そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

フランケンシュタインの恋#6

http://www.ntv.co.jp/frankenstein_koi/
脚本:大森寿美男 演出:狩山俊輔 原作:メアリー・シェリ
 
精薄の人がどう世間に受け入れられるのかって話だと認識したらだいぶ見やすくなったんだけど、それでもなんでかファンタジーとそうでないところの線引きが曖昧でちょっとモヤモヤする。
具体的にはこのラジオ番組まわりのいい加減さなんだけど、出来ればそういうとこをちゃんとすることで他のファンタジー要素を担保してほしいなあと思ったり。
だってどう考えても得体の知れない反応をする人間(怪物)を、それを期待していきなり生放送の電波に載せるって怖すぎないか?放送事故になるぞ?
研さんの危険性があのキノコの胞子だってわかっててそれを黙認してる津軽さんや稲庭先輩ってのが本気でわからない。怪物だとは聞きながらも何処かで信じてないんだろうから生放送でヤラセの仕込みをする天草はともかくさ。放送事故起こったらあんたのせいだぞ?せめて稲庭先輩はマネ代わりとして同行させるべきだろ。
コンビニのクレーマー客が仕込みだとしてもヒヤヒヤして見てられないよ。おまけに仕込みじゃなく何の打ち合わせもなく相手に許可も取らずにいきなり離婚訴訟離婚話をしているところにラジオの生放送が割って入るって、普通のタレントだとしても危険すぎるような。
天草はわかってて殴られたからともかくだけど、ああいう断れない状況で追い詰める女も女だよ。しかも報復浮気で離婚を迫ってバンザイって… こっちも仕込みにしてほしかったよ。「ちょっと何言ってるかわかりません」て言う研さんが可愛いからいいってもんじゃないよ。(いやいいけど)
そういう前振りがあっての義足の幼稚園児のかけっこなんだろうけど、障害者イジメへの対処は大人の人がちゃんとやってくださいとしか。研さんの語りには結構ぐっときたけど(泣けた)

あとさ、先週までの話で十勝がずっと不機嫌だったのは嫉妬やヤッカミがあるから素直にフランケン企画に乗れないんだろうとオレも思ってたんだけど、今回のラジオ番組のあり方という話はどう考えても十勝のほうが正しいと思うのよね。
十勝がやってる番組は働いてる人が聞き流すためのラジオであって、そこでテレビのバラエティみたいなことされるのは違うってそのとおりだと思う。オレも昼帯に店内でかかるAM系のラジオ番組とかくだらねーこと言ってるなーと思ってむしろ嫌いだったんだけど、聞き流すためにあるから仕事の手が止まったりそこで引っかかっちゃダメなんだよね。それはこの企画が面白いかどうか感動的かどうかじゃなく、彼の番組ポリシーとしてくだらない聞き流し番組を作ってるという矜持があるわけだから、天草が間違ってるのにそこに気がついてないってのもなんかモヤモヤしたな。天草はフランケンやりたかったら別の番組立てろよ。
仕込みもそうだけど、感動的な結果を狙っていい話になったらそれはいいことだっていう、その流れもなんか好きじゃない。天草は研さんを通して自己実現してるだけなんだよね。
フランケン120歳が本当の怪物だと思ってないから、自分も怪物ですなんていう一般人の投稿があるってのも、番組的な狙いだろうけどそもそもその研さんの扱いがとてもじゃないけどそういうマイノリティの人のマイノリティなりの悩みに寄り添ってないように見えるからこの番組を素直に受け取れないんだよね。
あとまあ顔が良くてカッコよければという見方も(番組的にはわかっててやってるんだろうけど)なんか結局見た目に騙されるって話じゃないかなあと。
のちのち研さんが本当に危険なキノコ人間てことになった時に、見た目のビジュアルがいいってことが逆に悲劇性をいや増すってことな気も。津軽さんや工務店のみんなが親切なのもみんな研さんの見た目がいいからってことになると、すごく意味が変わってくると思うんだけどなあ。
あとどうでもいいけど並行して研さんの秘密も明らかにして欲しいし、なんで森の中の博士の研究室とか調べないのかなあ。教授はそこには興味ないの?
ところで津軽さんのお父さんて、いくらお姉さんが看護師でもなんで病気の娘置いて再婚してるんだ?わけがわからない。どういう設定なんだ。

ともかく今週もとても綾野剛が可愛かったんだけど、綾野剛のリアリティに何もかもおっかぶせ過ぎだと思うの、このドラマ。春馬レベルで作品のリアリティレベルをコントロール出来る綾野剛すごいな〜と感心するよw