そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

僕らは奇跡でできている#3

https://www.ktv.jp/bokura/index.html
脚本:橋部敦子 監督:星野和成
 
普通に見たら一樹はとても困った人よね。オレも最近こういう感じの会話が成り立たない人がいるからわからんでもない。
ビジュアルが高橋一生だから許される…なんてわけはなく、一樹があんな言動してても許されてるのは彼が愛嬌があってそれなりに筋道が通っててある程度の社会性とやるべきことはやってるからだよね。
なので相手が普通の人ならその相手が気を使って気をつければフォローできるけど、その相手も似た者同士だとそりゃこうなるよなあ。もちろん虹一くんのことだけど。
一樹はともかく虹一くんが問題ある子だってのはまだ言及はされてないんだけど、明らかにそういう子よね。お母さんはそれがわかってて「普通」にさせようとしてるのか、それともわからないふりをしてるのか本当にわかってないのか、どれなんだろう。
一樹がお母さんに連絡するように言ったあとシーン的に何のフォローもなかったからそんなこったろうとは思ったけど、そこで虹一くんのことを当たり前に信じてしまうこと自体が一樹の特性だからとても難しい気分になるんだよ。
どちらにしても弟くんがちょっと気の毒というか、あのままお母さんが虹一くんにかまけ切りだと弟くんが虹一くんをバカにしたり憎みそうでそれが心配。クリニックのスタッフが家にいるようにお母さんに言ってくれてオレもホッとした。
今回の動物園の迷子の話なんかもお母さんや周囲の普通の人たちからしたら心配でぶっ倒れそうなのがすごくわかるんだけど(猫が脱走した時と同じくらいのなんとも言えない心配な気分)、当の虹一くんと一樹はまったく意に介してない…というの、どこまで正当化して描くんだろう。ちょっと心配。さすがのオレも虹一くんのお母さんの気持ちを思うと胃がキリキリしたよ。
一樹からしたらここで待つって言ったから帰って来るはずなんだろうけど、そうじゃねーよな、それでも何があるのかわからないのが子供じゃん。ほんとハラハラした。ドラマ的にそこで何かある話じゃないのがわかっててもだ。
でも一樹が探しに行くと戻ってきた虹一くんはたぶんなぜ一樹がいないのかわからない(そしてさらなる迷子になる)可能性もあるんだよなあ。あの分だと他の大人はその辺もわかってなさそうだったけど。
それがわかっててなお、人は自分が好きなことややりたいことをやればいい(嫌なことはやらなくてもいい)、転じてそれはその人の個性を大事にして認めることだ…という今回のお話が正しいと言えるのかどうか。
少なくとも自分を信じて待っててくれて、自分の“仕事”を褒めて認めてくれた一樹を信頼してるというのがすごく大事な、今回の話で一番大事なことだったんだとわかるだけに、一樹のそういう方針はどこまで許されるのか考えちゃうな。いや方針というよりとにかく虹一くんと同じ目線で彼と楽しんで喜んでくれることの重要性、なんだろうけど。これは育美先生や琴音ちゃん、鮫島部長に対してはそういう自由さがある意味プラスになるんだよな。大人は逆にそういう個性が大事だってのは理解できるし、むしろそういう自由さに惹かれたりするもんだし。
でもまあドラマ自体はそこでハラハラした後のあの一樹と虹一くんのやりとりにほっこりしたというか、本当に良かった。見つかったことがじゃなく、虹一くんが一樹といて楽しいということが。
あとまあ樫野木さんとかは完全に一樹のカウンターキャラすぎてちょっと気の毒というかw
沼袋さんのツッコミは今回とてもグッジョブw