマンのやり方が実に小賢しくてとにかく勝てばいいみたいなの面白かったw
マン・オブ〜の時のバトルシーンはドラゴンボールっぽいというかアニメっぽくて違和感あったけど、今回は結構好みだったし。
VFXCGの効果もかなり立体的でマーベルのほうがわりとクリアな画面という印象なので、暗くてザラついててリアルっぽいってのもCG映像としてキレイすぎなくてよかったと思う。展開もだいぶハラハラはしたけどとても楽しめた。いいけどロイスはどうして槍をあんなとこに捨てちゃったのかと。意味はわかるけどアホなのかと。バットマンは人間なのでドゥームズデイに太刀打ち出来なくても仕方ないと思うよね、何の準備もなかったんだし。
あとワンダーウーマン/ダイアナ・プリンセスは名前くらい名乗らせてもいいと思うよ?さすがにそこは不親切すぎる。何者かわかってるオレでも誰?って思った。にしてもスーパーマンと同じレベルで戦えるってワケがわからない。あの人アマゾネスだよねえ?メタヒューマンて定義もまったく説明ないし、そこら辺はとても描写不足だよ。
途中出てくる予知夢?のシーンは今後の伏線だとは思うけどやっぱり唐突かなあ。なんでフラッシュが未来?からやってきたってのも含めて。ああいう未来もありなのか、それとも今後のシリーズでああいうことになるのか。ロングコートのやさぐれバットマンは原作シリーズにもあるやつだよね?早すぎるフラッシュはちょっといいキャラっぽいので楽しみだけど、これも説明ないのはどうかと。
まあ思ったよりは面白かったんでマン・オブ・スティール見返してからもう一回くらいは見たいかな。
 
んでオレはとても面白かったんだけど、何気にYahoo!と映画.comのレビューを見たらあまりにも酷評すぎてビックリ。というか酷評レビューでまったくわかってない人いてすごい。この映画そもそも「マン・オブ・スティール」の続編であってノーランのバットマン三部作はまったく関係ないんだけど、そこから説明しなきゃいかんのか?
バットマン対スーパーマンだけど「VSもの」っていったら普通は誤解から両者が戦いはするけど最後は共闘するというお約束モノだから。
あと日本では「ジャスティス・リーグ」に知名度がないのは仕方ないと思う。説明ないこの映画が悪いってのはあるけど、これジャスティス・リーグ誕生の話だからメンバーくらいはググって確認してから見に行ってあげて!アベンジャーズ的なものではあるけど解りにくいといえばそうかも知れない。メンバーも地味だし。
てことでマーベル・シネマティック・ユニバースと比べるとなんだかなーって感じなのはわからんでもないけど、別物だと理解してください。一応ジャスティス・リーグのほうが早いですし。
 
一応自分の「マン・オブ・スティール」の感想はこちら→http://d.hatena.ne.jp/korohiti/20130831/p2
ジャスティス・リーグカートゥーンのアニメシリーズがとても好きだったんでよく知ってるってくらいです。何にしても原作はそんなに詳しくないよ。