そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

陸王#1

http://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/
脚本:八津弘幸 演出:福澤克雄
 
スタッフとかあまり気にしてなかったんだけど、いつもの福澤監督組だったかー(基本好きじゃない)まあこの枠で池井戸作品だしそりゃそうか。
ってことでほんとにいつものマンネリ福澤監督作品でした。ドクターXは様式美だけどこっちは単にベタな予定調和ドラマ。
確認したら原作が出たのが2013年なのをそのまま今2017年でやってるけど、ああいう足袋型ランニングシューズってわりとあるし、そもそもかかと着地なのかミッドフットなのか(あともう一つフォアフットってのがある)って話はもうずいぶん前に流行ったよね。少なくとも2010年以前にはもうそうなってた。なんで知ってるかというと、そのころウォーキングやってていろいろな機能性スニーカー見てて、裸足ランニング=ベアフット走法向けのシューズが結構流行りでたくさん出てたの知ってるから。あと足袋シューズも最近はカラフルな室内履き用とかもちろん足袋シューズも見かけるし、あさイチ!でもメーカー紹介やってたね。
それはともかく足袋を作るのは本当に大変だし、斜陽産業といってしまえばそれまで…という、これまた今的にキャッチーなネタ。オレも最近着物はじめたので足袋を買うこともあるんだけど、本当に高いよね足袋。ちゃんとしたのだと2〜3000円はするし、なんでそんなに高いんだと思ってたけど技術とミシンの問題かー。なるほど、履き心地の良い職人作りのものは高くても仕方ないのか…といろんな足袋ウンチク的にためになりましたw
まあいいけどこはぜ屋さんもブラック職場だよね。残業代くらいだしてやってよ。(と思ったらどうも原作では残業代はちゃんと出てるようでドラマ的演出っぽい)←そういうとこ、福澤組は心なくて嫌なんだよ
 
ところであの変に格調高め風のナレーション硬いし重すぎと思ったら八木亜希子かよ。
超説明的長ナレーションはいいけど勝手に主人公(役所広司)の心の中まで代弁すんなよ…っていうか、あれギャグじゃないよねえ?ギャグ漫画でよくある語りすぎるナレーションにメタにツッコミを入れる主人公…みたいな?w
話的には正直初回2時間だけどあと3,4回あったら終わるんじゃねって感じの内容に思えるし、また下町ロケットなんかと同じパターンなのはわかってんだけど、今回は竹内涼真と佐野岳のドライブVS鎧武コンビがマラソンのライバルってことで多少視聴モチベーションはあり。(と思ったら山本涼介も出るし和田正人も居るかw>特撮組)
だってあのレースで、ベタ展開だとわかってても竹内涼真の茂木がリタイヤするとこでちょっと涙ぐんでしまったよ。いやたぶんたけりょだからだろうけどw
竹内涼真と佐野岳がライバル同士!しかし佐野岳のパフォーマンスはマラソンで見たいわけじゃないんだよ。アクションだよアクションー(仕方ないけど二人ともマラソン選手の体ではないし)
てかよく考えたらこのマラソンの撮影、ギャラリーとか考えるとすごい大掛かりだなあ!もちろん解説は増田明美だよ!w
あと予想外に役所広司のキャラが可愛げおじさんキャラだったんで、いつもよりは大丈夫かもw(役所広司が好きでない人にはまったくの逆効果か?)
いいけど山崎賢人はさすがにちょっと厳しい気がするので頑張れ。長説明セリフが棒読みすぎて気の毒になったよ。もうちょっとセリフを口語的に変えてやれば…いやそこは変えようよ?あと就活の企業の人、いくらなんでも面接受けに来た学生の実家を斜陽産業だの足袋屋よりはマシだのと小馬鹿にする発言はいかがなものかと。そんな失礼な会社こっちから願い下げだよな。
しかし話の内容はナレーションでサクサク進ませるし展開は相当ご都合だし、いかにも感動ドラマ風な大仰な演出(それが福澤組の持ち味だとしても)さすがに食傷気味。
しかも学校でプレゼンするとこ、宮沢社長は感動的に自分の思いをスピーチしてるけど足袋ランニングシューズのアピールポイントって伝統と文化の継承なの?怪我をしないっていうことが大事だったんじゃなかったっけ?ノリで適当言うなよと。(でも負けた)
そして銀行融資課の風間俊介は退場なの?飛ばされちゃうの?そのままこはぜ屋の社員になるとかはないのかなあー(下町ロケットかよ)
でもそこまで企業密着なのは微笑ましい美談なんだけど、ついつい馬場徹のあのメガネ君が実は踊りをやってて足袋愛好者だったらどうすんだよ…などと思ってしまったよ(ねーか)しかもこはぜ屋のライバルのものを愛用してるとか(ねーよ)だって馬場くんきっと着物似合うんじゃね?と思ってw
まあこれからまだ二転三転しながら足袋シューズの開発をするんだろうけど、あんまり心なく感動優先ベタなご都合展開は勘弁かなあ。オレはまだ役所広司とライダー組で多分最後まで持つとは思うけど、そういうご都合展開よりも予定調和な悪役が居ることのほうがあれかなあ。池井戸作品って銀行とか大手企業とか絶対悪役だよね。そういうわかりやすい悪役って必要なのかな。それともこの枠の視聴者には必要だと思われてるってことなのかなあ。そこら辺はもう少し考えてほしいかも。
まーいつまでも柳の下にドジョウはいないと思うけど、でもそこそこ当たっては欲しいな。役者さんたちのために。
あとこはぜ屋の足袋シューズが陸王って名前は一周まわってカッコイイね。蜻蛉=勝ち虫のマークもイイ!

役所広司がランニングする時に何度も出てくる城っぽいものは何の城だと思ったら、なんとあそこが忍城なんだ?のぼうの城の水攻めの?埼玉県行田市が舞台だったのか。てか城ってあんなに小さいの?へー…そのうち行ってみたいものです。