そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

ドライブサーガ 仮面ライダーチェイサー

http://www.drive-saga.com/chaser/index.html
監督:石田秀範 脚本:三条陸

 
『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』とテレビシリーズ第41話の間ってことですが、そのへんの記憶ももうすでに曖昧なので、整合性とか辻褄とかは問わない方向でw
人間じゃないチェイスが人間になりたいとかいう時点でありがちな話かなーと思ったんだけど、思った以上にトンチキな事になってたよ?
というか思ってた以上にチェイス好きに嬉しい話だったね。これは良いスピンオフです。チェイス可愛いw(あとチェイス上半身見せすぎw)
超進化態=超魔進チェイサーは、ゴールドはどうかなあと思ってたけど思ったよりカッコ良かったしね。
そして揺らぎないハート様はともかくクリム相当おかしいと思う。たぶん2台目だから?(おい)
ゲストロイミュードの099=エンジェルは山崎真実で相当エロい。こっちもとてもおいしいキャラ。
人間のようになりたいと願ったチェイスのところにエンジェルという進化態ロイミュードが現れ感情を与えるが、それはいいことなのかどうか。(いつも通りクリムの言うことは若干あてにならない)
よくありがちなピノキオが人間になるような話だなあと思ったけどモチーフはキカイダーらしいね。(というかキカイダーピノキオだよ)
 
というかチェイスそんなにも人間になりたかったんだ?それともやればできるじゃんと言うべきなのか?
人間の心を持ったチェイスがただの素の上遠野くんでしかないことに突っ込むべきなのか(笑)
明るいチェイスがあまりにも声のトーンもしゃべり方も自然で人間とまったく変わらないのに、心の中の声は相変わらず凄みを効かせたダミ声と言うギャップに笑う(笑)
「いいぞこれなら俺は人間と変わらない」ってどうして心の中の声はいつものチェイスなのかwww
おまけに「今ならわかる。あれではただの変な奴だ。モーレツに恥ずかしい!」ってチェイスが今までの行動を覚えててそれを認識して今分析してるって、ねえ。わかる、わかるよチェイス…!その気持はまさに人間だよwwwと言ってあげたいwww
あと少年よ、チェイスはそもそも人間じゃないから。お姉さんとの交流と見せかけて弟ってのも、お話としてはすごく中途半端だったんでもうちょっとなんとかとは思ったけど。仮面ライダーってのは公なんだから誰かあの姉弟チェイスの事情説明してやってよー。
そしてチェイスの話には殆ど絡んでないのも変なんだけど、何故か進ノ介と剛が一緒に事件捜査。しかもベルトさんは別行動って一体(^_^;)おかしいだろ。
いやでも久しぶりにベルトさんの声を聞くとなんだか和む。もうクリス・ペプラーの声を聞いたらベルトさん以外の何者にも聞こえない。30年も前から知ってる声なのにこの1年で完全に書き換えられちゃったよ!(笑)
 
それはともかく照井!照井@仮面ライダーアクセルが!
東京都と隣り合わせの街、風都市wwwそういや脚本も三条さんだし問題なしw
ああしかもそうか、進ノ介は警視庁管轄の刑事だけど照井は警視だよな。リアリティレベルが違うよwww(普通に考えてあの年で警視ってねーだろよ)
風都と東京都の間と言う縄張り争いってことなので、照井がいても不思議じゃないけど(そうか?)そこで照井がいるというのがなんかすげえw 「警察に仮面ライダーの先輩がいたのか」って、風都の照井が警視という超エリートなのに未だに仮面ライダーなのを内緒にしてるのはともかく、じゃあ仮面ライダー刑事がいるって宣伝してた警視庁どうなのっていう話が。
そしてこのシーンは古典的なシマ争いというより完全にコントの描写だよ(^_^;)何だよあの風麺の屋台www
いやもうなんか、全体的に石田監督のいつものカッコイイ演出といつものトンデモ演出が入り混じってて、見ててどうしていいかわからなないよ(苦笑)
しかもwiki見たら当初50分の予定が倍近くの85分になったっていう、倍だよ倍。何もかもがとりとめなくバラバラで散漫なんだけど、しかしまったく問題ない! (`・ω・´) キリッ
木ノ本くんもちゃんとアクションあったし、そういやアクセルのあの剣って引きずるくらいに重かったよなあといろいろ思い出したりしたけど、最後の嫁で所長(亜樹子)との電話の親バカっぷりが微笑ましかったのでオッケーですw娘ちゃんかー。
 
で、明るいチェイスはカワイイんだけど、ハート様に説得されてもそこでエンジェルを信用するのかという、絶対正義のはずのチェイスがベルトさんの言うとおりにブレて揺らぐというのが、途中から痛々しくて見てらんない (>_<)ってなってきたんだけど。
奇跡をくれたエンジェルを信じたいという心もまた人間的。感情があるから迷うんだけど、むしろそれに振り回されてる感じが。
むしろ納得いかないことに従いたくないというブレンや、どんな時でも友を思いやるハート様は相変わらず侠気溢れてカッコイイ。
エンジェルの甘言に対して「お断りだ、何が天使だ。俺の女神は1人しかいない。俺は自分の心を揺さぶられないものを信じない。お前の言葉からは上っ面の甘い匂いしかしない」と言い切ったり、相変わらずシビレルー!
というかエンジェルが病的なんだよな。病的にヤバイやつというか。
「究極の平和。すべての生物が心満たされ、活動を停止した世界。それが平和だわ。そして私は感謝される。みんなを導いた天使として」
「馬鹿な、それは死と同じだ!」
完全にイッちゃってるっぽいエンジェルにズバッと言い切るハート様は清々しいよ!ああハート様戻ってきてー(戻ってくる>第二弾)なにげに天使は天国に誘導するって乗っかってくるブレンも冴えてるね☆
「お前は称賛の声がなければ戦えないほどヤワな男だったのか?」とか「かつての友の戯言だ」とか、もういちいち言うことがカッコイイ。オレもハート様に全面賛成。
そしてハート様のコアも… はいいけど、なんでむやみやたらにブレンがホモホモしく絡んでくるんだよ(^_^;)
あとハート様とブレンとチェイスが逃げてきたところでぐるぐると回り続けるカメラwwwいつまで回るんだろうと不安な気持ちになったよ!
ってことで石田巨匠演出がいつも以上にトンチキだったと思います。ベルトさんが車移動するとか飲食するとか安定の巨匠演出(苦笑)あ、明るいチェイスを見て飲み物吹く進ノ介と霧子とかそこまでやる必要が?というか気の毒なのは剛(ってか稲葉くん)だから!www
 
話自体は深くは掘り下げてないけどチェイスの話に特化してると思えばこれはこれで。
結局これは人間になりたい、人間になる(人に好かれる=コミュニケーション出来る?)のが進化だと思っていたチェイスが、人間にならなくても人間を守れると気がつく話だったのだね。
最初は「それでも俺は今、人間の心が欲しいんだ」と思っていたチェイスがつかの間の夢を見る、ちょっとほろ苦いお話。人間というものに感動して人間になりたいと思い、人間に感謝され好かれるためには人間にならねばならないって思っていたチェイスが、最終的には人間を守るヒーローとしての自分を見出すという自分探しだったんだなーと。
「そう俺が人間に好かれる必要は無いのだ。俺が人間を好きでさえいれば…」
というこの最後のセリフがとても悲しくも暖かく、この後チェイスが剛や進ノ介たちと真に打ち解け合い、最後は剛を守るために戦い散っていくと知っていると、なんとも言えないです。ホロリヽ(;▽;)ノ